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12月の気になる新刊と11月の新刊補遺
発売中 高原英理『エイリア綺譚集』(国書刊行会 2916円)
11月24日刊 尾之上浩司編『ロッド・サーリングと『四次元への招待』完全読本』(洋泉社 予価1944円)
11月27日刊 横溝正史『由利・三津木探偵小説集成1 真珠郎』(柏書房 予価2916円)
11月27日刊 牧逸馬『世界怪奇残酷実話 浴槽の花嫁』(河出書房新社 予価1988円)
11月30日刊 東雅夫『クトゥルー神話大事典』(新紀元社 予価2160円)
11月30日刊 『ナイトランド・クォータリーvol.15 海の幻視』(アトリエサード 1836円)
12月3日刊 アンジェラ・カーター『ホフマン博士の地獄の欲望装置』(図書新聞 予価2160円)
12月5日刊 大森望編『revisions 時間SFアンソロジー』(ハヤカワ文庫JA 予価842円)
12月5日刊 ジグムント・ミウォシェフスキ『もつれ』(小学館文庫 予価1048円)
12月6日刊 キャシー・アッカー『血みどろ臓物ハイスクール』(河出文庫 予価1566円)
12月10日刊 レオ・ペルッツ『どこに転がっていくの、林檎ちゃん』(ちくま文庫 予価1026円)
12月11日刊 フランチェスコ・コロンナ『ヒュプネロートマキア・ポリフィリ 全訳・ポリフィルス狂恋夢』(八坂書房 予価7452円)
12月12日刊 ショーニン・マグワイア『トランクの中に行った双子』(創元推理文庫 予価950円)
12月13日刊 ディーノ・ブッツァーティ『現代の地獄への旅』(東宣出版 予価2376円)
12月20日刊 ジェフリー・フォード『言葉人形 ジェフリー・フォード短篇傑作選』(東京創元社 予価3240円)
12月20日刊 江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集3』(創元推理文庫 予価1037円)
12月20日刊 ジョーン・リンジー『ピクニック・アット・ハンギングロック』(創元推理文庫 予価1080円)
12月20日刊 ダニロ・キシュ『死者の百科事典』(創元ライブラリー 予価1188円)
12月25日刊 佐藤恵三『スウェーデン王カール十一世の幻視について 奇譚迷宮の散策への誘い』(鳥影社 予価2808円)
12月26日刊 ローズマリー・ジャクスン『幻想と怪奇の英文学Ⅲ 転覆の文学編』(東雅夫・下楠昌哉編)(春風社 予価3996円)


 『エイリア綺譚集』は、高原英理の幻想小説既発表作10篇に書き下ろし中篇『ガール・ミーツ・シブサワ』を加えた傑作集です。

 尾之上浩司編『ロッド・サーリングと『四次元への招待』完全読本』は、『ミステリーゾーン』と並ぶサーリングの代表的シリーズ『四次元への招待』を紹介するガイド本。これは面白そうです。このシリーズのDVDも出るといいのですが。

 東雅夫『クトゥルー神話大事典』は、クトゥルー神話の事典。増補に増補を重ねてきましたが、これが決定版でしょうか。

 大森望編『revisions 時間SFアンソロジー』は、全6篇収録の時間SFのアンソロジー。収録作品が公開されていました。

法月綸太郎「ノックス・マシン」
小林泰三「時空争奪」
津原泰水「五色の舟」
藤井太洋「ノー・パラドクス」
C・L・ムーア「ヴィンテージ・シーズン」
リチャード・R・スミス「退屈の檻」

「ヴィンテージ・シーズン」「退屈の檻」が目玉作品でしょうか。「ヴィンテージ・シーズン」は、『グランド・ツアー』として映画化もされたムーアの名品。「退屈の檻」は、かって『倦怠の檻』(ジュディス・メリル編『宇宙の妖怪たち』所収 ハヤカワ・SF・シリーズ)として訳されていた作品ですね。『倦怠の檻』を紹介しているページはこちら

 レオ・ペルッツ『どこに転がっていくの、林檎ちゃん』は、ロシアとヨーロッパを舞台にした冒険小説的な作品だそうで、これは楽しみです。

 ディーノ・ブッツァーティ『現代の地獄への旅』は、ブッツァーティの未紹介作品集の第2弾。こちらも収録作品が公開されていたので、紹介しておきます。

「卵」
「甘美な夜」
「目には目を」
「十八番ホール」
「自然の魔力」
「老人狩り」
「キルケー」
「難問」
「公園での自殺」
「ヴェネツィア・ビエンナーレの夜の戦い」
「空き缶娘」
「庭の瘤」
「神出鬼没」
「二人の運転手」
「現代の地獄への旅」

