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怪奇幻想読書倶楽部 第9回読書会 開催しました
 10月8日の日曜日、JR巣鴨駅前のカフェにて「怪奇幻想読書倶楽部 第9回読書会」を開催しました。出席者は、主催者を含め8名でした。
 テーマは、第1部「怪奇幻想小説の叢書を振り返る」、第2部「作家特集 シャーリイ・ジャクスン」です。参加してくださった方には、お礼を申し上げたいと思います。

 それでは、当日の会の詳細について、ご報告したいと思います。
 今回も、参加者全員のプロフィールをまとめた紹介チラシを作りました。チラシをPDFにしたものを、メールにて事前に配信しています。

 第1部のテーマは「怪奇幻想小説の叢書を振り返る」。
 主に戦後に刊行された、翻訳ものの怪奇幻想小説の叢書を振り返ってみようという試みです。資料として、主要な怪奇幻想小説叢書リストと、叢書の刊行年代チャートを作ってみました。
 近年の叢書はまだ馴染みのある方がいるのですが、《ドラキュラ叢書》や《妖精文庫》あたりになると、見たこともない人がいたりなどして、時代を感じてしまったシーンもありました。

 第二部のテーマは「作家特集 シャーリイ・ジャクスン」。今回はこちらの方がメインとなった感じでしょうか。
 参加者にジャクスンのファンが多く、代表作は一通り読んでいたこともあり、それぞれの作品について、解釈にまで踏み込んだ意見も見られました。

 それでは、以下話題になったトピックについて記したいと思います


●第一部
・《世界恐怖小説全集》(東京創元社)について。
戦後初の本格的な怪奇小説叢書で、創元推理文庫の《怪奇小説傑作集》の原型になったシリーズ。ブラックウッドの傑作集や、W・F・ハーヴィーの作品が入っている巻があったりと、今でもこの叢書でしか読めない作品がある。

・《異色作家短篇集》(早川書房)について。
我が国のエンタメに強い影響を与えたシリーズ。改訂版では6巻が削られたが、2000年代の最新版では復活している。文庫化されているものもあり。ブラウンの『さあ、気ちがいになりなさい』は、よくそのままのタイトルで刊行できたなあと思う。

・創土社《ブックス・メタモルファス》について。
マニアライクな幻想小説を少部数、しっかりした装丁で刊行していた。『ホフマン全集』など、造本の完成度は非常に高い。未完に終わった、荒俣宏訳『ラヴクラフト全集』には、大瀧啓裕の下訳も見える。

・《怪奇幻想の文学》(新人物往来社)について。
画期的な怪奇小説アンソロジー。これ以降の幻想文学関連出版には、ほぼ荒俣宏と紀田順一郎の名前が見えるようになる。

・《世界幻想文学大系》(国書刊行会)について。
幻想文学の記念碑的なシリーズ。第一期はオーソドックスなセレクションだが、二期・三期になると、風変わりなタイトルが出てくる。荒俣宏の科学・博物学趣味が反映されているのではないか。

・《ドラキュラ叢書》(国書刊行会)について。
英米のエンタメ系怪奇小説を集めたシリーズ。ブラックウッド『ジョン・サイレンス』、ホジスン『カーナッキ』など、別の形で再刊している本も多い。表紙画の趣味が悪く、あまり売れなかった原因の一つかもしれない。ジャック・ロンドン『星を駆ける者』、H・S・ホワイトヘッド『ジャンビー』などは傑作だと思う。

・《妖精文庫》(月刊ペン社)について。
荒俣宏肝いりのファンタジー系叢書。純粋なファンタジーから、現代文学まで多彩なラインナップだった。セレクションには、リン・カーター《バランタイン・アダルト・ファンタジー》の影響がある? ジャン・ロラン『フォカス氏』などをファンタジーの枠で出していたのは斬新だった。
ブラックウッドとダンセイニは全ての期に入っていて、優遇されている感がある。
エディスン『邪龍ウロボロス』は、下巻が出ないうちに出版社がつぶれてしまったが、後に創元推理文庫から完訳が出た。ホジスン『ナイトランド』の下巻の刊行も遅かった覚えがある。別巻の『妖精画廊』や『別世界通信』もいい本だった。
今でも古書価はそんなに高くなく(高くても1000~2000円)、古書としては手に入れやすい。

