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8月の気になる新刊
8月5日刊 ロバート・ルイス・スティーヴンソン『眺海の館』(論創社 予価3240円)
8月6日刊 ハーラン・エリスン編『危険なヴィジョン〔完全版〕3』(ハヤカワ文庫SF 予価1296円)
8月8日刊 ガブリエル・ガルシア=マルケス『純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語 ガルシア=マルケス中短篇傑作選』(河出書房新社 予価2592円)
8月8日刊 東雅夫『文豪たちの怪談ライブ』(ちくま文庫 予価972円)
8月8日刊 河野典生『八月は残酷な月 昭和ミステリ―・ルネッサンス』(光文社文庫 予価994円)
8月9日刊 シャーロット・ブロンテ『ヴィレット 上・下』(白水Uブックス 予価各2160円)
8月9日刊 スチュアート・タートン『イヴリン嬢は七回殺される』(文藝春秋 予価2160円)
8月9日刊 ロバート・ロプレスティ『休日はコーヒーショップで謎解きを』(創元推理文庫 予価1166円)
8月9日発売 「ミステリーズ! vol.96」(東京創元社 予価1296円)
8月20日刊 アンドリュー・シーン・グリア『レス』(早川書房 予価2808円)
8月20日刊 ジェイソン・レナルズ『エレベーター』(早川書房 予価1944円)
8月23日刊 シャルル・バルバラ『蝶を飼う男 シャルル・バルバラ幻想作品集』(国書刊行会 予価2916円)
8月26日刊 森村たまき『ジーヴスの世界』(国書刊行会 予価2592円)
8月29日刊 A・ブラックウッド他『幽霊島 平井呈一怪談翻訳集成』(創元推理文庫 予価1512円)
8月29日刊 ウィル・マッキントッシュ『落下世界 上・下』(創元SF文庫 予価各1080円)


 スティーヴンソン『眺海の館』は、有名な『新アラビア夜話』の原著2巻に収録された作品を完訳したほか、珍しい作品を収録した傑作集。これはいい企画ですね。

 スチュアート・タートン『イヴリン嬢は七回殺される』は「館ミステリ+タイムループ+人格転移。驚異の超絶SF本格ミステリ」という謳い文句も強烈な作品。これは気になります。

 「ミステリーズ! vol.96」は怪奇幻想小説特集。恩田陸と東雅夫の特別対談、怪奇幻想小説の翻訳概況ほか。宣伝で失礼ですが「翻訳概況」を書かせていただいています。

 アンドリュー・シーン・グリア『レス』とジェイソン・レナルズ『エレベーター』は、どちらも実験的な作品のようで気になりますね。『レス』の方は世界中の文学イベントの招待を受けることになった男を描くメタ小説、『エレベーター』は、ポエトリーとタイポグラフィを駆使した斬新な作品だそうです。

 シャルル・バルバラ『蝶を飼う男 シャルル・バルバラ幻想作品集』は、フランスの知られざる幻想作家バルバラの作品集。かって雑誌に訳載された短篇「ウィティントン少佐」は非常に面白かったので、これは期待大ですね。

 来月のイチオシはこれ、『幽霊島 平井呈一怪談翻訳集成』です。現在では入手の難しくなった、平井呈一訳の怪奇小説作品を集めたほか、未収録エッセイや珍しい文章を集めたアンソロジー。これは楽しみです。<本棚の中の骸骨>より、収録作を転載しておきますね。

アウトサイダー H・P・ラヴクラフト
幽霊島 アルジャーノン・ブラックウッド
吸血鬼 ジョン・ポリドリ
塔のなかの部屋 E・F・ベンソン
サラの墓 F・G・ローリング
血こそ命なれば F・マリオン・クロフォード
サラー・ベネットの憑きもの W・F・ハーヴェイ
ライデンの一室 リチャード・バーラム
〝若者よ、笛吹かばわれ行かん〟 M・R・ジェイムズ
のど斬り農場 J・D・ベリスフォード
死骨の咲顔 F・マリオン・クロフォード
鎮魂曲 シンシア・アスキス
カンタヴィルの幽霊 オスカー・ワイルド

付録Ⅰ 対談・恐怖小説夜話 平井呈一・生田耕作
付録Ⅱ THE HORROR
  怪奇小説のむずかしさ  L・P・ハートリー
  試作のこと  M・R・ジェイムス
  森のなかの池  オーガスト・ダレット
  聴いているもの  ウオルター・デ・ラ・メア
  怪談つれづれ草Ⅰ 古城
  怪談つれづれ草Ⅱ 英米恐怖小説ベスト・テン
付録Ⅲ エッセー・書評
  八雲手引草
  英米恐怖小説手引草
  恐怖小説手引草拾遺
  怪異 その日本的系譜 東西お化け考
  英文人の夢と営為語る 由良君美『椿説泰西浪曼派文学談義』評
  怪奇文学の魅惑 『ブラックウッド傑作集』評
解説 紀田順一郎


 ウィル・マッキントッシュ『落下世界』は風変わりな設定のSF作品。「目覚めると、世界は虚空に浮かぶ長方形の小島になっていた! しかも人々はみな記憶を失い、なぜこうなったのかはまるでわからない。世界激変の秘密を求め、フォーラーは世界の縁から飛び出し、見渡すかぎりの青空の中を落下してゆく。」という作品だそうです。



テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
欲しい本ばかり。
危険なヴィジョンの完全版を全て読めるなんて。平井翁の文庫の装丁、往年のウィアードテイルズ感があって素晴らしい!
【2019/08/02 10:15】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

>奈良の亀母さん
まさか出るとは思わなかった!という本がこのごろよく出て、嬉しくなりますね。『幽霊島』の装丁も大変魅力的でした。
【2019/08/02 19:41】 URL | kazuou #- [ 編集]


『幽霊島』、付録がすさまじいですね。早く読みたい。
【2019/08/08 09:43】 URL | 高井 信 #- [ 編集]

>高井 信さん
『幽霊島』、翻訳ももちろんですが、付録が充実してますよね。これは期待しています。
【2019/08/08 22:53】 URL | kazuou #- [ 編集]

読んで良かった本ばかり。
「幽霊島」、老舗の菓子詰め合わせのように昔ながらの美味しさで、令和の世でも変わらず。「眺海の館」の「宿なし女」はヨナス・リーが書いた北欧の民話のよう。王公貴族に相応しい物品を持ちながら何故に宿無し?
【2019/09/03 21:38】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

>奈良の亀母さん
『「幽霊島』は本当に好企画ですよね。もったいなくて、僕はまだ読めていないのですが。
『眺海の館』も、サスペンスあり、ホラーあり、ロマンスありと、バラエティに富んだ楽しい傑作集でした。
【2019/09/03 21:51】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き、短篇好き、異色作家好き、怪奇小説好き。
ブログでは主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。twitterアカウントは@kimyonasekaiです。
怪奇幻想小説専門の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。twitter上の怪奇幻想ジャンルのファンクラブ「 #日本怪奇幻想読者クラブ 」主宰。
『ミステリーズ!vol.96』(東京創元社)に怪奇小説の翻訳概況を書きました。
同人誌『海外怪奇幻想小説アンソロジーガイド』『物語をめぐる物語ブックガイド』『迷宮と建築幻想ブックガイド』『イーディス・ネズビット・ブックガイド』『夢と眠りの物語ブックガイド』『奇妙な味の物語ブックガイド』「海外怪奇幻想作家マトリクス・クリアファイル」を刊行しました。



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