 ジェフリー・フォード『言葉人形 ジェフリー・フォード短篇傑作選』は、幻想的な小説で知られる作家フォードの短篇傑作集。13篇を収録した日本オリジナル編集です。

 ジョーン・リンジー『ピクニック・アット・ハンギングロック』は、同名のカルト映画の原作となる小説作品です。

 ローズマリー・ジャクスン『幻想と怪奇の英文学Ⅲ 転覆の文学編』は、幻想文学論の古典の邦訳で、ちょっと気になりますね。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

ピクニックアンドハンギングロック 
一発で覚えたミステリアスなタイトル名
岩山に消えていくルイーズ ランバートの白い衣装
Blu-rayは即買いでした
監督したピーターウィアーもいいんですよ 「刑事ジョンブック」とか
情報ありがとうございました
発売日が待ち遠しい!
そういえば「白衣の女」という本もありましたね
KAZUOUさんは映画みられましたか?
【2018/11/24 00:10】 URL | ちゃちゃ #- [ 編集]

>ちゃちゃさん
『ピクニック・アット・ハンギングロック』、随分前に一応観てみました。正直よくわからなかったのですが、変に心に残る作品ではありますね。
ピーター・ウィアー監督作品はそんなに見ていないと思うのですが、『トゥルーマン・ショー 』はすごく好きです。あと『フィアレス』、これもかなり難しい作品だと思うのですが、なかなか面白かったです。
【2018/11/24 18:18】 URL | kazuou #- [ 編集]

ヴィンテージ・シーズン
ヴィンテージ・シーズン、戦後まもなく書かれたとは信じられません。女性作家らしく衣裳や嗜好品、インテリアの細やかな描写が続くのですが2018年現在のデパートをタイムマシンで見てきたとしか思えない程に洗練された現代的な美しさ!非の打ち所の無い五月に訪れた異国の人々の物語に引き込まれてしまいました。ムーア作品はノースウエスト・スミスとジレル以外、殆ど知らなかったのですが、もっともっと読みたいです。旦那さんのカットナーと共作でも良いからエドモンド・ハミルトンみたいに選集が出れば・・・。
【2018/12/06 20:05】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

ムーア
「ヴィンテージ・シーズン」は傑作ですよね。僕は雑誌のバックナンバーで読んだのですが、時間もの作品の名作の一つだと思います。
ムーアはシリーズ以外の作品でも、刺激的な作品が結構ありますね。旦那さんのカットナーとともに傑作集が読んでみたい作家です。
【2018/12/06 20:23】 URL | kazuou #- [ 編集]

ピクニック・アット・ハンギングロック
セアラがセーラ、校長がミンチン先生と重なってアニメ名作劇場版の小公女を思い出してしまいました。何故あれほど病的にまでセーラを虐め抜くのかを「あの子は貴女には賢すぎたのよ」と指摘され激昂する場面を。神隠しに遭った3人より現世に取り残されたセアラの方が痛ましくてなりません。この女学院に居なくても、孤児でなくても、思春期を乗り越えられなかったでしょう。あと、アボリジニの聖地に入り込んで遠足や測量をしたから、日本人の感覚からすると神隠し、入らずの山とか祟りとか色々考えてしまいます。当時はイギリス人至上主義でキリスト教の世界だからなあ。
【2018/12/22 23:47】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

>奈良の亀母さん
もう読まれたのですね。
映画版もそうでしたが、いろいろ考えさせる作品のようで読むのが楽しみになってきました。宗教的なテーマも隠れているのかもしれませんね。
【2018/12/23 14:24】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き、短篇好き、異色作家好き、怪奇小説好き。
ブログでは主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。twitterアカウントは@kimyonasekaiです。
怪奇幻想小説専門の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。twitter上の怪奇幻想ジャンルのファンクラブ「 #日本怪奇幻想読者クラブ 」主宰。
『ミステリーズ!vol.96』(東京創元社)に怪奇小説の翻訳概況を書きました。
同人誌『海外怪奇幻想小説アンソロジーガイド』『物語をめぐる物語ブックガイド』『迷宮と建築幻想ブックガイド』『イーディス・ネズビット・ブックガイド』『夢と眠りの物語ブックガイド』『奇妙な味の物語ブックガイド』「海外怪奇幻想作家マトリクス・クリアファイル」を刊行しました。



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