スゴイ! kazuouさまは、翻訳小説にお詳しいと思ってはいましたが、この情報量には感服いたしました。 ゴーゴリは読みたいです。 私は「ドラキュラ」を水声社版で読みましたけれど、その中で平井氏版はホラーとしての演出がなされていて、原本に比べると多少印象が異なる、というようなことが書かれていました。 先日、小泉八雲の平井氏版を読んでみましたが、訳文にそれほどの違いが無いにもかかわらず、ホラー色が濃くなっているという印象を受けました。 良し悪しは別にして、そういう翻訳の違いというのも面白いですね。
【2006/05/10 09:08】
URL | くろにゃんこ #Rr/PoIDc [ 編集]
平井呈一訳 日本ものも入れようかと思ったのですが、数がありすぎて収拾がつかなくなりそうなので割愛しました。他のテーマを書くとき、欧米ものだけで数が足りないときは、日本ものも入れようかと思ってます。 なるほど、平井版はホラー味が強くなってるんですか。『ドラキュラ』は他の訳を読んでいないので、気づきませんでした。いろんな翻訳を比べるのも面白いですね。 もともと平井呈一は、怪談好きの人ですし。あと、この人しゃれっ気がありすぎるというか、ときどきものすごい翻訳をしてますね。完全文語体訳のホレス・ウォルポール『おとらんと城奇譚』とか、主人公ドルリー・レーンが「あたしがねえ」とか江戸っ子口調で話す、おかしな『Yの悲劇』とか、面白い翻訳がいっぱいあります。
【2006/05/10 09:58】
URL | kazuou #- [ 編集]
面白い翻訳といえば 「ゴシック名訳集成西洋伝奇物語」は面白そう。 読んだことある? 読みたいと思っていながらずっと忘れ去られていた本をさっき思い出しました。
【2006/05/10 15:30】
URL | くろにゃんこ #Rr/PoIDc [ 編集]
残念ながら 未読です。内容が読んだことのあるものばっかりだったので、スルーしました。 ただエドモンド・ドウニイ『怪の物』 という作品は気にならないでもないんですが。あと、基本的に文語体に弱い柔弱な読者なので、どうも読む気が…。日夏耿之介とかの文体は、ちょっときつい…。 ちなみに、くろにゃんこさんは、ゴシック小説なんかお好きなのですか?
【2006/05/10 18:47】
URL | kazuou #- [ 編集]
キング初心者なもので『呪われた町』を最近読みました。 使い古された題材なのに描ききってしまう、キングのあの力量には 感心しました。 それにしてもすごい読書量ですね!
【2006/05/10 21:16】
URL | てん一 #- [ 編集]
キング 僕は必ずしもキング礼賛者ではないのですが『呪われた町』は、すごいと思ってます。現代小説で吸血鬼を出す時点で、もうこれは作り話ですよ、っていってるようなものですしね。それにもかかわらずのあの筆力! いや、大した読書量じゃないですよ。偏ったジャンルを集中的に読んでるので、そう見えるだけで。吸血鬼ものはわりと好きで、集めてたんですよね。
【2006/05/10 21:38】
URL | kazuou #- [ 編集]
キングといえば 長編と比べてしまうので不満を感じることの多いキングの短編の中で珍しく感心した作品として『ナイト・フライヤー』が印象に残っています。 また『避難所』がらみで『時間と空間のかなたに』というアンソロジィが懐かしいですね。本題からずれてしまう感想ですが。 あとコリン・ウィルソンだと『スペース・ヴァンパイア』がありましたね。
【2006/05/10 22:28】
URL | 迷跡 #- [ 編集]
ナイト・フライヤー 『ナイト・フライヤー』は、『霧』と並んでキングの短篇では好きな作品です。 吸血鬼ものって、吸血鬼がはっきり出てしまうと、けっこう馬鹿らしくなりがちなのですが、その点この作品は、演出が非常に上手くできてると思います。ちなみに、この作品、映画化されたものもあるんですが、意外と佳作でしたよ。 ヴァン・ヴォークトの短篇は今読んでもけっこういけますね。馬鹿らしいんだけど力業でねじふせる…、考えたらキングに似たところがあるかも。 『スペース・ヴァンパイア』もありましたか。キワモノだけど、面白いですね。
【2006/05/10 23:01】
URL | kazuou #- [ 編集]
キングの「呪われた町」はいいですねえ。きちんと伝統を踏まえたうえで,町に眠る秘密という切り口が新鮮でした。斧をふるう主人公が,根源の“善”の力で,白く輝くシーンなど,とても印象に残っています。 「吸血鬼伝説」は,確か,コーンブルースの名作を読むためだけに借りた覚えが…。 「死の姉妹」では,パット・キャディガンの作品が気に入りました。 あと,新潮文庫のアンソロジー「血も心も」も結構ハイレベルの作品集だと思います。特に,ライバーの「飢えた目の女」が収録されているのがうれしい。 表紙が安っぽい竹書房文庫の菊地秀行監修の「妖魔の宴―ドラキュラ編①」は,内容はともかく,執筆陣が豪華。ファーマー,ダン・シモンズ,アン・ライス!
