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5月の気になる新刊
5月2日刊 ジョージ・R・R・マーティン『ナイトフライヤー』(ハヤカワ文庫SF 予価1361円)
5月9日刊 ショーン・タン『セミ』(河出書房新社 予価1944円)
5月9日刊 亀山郁夫・野谷文昭編『悪魔にもらった眼鏡 世界文学の小宇宙1 欧米・ロシア編』(名古屋外国語大学出版会 予価2160円)
5月11日刊 残雪『カッコウが鳴くあの一瞬』(白水Uブックス 予価1728円)
5月11日刊 リン・トラス『図書館司書と不死の猫』(東京創元社 予価2160円)
5月14日刊 アレクサンドル・デュマ『千霊一霊物語』(光文社古典新訳文庫 予価1102円)
5月14日刊 ミステリー文学資料館編『森下雨村 小酒井不木 ミステリー・レガシー』(光文社文庫 予価972円)
5月20日刊 『ショーン・タンの世界』(求龍堂 予価2700円)
5月23日刊 高橋良平編『伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触』(ハヤカワ文庫SF 予価1080円)
5月23日刊 ケン・リュウ『母の記憶に』(ハヤカワ文庫SF 予価864円)
5月23日刊 岡本綺堂『玉藻の前』(中公文庫 予価950円)
5月24日刊 木犀あこ『美食亭グストーの特別料理』(角川ホラー文庫 予価691円)
5月24日刊 ハーラン・エリスン『愛なんてセックスの書き間違い』(国書刊行会 予価2592円)
5月24日刊 ジョン・メトカーフ『死者の饗宴』(国書刊行会 予価2808円)
5月24日刊 サマンタ・シュウェブリン『七つのからっぽな家』(河出書房新社 予価2160円)
5月24日刊 フェリスベルト・エルナンデス『案内係 ほか』(水声社 予価3024円)
5月24日刊 ユーディト・W・タシュラー『国語教師』(集英社 予価2160円)
5月27日刊 ジェフ・ヴァンダミア『ワンダーブック 図解 奇想小説創作全書』(フィルムアート社 予価3888円)
5月30日刊 浜田雄介編『渡辺啓助探偵小説選Ⅰ』(論創社 予価4104円)
5月31日刊 ブライアン・ラムレイ『ネクロスコープ 死霊見師ハリー・キーオウ 上・下』(創元推理文庫 予価各1296円)
5月31日刊 ネイサン・ファイラー『ぼくを忘れないで』(東京創元社 予価2808円)


 ジョージ・R・R・マーティン『ナイトフライヤー』は、マーティンのSF作品集。表題作の「ナイトフライヤー」は以前『SFマガジン』のバックナンバーで読みましたが、サスペンスたっぷりの好短篇でした。

 『悪魔にもらった眼鏡 世界文学の小宇宙1 欧米・ロシア編』は、特に幻想作品と謳っている本ではないようですが、内容紹介からすると幻想的な作品も多く含んでいるようですね。W・コリンズ、H・ジェイムズ、ザヴァッティーニ、リラダン、チェーホフ、リルケ、K・ショパン、メリメ、ベッケル、P・ジョンソン、ドーデ、ビリニャークなどの作品を収録とのこと。

 リン・トラス『図書館司書と不死の猫』は、引退した図書館司書が人間の言葉をあやつる猫から送られた物語を受け取るという物語。ブラックな味わいのようです。

 アレクサンドル・デュマ『千霊一霊物語』は、文豪デュマによる連作怪奇作品集。これは楽しみです。

 高橋良平編『伊藤典夫翻訳SF傑作選 最初の接触』は、伊藤典夫の宇宙SFの翻訳を集めた作品集。ラインスター、ウィンダムなど7篇を収録とのこと。

 木犀あこ『美食亭グストーの特別料理』は、《奇奇奇譚編集部》シリーズで楽しませてくれた著者の最新作。内容は「グルメ界隈で噂の店「美食亭グストー」を訪れた大学生の刀馬は、悪魔のような料理長・荒神羊一にはめられて地下の特別室で下働きをする羽目に。店に来る客のオーダーは一風変わった料理ばかりで……。」というもの。
 「究極の飯テロ小説」とのことで期待が膨らみます。

