発売中 武田雅哉『中国飛翔文学誌 空を飛びたかった綺態な人たちにまつわる十五の夜噺』(人文書院 6696円) 12月26日刊 『別冊映画秘宝 鬱な映画』(洋泉社 予価1620円) 12月26日刊 トーマス・カリナン『ビガイルド 欲望のめざめ』(作品社 予価3024円) 1月6日刊 ジョイス・キャロル・オーツ『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』(河出文庫 予価1404円) 1月10日刊 パコ・ロカ『家』(小学館集英社プロダクション 予価3024円) 1月10日刊 メアリー・シェリー『マチルダ』(彩流社 予価2052円) 1月10日刊 朝里樹『日本現代怪異事典』(笠間書院 予価2376円) 1月12日刊 リリー・ブルックス=ダルトン『世界の終わりの天文台』(東京創元社 予価2376円) 1月12日刊 ジェームズ・ロバートソン『ギデオン・マック牧師の数奇な生涯』(東京創元社 予価3456円) 1月20日刊 イタロ・カルヴィーノ『木のぼり男爵』(白水Uブックス 予価1944円) 1月24日刊 アリ・ランド『善いミリー、悪いアニー』(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1080円) 1月27日刊 『ユリイカ2月号 特集クトゥルー神話』(青土社 1512円)[ 1月29日刊 沖田瑞穂『怖い女 怪談、ホラー、都市伝説の女の神話学』(原書房 予価2484円) 1月31日刊 柳下毅一郎監修『J・G・バラード短編全集5』(東京創元社 予価3888円) 1月31日刊 C・デイリー・キング『タラント氏の事件簿 完全版』(創元推理文庫 予価1296円
『中国飛翔文学誌 空を飛びたかった綺態な人たちにまつわる十五の夜噺』は、中国の飛行にかかわる伝承や逸話を古典の時代から現代まで扱ったという本。武田雅哉さんの著作は、毎回非常に面白いテーマを扱っていますが、これまた面白そうですね。値段がちょっとネックではありますが。
トーマス・カリナン『ビガイルド 欲望のめざめ』は、ドン・シーゲル監督の映画『白い肌の異常な夜』の原作小説。リメイク映画版に合わせた翻訳出版のようです。映画はサスペンス映画として有名なものなので、原作も気になりますね。
『家』は、スペインの漫画家パコ・ロカによるコミック作品。前作『皺』は「老い」や「認知症」をテーマに象徴的な表現を使った意欲的な作品だったので、こちらの作品も楽しみです。
朝里樹『日本現代怪異事典』は、現代日本の怪異や都市伝説などを紹介する事典です。以前に同人誌版が出ていたのですが、予約が殺到していて全然買えませんでした。これは期待大です。
創元社の新刊からは、二作品が気になる作品です。 リリー・ブルックス=ダルトン『世界の終わりの天文台』は、人類滅亡のときを迎え、老学者が幼い少女と同居生活を始める…という物語。 ジェームズ・ロバートソン『ギデオン・マック牧師の数奇な生涯』は「突然、悪魔に命を助けられたなど冒涜的な告白をし、失踪してしまった牧師。彼の手記に書かれた波瀾に満ちた生涯とは。スコットランド随一の作家によるブッカー賞候補作!」という内容です。
アリ・ランド『善いミリー、悪いアニー』は、殺人鬼の母親を告発した娘が、母親の法廷に証人として立つ…という話らしいです。「異色のサイコ×法廷×学園ミステリ」ということで、気になる作品です。
『ユリイカ2月号』の特集は「クトゥルー神話」。ラヴクラフトでなく「クトゥルー」というところがミソでしょうか。公開されている目次を転載しておきます。
目次予定*【対談】黒史郎×森瀬繚/稲生平太郎×高橋洋【創作】酉島伝法/高山羽根子/赤野工作/藤田祥平【論考/エッセイ】伊藤博明/大野英士/小森健太朗/田中千惠子/立原透耶/寺田幸弘/廣田龍平/大久保ゆう/西貝怜/逆卷しとね…
『J・G・バラード短編全集5』は、シリーズ最終巻。これはいいシリーズでした。他のSF作家の短篇集も出してくれると嬉しいですね。例えばシオドア・スタージョンとか。
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