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6月の気になる新刊
6月5日刊 《ナイトランド・クォータリーvol.17 ケルト幻想~昏い森への誘い~》(アトリエサード 予価1836円)
6月6日刊 ハーラン・エリスン編『危険なヴィジョン〔完全版〕1』(ハヤカワ文庫SF 予価1296円)
6月7日刊 八木ナガハル『惑星の影さすとき』(駒草出版 予価1134円)
6月10日刊 浜田雄介編『渡辺啓助探偵小説選Ⅰ』(論創社 予価4104円)
6月12日刊 オルダス・ハクスレー『モナリザの微笑 ハクスレー傑作選』(講談社文芸文庫 予価1836円)
6月12日刊 フェルディナント・フォン・シーラッハ『刑罰』(東京創元社 予価1836円)6月14日刊
6月14日刊 ニール・ゲイマン『壊れやすいもの』(角川文庫)
6月14日刊 クレア・ノース『ホープ、唐突なる出現』(仮題)(角川文庫)
6月14日刊 『ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ』(フィルムアート社 予価3780円)
6月17日刊 『短編画廊 絵から生まれた17の物語』(ハーパーコリンズジャパン 予価2376円)
6月17日刊 ダリオ・コッレンティ『血の郷愁』(ハーパーBOOKS 予価1290円)
6月20日刊 ギョルゲ・ササルマン『方形の円 偽説・都市生成論』(東京創元社 予価2376円)
6月24日刊 垂野創一郎編訳『怪奇骨董翻訳箱 ドイツ・オーストリア幻想短篇集』(国書刊行会 予価6264円)
6月24日刊 サキ『ウィリアムが来た時』(国書刊行会 予価2520円)
6月25日刊 スティーヴン・ミルハウザー『私たち異者は』(白水社 予価2808円)
6月27日刊 ジャスパー・フォード『Early Riser 上・下』(仮題)(竹書房文庫 予価各1080円)
6月28日刊 キャサリン・M・ヴァレンテ『パリンプセスト』(東京創元社 予価3240円)
6月28日刊 カーター・ディクスン『白い僧院の殺人 新訳』(創元推理文庫 予価994円)

 5月に引き続き、6月も注目本が目白押しですね。

 ハーラン・エリスン編『危険なヴィジョン〔完全版〕1』は、かって1巻のみの邦訳が出たこともある名SFアンソロジーの完全版。今回は全3巻が刊行されるそうです。

 『モナリザの微笑 ハクスレー傑作選』は、珍しいハクスレーの短篇集。これはちょっと気になります。

 『短編画廊 絵から生まれた17の物語』は、エドワード・ホッパーの絵画からインスピレーションを得た作品を集めたアンソロジーのようです。ジェフリー・ディーヴァー、スティーヴン・キング、マイクル・コナリー、リー・チャイルド、ローレンス・ブロックなどの作品を収録。

 ギョルゲ・ササルマン『方形の円 偽説・都市生成論』は、「ルーマニアのカルヴィーノ」ササルマンによる「36の断章から浮かびあがる架空都市の創造と崩壊」を描いた作品だそうで、これは気になります。

 6月のイチオシはこれでしょうか。ドイツ・オーストリアの怪奇短編を集めたアンソロジー、垂野創一郎編訳『怪奇骨董翻訳箱 ドイツ・オーストリア幻想短篇集』です。収録内容も既に公開されているので、転載しておきますね。

I 人形
「クワエウィース?」フェルディナンド・ボルデヴェイク
「伯林白昼夢」フリードリヒ・フレクサ
「ホルネクの自動人形」カール・ハンス・シュトローブル

II 分身
「三本羽根」アレクサンダー・レルネット=ホレーニア
「ある肖像画の話」ヘルマン・ヴォルフガング・ツァーン
「コルベールの旅」ヘルマン・ウンガー

III 閉ざされた城にて
「トンブロウスカ城」ヨハネス・リヒャルト・ツアー・メーゲデ
「ある世界の終わり」ヴォルフガング・ヒルデスハイマー
「アハスエルス」ハンス・ヘニー・ヤーン