・《朝日ソノラマ文庫海外シリーズ》について。
最初は1950年代のSF中心で、後にホラー・幻想怪奇方面へとシフトしていった。表紙の趣味が良くなかったり、タイトルが意訳されていたいするが、短篇集中心で、今でも貴重なラインナップ。デニス・ホイートリー編の『恐怖の一世紀』などは、いいアンソロジーだと思う。

・《アーカム・ハウス叢書》(国書刊行会)について。
アメリカの怪奇幻想専門出版社アーカム・ハウス社の単行本を装丁もそのままに翻訳したというコンセプトのシリーズ。
カール・ジャコビ『黒い黙示録』はゴリゴリのホラーで楽しい。デイヴィッド・H・ケラー『アンダーウッドの怪』は、SFとホラーが未分化だった時代の作品が多く面白い。収録作の一つ「健脚族の反乱」は、近未来人間がほとんど自分の足で歩かなくなった時代を舞台にしたSF作品。

・《フランス世紀末文学叢書》(国書刊行会)について。
フランス文学の叢書だが、幻想的な要素の多い作品も多い。とくにオクターヴ・ミルボー『責苦の庭』は残酷趣味の強い傑作だと思う。装丁や造本も魅力的。まだ在庫のある巻もある。

・《モダンホラーセレクション》(ハヤカワ文庫NV)について。
モダンホラーブーム時に刊行されたシリーズ。当時の最新作と同時に、シャーリイ・ジャクスン『山荘綺談』やアイラ・レヴィン『ローズマリーの赤ちゃん』など、早川書房の過去のホラー作品も組みこまれている。B級作品も多いが、面白い作品も多い。
マイクル・F・アンダースン『総統の頭蓋骨』は、タイトルと表紙絵でネタバレしてしまっているB級作だが、これはこれで面白い。
デイヴィッド・ショービン『アンボーン ―胎児―』は、人工知能に操られる胎児の物語。ハイテク部分を除けば、今読んでも面白い。

・ボルヘス選《バベルの図書館》(国書刊行会)について。
ボルヘスが編んだ世界の幻想文学選集。一巻の収録作品が少なく、薄いのでコストパフォーマンスは低い。逆に新編集版のコスパは良い。
収録作家の一人、ジョヴァンニ・パピーニは、澁澤龍彦が翻案したことでも知られる。

・《魔法の本棚》(国書刊行会)について。
怪奇幻想系のマイナー作家を集めたシリーズ。装丁・造本など本としての作りが非常に魅力的。コッパード、ウエイクフィールド、エイクマンの3冊が文庫化されている。

・《書物の王国》(国書刊行会)について。
各巻、幻想文学の主要テーマを取り上げ編まれたアンソロジー。東西の小説、詩、エッセイなどがいっしょくたに入っているところが特徴。後半の巻、須永朝彦編『王朝』や『義経』は、斬新なテーマだった。

・《晶文社ミステリ》(晶文社)と《Kawade Mystery》(河出書房新社)について。
《晶文社ミステリ》は、アントニイ・バークリー作品とともに、「異色作家」系の短篇集がいくつも入っていて、2000年代の短篇集邦訳ブームの一因ともなったシリーズ。ジェラルド・カーシュ、シオドア・スタージョン、デイヴィッド・イーリイの作品集などを紹介。
《Kawade Mystery》は《晶文社ミステリ》の後継的なシリーズで、怪奇小説集といっていいL・P・ハートリー『ポドロ島』などを紹介している。

・ウラジーミル・ソローキン『テルリア』の紹介。わりとエンタメ度高し。

・木犀あこ『奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い』(角川ホラー文庫)について。「視覚以外で認識する幽霊」という発想は斬新。怪奇現象の真相についても工夫されていて面白い作品だった。


●第二部
・シャーリイ・ジャクスン作品と「イヤミス」について。「イヤミス」は意図的に「嫌な」作品として書かれているが、ジャクスンは特に意識的に書いているわけではない。ただ現代の作家からすると「イヤミス」の源流の一つではあると思う。

・ジャクスンの活躍した時代は、女性の社会進出がまだそれほどではない時期で、家庭における閉塞感みたいなものがジャクスンの作品には感じられる。フェミニズム的な観点からジャクスンを研究する人もいるようだ。