 ハーラン・エリスン『愛なんてセックスの書き間違い』は、エリスンのSF以外の作品を集めたという面白いコンセプトの短篇集。

 ジョン・メトカーフ『死者の饗宴』は、イギリス怪奇小説の鬼才メトカーフによる本邦初の作品集。英米古典怪奇小説ファンは必読でしょう。

 サマンタ・シュウェブリン『七つのからっぽな家』はラテンアメリカの新世代作家シュウェブリンによる短篇集。シュウェブリンは以前に出た短篇集『口のなかの小鳥たち』(東宣出版)が非常に面白かったので、こちらも楽しみでです。

  フェリスベルト・エルナンデス『案内係 ほか』は、ウルグアイ作家エルナンデスの短篇集。幻想とユーモアに富んだ作風とのことで気になります。紹介文を引用しておきますね。
 「思いがけず暗闇で目が光る能力を手にした語り手が、密かな愉しみに興じる表題作「案内係」をはじめ、「嘘泣き」することで驚異的な売上を叩き出す営業マンを描く「ワニ」、水を張った豪邸でひとり孤独に水と会話する夫人を幻想的な筆致で描く“忘れがたい短篇”(コルタサル)「水に沈む家」、シュペルヴィエルに絶賛された自伝的作品「クレメンテ・コリングのころ」など、幻想とユーモアを交えたシニカルな文体で物語を紡ぐウルグアイの奇才フェリスベルト・エルナンデスの傑作短篇集。」

 ユーディト・W・タシュラーは初紹介作家のようですが、『国語教師』はなかなか面白そうな作品です。
 「女は国語教師。男は有名作家。再会したふたりが紡ぐ〈物語〉は、あの忌まわしい過去に辿り着く―― 16年ぶりに偶然再会した元恋人たちは、かつてのように物語を創作して披露し合う。作家のクサヴァーは、自らの祖父をモデルにした一代記を語った。国語教師のマティルダは、若い男を軟禁する女の話を語った。しかしこの戯れが、あの暗い過去の事件へとふたりをいざなってゆく……。物語に魅了された彼らの人生を問う、フリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)受賞作。」

 ジェフ・ヴァンダミア『ワンダーブック 図解 奇想小説創作全書』は、SF作家としても知られる著者が書いた「小説執筆ビジュアル・ガイド」だそうで、イラストや図表などビジュアル面が充実している本のようです。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
ナイトフライヤー
今月は欲しい本だらけ。「ナイトフライヤー」が読めて嬉しい!ピーター・ワッツの「巨星」やイーガンの「ビット・プレイヤー」は人類の行く末を冷徹に描いた正統派SFで力作だけど馴染めず。70年代の懐かしいSFの方がしっくりきました。伊藤典夫先生の50年代SF傑作選も楽しみです。最新のSFに付いていけないのが加齢を思い知らされ寂しい。
【2019/05/07 20:38】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

>奈良の亀母さん
今月の新刊はいいものが沢山出ますね。
「ナイトフライヤー」は雑誌掲載時に読んで面白かったので、今回の作品集も楽しみです。
SF短編は、例外はありますが、僕も1970年代ぐらいまでのものが面白く読めますね。
【2019/05/07 22:31】 URL | kazuou #- [ 編集]

「生存者」は何度読んでも怖い。
黄金時代のSFに外れなし!第3弾も出して欲しい!「生存者」はジュブナイルで読んだ抄訳もラストのヒロインの台詞に背筋が凍りましたが、全訳も淡々と厭な状況が積み重なり、あの結末に導かれるのが胃にズーンと来ます。アウシュヴィッツやタイタニックでも確実に生き残れるだろう胆力と交渉力。
【2019/05/25 13:39】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

>奈良の亀母さん
黄金時代のSFは今読んでも原初的な面白さがありますよね。読むのが楽しみです。
【2019/05/25 17:23】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き、短篇好き、異色作家好き、怪奇小説好き。
ブログでは主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。twitterアカウントは@kimyonasekaiです。
怪奇幻想小説専門の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。twitter上の怪奇幻想ジャンルのファンクラブ「 #日本怪奇幻想読者クラブ 」主宰。
『ミステリーズ!vol.96』(東京創元社)に怪奇小説の翻訳概況を書きました。
同人誌『海外怪奇幻想小説アンソロジーガイド』『物語をめぐる物語ブックガイド』『迷宮と建築幻想ブックガイド』『イーディス・ネズビット・ブックガイド』『夢と眠りの物語ブックガイド』『奇妙な味の物語ブックガイド』「海外怪奇幻想作家マトリクス・クリアファイル」を刊行しました。



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