IV 悪魔の発明
「恋人」カール・フォルメラー
「迷路の庭」ラインハルト・レタウ
「蘇生株式会社」ヴァルター・ラーテナウ
  
V 天国への階段
「死後一時間目」マックス・ブロート
「変貌」アレクサンダー・モーリッツ・フライ
「美神の館・完結編」フランツ・ブライ

VI 妖人奇人館
「さまよえる幽霊船上の夜会(抄)」フリッツ・フォン・ヘルツマノフスキ=オルランド
「人殺しのいない人殺し」ヘルベルト・ローゼンドルファー
「ドン・ファブリツィオは齢二十四にして」ペーター・マーギンター

 訳者が私家版の<ビブリオテカ・プヒプヒ>で刊行した作品もいくつか入っているようですね。これは怪奇幻想ファンとしてはマストアイテムでしょう。

 サキ『ウィリアムが来た時』は「「短編の名手」サキによる、本邦初訳ディストピア歴史IF群像劇!」とのこと。サキの紹介文にはよく引き合いに出されていた作品ですが、まさか邦訳が出るとは思いませんでした。

 ジャスパー・フォード『Early Riser』は、人間が年に数か月冬眠するようになった世界を舞台にしたSF作品だそうで、なかなか気になる作品です。

 キャサリン・M・ヴァレンテ『パリンプセスト』は「夢のなかで訪れることのできる町パリンプセストに魅せられた四人の男女。何度か夢で訪れるうちに彼らは次第に永住を願うようになる。幻想と夢が交錯する極上のファンタジー。」という作品。これも面白そうです。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
怪奇骨董翻訳箱
こちらでは初めまして。
Maerzです・・・「めるつ」と読んでください。
『怪奇骨董翻訳箱』が楽しみすぎてたまりません。
今日、Amazonでも告知が出て、Amazonですと6月15日から、になるみたいですね。
これほど大型の現代独墺幻想文学短編集が出るのって、故・前川先生の『独逸怪奇小説集成』以来じゃないか、という気さえしています。
正直なところ、ラインナップを見るまでは、W.フロイントが80年代頃から編纂していた「表現主義短編集」や「現代幻想文学短編集」あたりから引っ張ってくるのかな、と思ってたのですが、良い意味で予想を裏切ってくれました。
半分くらいは読んでますが、その存在すら知らなかった作品も数点あり、待ち遠しいです。
【2019/05/25 18:33】 URL | Maerz #DevYuZL6 [ 編集]

>Maerzさん
Maerzさん、こんにちは。

『怪奇骨董翻訳箱』はドイツ幻想小説に関心のある者にとっては、待望のアンソロジーですよね。確かにドイツ・オーストリア系だと『独逸怪奇小説集成』以来(これももう20年前ぐらいでしょうか)になるようです。
僕も収録作家の半分以上が未知の名前で、すごく楽しみにしています。そもそもドイツ系幻想小説の情報が日本語文献では全然ないので、そのあたり解説でも簡単に触れてくれると嬉しいなと思っています。
【2019/05/25 19:32】 URL | kazuou #- [ 編集]


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kazuou

Author:kazuou
男性。本好き、短篇好き、異色作家好き、怪奇小説好き。
ブログでは主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。twitterアカウントは@kimyonasekaiです。
怪奇幻想小説専門の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。twitter上の怪奇幻想ジャンルのファンクラブ「 #日本怪奇幻想読者クラブ 」主宰。
『ミステリーズ!vol.96』(東京創元社)に怪奇小説の翻訳概況を書きました。
同人誌『海外怪奇幻想小説アンソロジーガイド』を2019年8月に刊行しました(完売しました)。
「海外怪奇幻想作家マトリクス・クリアファイル」、同人誌『物語をめぐる物語ブックガイド』『迷宮と建築幻想ブックガイド』を盛林堂書房さんで通信販売中です。



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