・ジャクスンが影響を与えた作家はいると思うが、ジャクスン自身が影響を受けた作家というのは、あまり思い浮かばない。非常にオリジナルな発想の作家だと思う。

・トークショーで聞いた平山夢明氏の発言についての紹介。ホラーとコメディは紙一重、ホラーの火力を上げるとコメディになる。ジャクスンに関してもうなづける面がある。

・ジャクスンの同時代で同じような視点を持った女性作家はいるのか? 女性作家では例えばデュ・モーリアがいるが、彼女の作品は非常に技巧的に描かれているのに対し、ジャクスンはそうした技巧的な面があまり感じられない。

・『野蛮人との生活』『こちらへいらっしゃい』は古書でも非常に高値がついてしまっている。ぜひ復刊して欲しい。


『丘の屋敷』(『たたり』『山荘綺談』)について
・怪奇現象は屋敷が起こしているのか、それともヒロインの能力が起こしているのかはっきりしない。

・ヒロインの「家」に対する執着。壁に書かれたメッセージ「帰りたい」は、誰がどこに帰りたいのか?

・序盤、屋敷の家政婦が話すセリフは印象的。

・屋敷は、最終的にヒロインにとっての「家」になってしまう。だがそれがヒロイン自身の意志なのか、屋敷がそう仕向けているのかはわからない。

・明確な霊現象というのは少ない。ラップ音、壁の落書きなど。屋敷の一部に冷気を感じる…という部分は客観的に描かれているが、その意味ははっきりしない。

・屋敷で死んだ人たちがいるという描写はあり、実際に(かどうかはわからないが)霊現象らしきものも起こるが、死んだ人たちの人格を思わせる形では出現しない。屋敷自体が主人公といってもいいのでは? 過去に死んだ人たちも屋敷に執着していた…という描写がある。

・スティーヴン・キングがエッセイ集『死の舞踏』で『丘の屋敷』について書いているのは非常に参考になる。『丘の屋敷』には三つの層がある。ヒロインが「丘の屋敷」が幽霊屋敷だと信じるのが第一層、「丘の屋敷」こそ自分のための場所で自分を待っていた場所だと信じるのが第二層、自分が怪物に利用されていたこと-じつは自分が裏で糸を引いていたと無意識のうちに信じ込まされていたことを理解するのが第三層。

・『丘の屋敷』の映画化作品、ロバート・ワイズ監督『たたり』とヤン・デ・ボン監督『ホーンティング』について。『たたり』は、ヒロインが博士に恋心を抱いたり、博士の夫人が行方不明になったりと、改変部分もあるが、かなり原作に忠実な映像化だった。原作と同様、明確な幽霊を出さないのが特徴。
『ホーンティング』の方は、原型をとどめないほどの改変がされている。幽霊をガンガン出したり、SFXを多用しているため、原作とは似ても似つかないファンタジーになってしまっている。屋敷が変形してヒロインを襲ったり、屋敷の主人の霊が実体化して襲ってくるのはやりすぎだと思う。


『日時計』について
・世界が滅ぶという「お告げ」をなぜ登場人物は信じてしまうのか? 家族はもちろん、後から加わる外部からの登場人物もなぜか「お告げ」を信じてしまう。

・登場人物のひとり「キャプテン」は、ジャクスン作品には珍しい嫌味のないキャラクターだと思う。

・世界の終わりは実際には来ないという解釈について。「屋敷」が家族たちを操っているとも考えられる。鏡に映る幻視も屋敷内の出来事だし、最終的に窓を覆って外界から見えないようにする、というのも屋敷のなせる業? その意味で『日時計』は『丘の屋敷』のプロトタイプではないか?

・最年少のキャラクター、ファンシーは、いちばん屋敷に囚われている人物のような気がする。作中二人ほどの死人が出るが、犯人はファンシーではないか?
子供とは思えない発言をするが、意外にも作中でいちばんまともなことを言っている。

・翻訳を通してだが、傍線がやたらと頻出する(とくに文末)のが気になる。何か意味があるのでは?

・タイトル=作中にも登場する「日時計」は、太陽が出ていなければ何も分からない…という象徴?


