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4月の気になる新刊と3月の新刊補遺
3月23日刊 イタロ・カルヴィーノ『最後に鴉がやってくる』(国書刊行会 予価2592円)
3月24日刊 木犀あこ『奇奇奇譚編集部 幽霊取材は命がけ』(角川ホラー文庫 予価648円)
3月30日刊 中相作『乱歩謎解きクロニクル』(言視舎 予価2376円)
4月6日刊 ホルヘ・ルイス・ボルヘス/アドルフォ・ビオイ=カサーレス『ボルヘス怪奇譚集』(河出文庫 予価896円)
4月9日刊 パーシヴァル・ワイルド『探偵術教えます』(ちくま文庫 予価907円)
4月12日刊 ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』(光文社古典新訳文庫)
4月12日刊 福永武彦『完全犯罪 加田伶太郎全集』(創元推理文庫 予価1404円)
4月12日刊 小泉喜美子『女は帯も謎もとく』(光文社文庫)
4月12日刊 『ホラーの玉手箱 ショートショート・アンソロジー』(光文社文庫)
4月12日刊 ヨゼフ・チャペック『ヨゼフ・チャペック エッセイ集』(平凡社ライブラリー 予価1296円)
4月24日刊 ブルーノ・ムナーリ『ムナーリの機械』(河出書房新社 予価3132円)


 〈短篇小説の快楽〉の最終巻、イタロ・カルヴィーノ『最後に鴉がやってくる』がようやく刊行で、シリーズが完結です。シリーズ最初の巻が2007年刊行なので、10年越しの完結ですね。
 内容は初期の短篇を集めた作品集なので、後年のファンタスティックなものとはちょっと趣が違う感じでしょうか。

 木犀あこ『奇奇奇譚編集部 幽霊取材は命がけ』は、第24回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作品だった『奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い』の続編。前作は非常に知的に構成された面白い作品だったので、二作目も楽しみです。前作の感想はこちら

 ホルヘ・ルイス・ボルヘス/アドルフォ・ビオイ=カサーレス『ボルヘス怪奇譚集』は、ボルヘスとビオイ=カサーレスが世界の文学作品から集めた奇妙な話のアンソロジーの文庫化。まとまった短篇作品のアンソロジーというよりは、抜粋を集めた感じの本なのですが、普通のアンソロジーにはない面白さがあります。このコンビのアンソロジーでは『天国・地獄百科』という作品集もあって、こちらも面白いので文庫化を期待したいですね。

 パーシヴァル・ワイルド『探偵術教えます』は、《晶文社ミステリ》で刊行されていた作品の文庫版。運転手が素人探偵となって活躍するというユーモア・ミステリです。新訳 「P・モーランの観察術」を追加収録した完全版とのこと。

 ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』は、イギリスユーモア小説の古典的作品。これは今読んでも面白い作品なので、新訳版も楽しみです。小山太一訳。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

お久しぶりです。
家庭の事情で、またブログは休止しています。

ワイルド「探偵術教えます」のように、最近、文庫化される時にボーナストラックが付くものが多く、
うれしいような(持っていると)損したような気になります。
【2018/03/19 21:54】 URL | fontanka #- [ 編集]

>fontankaさん
ご無沙汰してます。

文庫化の際に増補って、けっこうあるんですよね。そういう場合は、単行本を持ってても文庫を買っちゃいますね。悩むのは、文庫化の際に改訳しているもの。微妙な差異だったらいいんですけど、面目一新レベルの改訳だと悩みますね。最近ではジャクスンの『くじ』はいい改訳でした…。
【2018/03/20 21:00】 URL | kazuou #- [ 編集]

好きな作家様なら単行本も文庫もゲットしたい。
光文社のホラーの玉手箱が楽しみです。3月末で御世話になった書店が三軒も閉店。特急の停まる駅からも書店が消えるなんて。新刊の発売日に書店でゲットする楽しみが無くなってしまう。ショッピングセンター内の書店には早川や創元のSFが置いていないし。取り寄せてもらったり大阪の書店に遠征するより図書館に入る方が早い事が多いです。kazuou様が紹介してくださる面白そうな本も中々読めません。密林を使えば良いのでしょうが・・・。
【2018/03/21 02:06】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

>奈良の亀母さん
三軒も閉店ですか…。つらいですね。
僕の場合、たまたま、中規模の書店がすぐ近所にあるので助かってますが、いつなくなってもおかしくはないんですよね…。
応援の意味もありますし、一部の本(国書刊行会とか)以外は、だいたい町の書店で買うようにしています。

ネット書店も使いようによっては便利だと思います。僕はAmazonよりも、紀伊国屋書店とかhontoとかを使う方が多いです。紀伊国屋は時間指定ができるのと、hontoは梱包が丁寧(ただし発送は遅いです)だったりと、それぞれ長所があります。
【2018/03/21 08:17】 URL | kazuou #- [ 編集]

春を飛び越えて、いきなり夏。
光文社のホラーの玉手箱が消えましたね。小泉女史は残って良かった。先日ハヤカワ文庫の「日本SF傑作選5光瀬龍」をゲットしたのですが新刊書店の棚に光瀬先生や半村良先生、平井和正先生、小松先生などの自分が学生時代夢中になって読み耽った日本人作家のSFが全く無い事にショックを受けました。新刊で出た作品が一瞬店頭に並ぶだけなんですね。図書館にも光瀬先生の作品が一冊も無くて、せめてジュブナイルに「ロン先生の虫眼鏡」「夕ばえ作戦」とか置いて欲しいです。
【2018/04/06 13:35】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]


「ホラーの玉手箱」は延期みたいですね。小泉喜美子は復刊が相次いでいて、完全復活も間近!という感じですね。

筒井康隆を別格とすると、日本SF第一世代の作家たちの本も、本当に見なくなりました。個人的には、あれだけたくさんあった小松左京の文庫本がほんのわずかになってしまったのに驚きます。
【2018/04/06 20:24】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
記事の新旧に関わらず、コメント・トラックバックは歓迎しています。
twitterアカウントは@kimyonasekai



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