【2006/05/11 00:13】
URL | おおぎょるたこ #- [ 編集]
皆さん、たくさん読んでいますね! 「ナイト・フライヤー」の映画化されたものは私も観ました。 そうそう、佳作でしたね。 「痩せゆく男」もなかなか面白かったです。
ゴシックは好きですよ。 ただ、ゴシックをどう定義するかによるかもしれませんが。 ロマン主義も好きですし。 古城、僧院、修道士などに反応してしまいますね。 ただ、極めるほどは読んでいないというのが事実。 ちなみに、ゴシック・ファッションも大好き。 若くて可愛かったらゴスロリも着てみたい(笑)
【2006/05/11 08:55】
URL | くろにゃんこ #Rr/PoIDc [ 編集]
>おおぎょるたこさん やっぱり『呪われた町』は評価が高いですね。初期のキングの作品は、真っ向から超自然に取り組んだ怪奇小説、という感じがして、好感が持てます。 コーンブルース! なかなかマニアックですねえ。僕は『吸血鬼伝説』は、吸血鬼が目当てというよりウィアード・テイルズ系の作品が読みたい、ということで買いました。 『死の姉妹』は、本当に斬新な作品が多くて拾いものでした。個人的にはダイアナ・L・パクスン『吸血獣』がお気に入りです。 『血も心も』のライバーの作品もかなり良かったですね。『妖魔の宴』シリーズは、ものすごい俗悪な表紙だったので、途中までしか読んでなかったりします。内容は水準以上のレベルだったように思うんですが…。
【2006/05/11 09:22】
URL | kazuou #- [ 編集]
>くろにゃんこさん やっぱりゴシックお好きでしたか。 僕もけっこう好きです。狭義のイギリス・ゴシック小説ですが。ホレス・ウォルポール、レ・ファニュ、M・G・ルイス、ウィルキー・コリンズ、ポーなんかもゴシックの範疇ですかね。でも今読むとゴシック小説は、ストーリー的に冗漫なものが多くてまともに読めないものがあったりするのも事実。 その点、今読んでも面白いのはやっぱりレ・ファニュ、ウィルキー・コリンズあたりですね。この二人はゴシックの雰囲気とストーリーの上手さがうまく咬み合った総合エンタテインメント作家だと思います。 ゴスロリも見ている分にはかわいいですけどね…(笑)。
【2006/05/11 09:31】
URL | kazuou #- [ 編集]
初めまして、「死霊の恋/死女の恋」を検索していて、こちらにたどり着きました。すばらしい記事で、楽しませてもらいました。わたしも翻訳小説のブログを書いているのですが、訳あって開店休業状態、こちらに刺激され、あらためて記事を書きたい意欲にかられました。また、お邪魔します。
【2016/09/01 09:46】
URL | jacksbeans #- [ 編集]
>jacksbeansさん jacksbeansさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ブログ拝見しましたが、ユニークなカテゴリ分類ですね!
吸血鬼ものは好きなジャンルで、よく読んでいます。吸血鬼ものも、現代では、いろいろなジャンルに拡散していて、追いかけるのは大変になってしまいました。時折、古典的な吸血鬼小説を読むのも味わいがありますよね。
『死霊の恋』は官能的ながら、品のある筆致で、傑作のひとつだと思います。
【2016/09/01 20:11】
URL | kazuou #- [ 編集]
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