『ずっとお城で暮らしてる』について
・ヒロインとその家族に対する村人の悪意がすごい。クライマックスではほとんどリンチに近い行為を行っているのに戦慄を覚える。

・ヒロインの姉はヒロインの狂気を知った上で妹をかばっている。一度は外の世界に出ようとするものの、最終的にはもう諦めてしまっているのかもしれない。

・途中で登場する従兄弟は打算的な人物(ヒロインの視点)だが、対応次第では、ヒロインたちが外の世界に出て行ける契機になる可能性はあった。

・作中の屋敷に対してどのぐらいの大きさを想像している? かなり大きい、こじんまりとしたイメージなど様々。『丘の屋敷』や『日時計』に比べたら、こじんまりとした感じ。大きさ的には、大きい順に『日時計』『丘の屋敷』『ずっとお城で暮らしてる』?
『ずっとお城で暮らしてる』の屋敷は、敷地は大きいが、屋敷は小さめ?

・「幽霊屋敷もの」において、幽霊屋敷に乗り込んでいく登場人物は病的な人が多い気がする。

・ヒロインの精神年齢は実年齢よりも相当幼く感じる。例えばヒロインの毒殺計画は、姉が砂糖を食べないというところに立脚しているが、その根拠も確実ではなくて、そのあたりに非常に子供っぽさを感じる。

・脇役である伯父も、事あるごとに毒殺事件を家族に思い出させたり、狂気を感じさせる。

・初読のときはハッピーエンドの可能性もあると思って読んでいるが、再読のときはそうでないことがわかりつつ読むので、登場人物たちの悲惨さが際立つ気がする。


『鳥の巣』について
・母親との関係についてトラウマを抱える孤独な女性が、あるきっかけから多重人格症を発生させてしまう物語。

・最終的に主人格以外に3つの人格が現れるが、それぞれ独自の特徴を持っている。第2人格はおしとやか、第3人格は奔放、第4人格は子供っぽく金にうるさい、と描き分けがなされている。それぞれの人格は、従来の人格がなりたかったものや、母親の性質をトレースしているような気がする。

・人格間に強さのヒエラルキーがあり、別の人格についての情報を得られる人格もあれば、そうでない人格もある。人格のデフォルメ度は強くて「マンガチック」ではある。

・ヒロインを診察する精神科医も精神的にバランスが悪い人物で、感情のたかぶりが激しい。ジャクスンらしいキャラクター。

・人と話している間にもめまぐるしく人格が変わっていくので、常にどの人格が話しているのかわからなくなってしまう。会話が成り立たないことも多く、読者として非常にいらつきを感じる場面も。

・第3の人格「ベッツィー」は、幻の母親を求めて家出してしまうが、その逃避行は現実のものというよりは、幻想的な要素が強い。従来の人格の自立したいという思いが反映されている?

・多重人格に関しては、超自然的な解釈はしにくいようになっている。ただジャクスンの筆致自体が幻想的なものを感じさせる。


『処刑人』について
・家族との間に精神的な軋轢を抱えるヒロインが大学に行くが、そこでも友人はなかなかできず、精神的な彷徨を繰り返すという物語。

・全体的に習作的な要素が強い作品だが、娘に文章修行をさせ、それを評論するという父親、娘に結婚生活についてこぼす母親など、ジャクスン独自の人物描写はすでに完成されている?

・大学卒業後、すぐに結婚したというジャクスン自身の実体験が反映された作品?

・ジャクスンには珍しいハッピーエンド作品である。ヒロインにとっての「孤独」の意味が変わった…という解釈もできる。

・ヒロインと母親との関係も不穏なものがある。


短篇「くじ」について
・村人たちは「くじ」制度度を変更しようとはしていない。「くじ」は、村を維持するためのシステムといっていいのだろうか。

・村人たちの「くじ」に対する反応を見る限り、善悪の視点すら感じられないのが無気味である。「くじ」の行事は村人たちにとって、楽しいイベントであるかのような雰囲気すらある。怖がって逃げ出す人もいないのが不思議である。

・となりの村でも「くじ」をやっていた(すでに廃止されている)という描写を見ると、ほんとうに単なる文化的な習俗であって、「くじ」を止めることによるペナルティ(たたりや災難)すら関係ないという印象を受ける。

・人類学的に見た視点について。「くじ」は由来が失われた「供儀」なのではないか? 映画『ウィッカーマン』などとも通じるものを感じる。ただ、ジャクスン自身はそんなことを考えてもいないような気はする。

・家族のメンバーが「くじ」に選ばれた一家は、その後どうなるのか?と想像すると怖くなる。

・超自然的な視点について。「くじ」に選ばれるのは「運命」や「宿命」であって、人々はそれに異を唱える権利すらない。選んでいる主体は「村」自身の意志?

・「くじ」に選ばれるハッチンソン夫人の描写について。彼女は「フェアじゃない」という発言を連発するが、この時点ですでに村の意志から拒絶される行為をしているのかもしれない。

・ジャクスン自身が「くじ」について語ったエッセイが『こちらへいらっしゃい』に収録されているが、結局のところ、解釈ははっきりしない。エッセイには、「くじ」を読んだ当時の読者の感想が多く並んでいるが、ほとんどは否定的な意見だった。作者は「くじ」を「ただの物語」という呼び方をしているのが特徴的。

・ジャクスンの実孫マイルズ・ハイマンによる「くじ」のグラフィック・ノヴェル作品「SHIREY JACSON'S "THE LOTTERY"」の紹介。よく出来ているが、やはり原作にはかなわない。


短篇集『くじ』について
・「曖昧の七つの型」について。古書店に日参する少年が欲しがっている古書を売ってしまう古書店主の話。非常に悪意がある。

・「魔性の恋人」について。結婚式当日に行方をくらましてしまった夫を探す新妻の物語。夫は人間ではないという解釈もできる。

・「おふくろの味」について。スケッチ風の軽い作品だが、ジャクスンらしい作品。

・「決闘裁判」について。留守中に持ち物を盗む老婦人の証拠をつかもうと、相手の部屋に侵入する女の話。妙にしんみりとした結末が味わい深い。

「歯」について。よくわからない話。歯を抜きに行くだけで幻想的な話になってしまう。


『野蛮人との生活』について
・作者自身の子育てにまつわるエッセイ集。これを読むと、語り手(ジャクスン自身)は優しく、ものわかりのいい母親に感じられる。『くじ』や『丘の屋敷』などを書いた作家とのギャップを強く感じる。

・収録作品『チャールズ』は、『くじ』と『野蛮人との生活』両方の短篇集に収録されている。『野蛮人との生活』の流れで読むと、子供に関する笑い話として読めるが、『くじ』の方で単体で読むと、邪悪な少年のホラー作品としての要素が強く感じる。


短篇集『なんでもない一日』について
「バージョン1 スミス夫人の蜜月」「バージョン2 新妻殺害のミステリー」について。殺人鬼らしい夫に気付かずに新婚生活を送る妻の物語。バージョン1では、夫の正体に気が付いていないように描かれているが、バージョン2ではそれを知りつつ、一緒に暮らしているように読める。バージョン2は非常にジャクスンらしく感じる。

・「ネズミ」について。ネズミを退治するため、罠を買うようにと夫は妻に命じるが…。非常に嫌な雰囲気の話。

・「なんでもない日にピーナツを持って」について。善悪の行為を交代で繰り返す夫婦の物語。「なんでもない日」というタイトルは皮肉が効いている。

・「悪の可能性」について。歪んだ信念から、周りの人間に悪意をばらまく匿名の手紙を投函していた老婦人が、その行為を知られた何者かから悪意のしっぺ返しを受けるという物語。結末の描写が印象的で、「悪意」というものについて非常にスマートに描かれた作品だと思う。


短篇集『こちらへいらっしゃい』について
・遺作である未完の長篇「こちらへいらっしゃい」の他、短篇と創作に関するエッセイがいくつか入っている作品集。創作エッセイは非常に参考になる。

・「夏の終り」について。リゾート地にシーズン後も残ることにした夫婦が、だんだんと孤立していく物語。なんともいえない嫌な味がある。

・「ルイザよ、帰ってきておくれ」について。家出して近くの町に隠れ住んでいた娘が、家族が自分を探していることを知り、知り合いと共に家に戻るが、家族は娘のにせものだと言って追い返されるという物語。非常にジャクスンらしい話だと思う。

・「夜のバス」について。老婦人がバスで降りる場所を間違え、最寄の宿屋に止まるがそこで恐ろしい体験をする…という話。『くじ』収録の「歯」と似た雰囲気がある。


・shigeyukiさんによる、ジャクスンと似た雰囲気を持つ作品のリスト紹介。
ジーン・リース「サルガッソーの広い海」
ハナ・グリーン「デボラの世界」
アンナ・カヴァン「アサイラム・ピース」
デューナ・バーンズ「夜の森」
残雪「黄泥街」
マーガニータ・ラスキ「ヴィクトリア朝の寝椅子」
イルゼ・アイヒンガー「より大きな希望」
ウニカ・チュルン「ジャスミンおとこ」
ソログープ「光と影」
ウィリアム・フォークナー「エミリーに薔薇を」
ヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」
P・K・ディック「暗闇のスキャナー」
J・G・バラード「楽園への疾走」
アーサー・マッケン「夢の丘」
リチャード・ブローティガン「ハンバーガー殺人事件」
西丸四方「病める心の記録 ある精神分裂者の世界」

・ソログープ「光と影」の結末は「ずっとお城で暮らしてる」の結末のイメージと近いものがあると思う。

・デューナ・バーンズ「夜の森」について。同性愛的・性的な要素の強い作品。

リチャード・ブローティガン「ハンバーガー殺人事件」について。ハンバーガーの代わりに拳銃を買ってしまう主人公の話。

・何が起こっているのかわからない、という作品がいちばん怖い。理屈に落ちない作品の方が心に残る。

・復刊されたアンソロジー『怪奇礼賛』(中野善夫/吉村満美子編 創元推理文庫)について。冒頭の収録作品が「塔」(マーガニタ・ラスキ)、最後が「のど斬り農場」(J・D・ベレスフォード)という構成はインパクトが強い。

・マーガニタ・ラスキ『ヴィクトリア朝の寝椅子』について。ヴィクトリア朝の寝椅子を手に入れたことから、ヴィクトリア朝の瀕死の病人に意識が転移してしまう婦人を描いた幻想小説。得体の知れない雰囲気が強烈。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
ジャクスン作品を一気に読むと体調を崩しませんか?
ジャクスン作品に雰囲気が似ている作品群が興味深いです。知らない作品も多くて。「鳥の巣」は医師も叔母もヒロインを小突き回して疲弊させているだけのような気がします。最初から最後まで寂しさを感じ、寂しさから逃れるために多重人格になったような。
【2017/10/09 21:02】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

>奈良の亀母さん
リスト作品は、僕も未読のものがたくさんありますね。読んだなかでは「ヴィクトリア朝の寝椅子」や「光と影」などには、ジャクスンと通底するものを感じます。

『鳥の巣』は、コメディ調で進みますが、じつは「悲しいお話」だったりするんですよね。「寂しさから逃れるため」ということでは、『丘の屋敷』のヒロインも同じような境遇ですし。

僕も含め、ジャクスンをまとめ読みした参加者の人は何人か体調を崩してました…。とくに『丘の屋敷』と『ずっとお城で暮らしてる』の破壊力は凄いですね。
【2017/10/09 21:31】 URL | kazuou #- [ 編集]


昨日はお疲れ様でした。
早速の総評、いつもながら、仕事がお早いですね。
古めの叢書に関して言えば、あまり読んだことがないという方が多くて、ちょっと年を感じてしまいましたが(笑)、
まあ何か次の読書の参考にでもなればいいですね。

ところで、「シャーリー・ジャクスンと似た雰囲気の作品リスト」については、取り急ぎ、ひとこと言い訳を。
これはもともと、明日の読書会にと、ジャクスン作品を読んだあとに感じる、「ちょっと来る」感じを持った女流作家の作品をなんとなくリストアップしていたのがもとになっています。その時点で、リストアップしていたのは、ジーン・リース、アンナ・カヴァン、マーガニータ・ラスキの三人だけでした。その後、作風はちょっと違うけれど、やはり「来る」感じの作品としてバーンズと残雪とアイヒンガーをリストアップしました。で、ちょっとジャクスンの作品というのは精神的に危ういものを感じるというので、ちょっと似た感じのものとして、精神分裂症の患者の手記を集めたものをリストアップしました。ハナ・グリーンとウニカ・チュルンは女性患者、精神科医の西丸氏の手記に出てくる患者は日本の男性のものです。
最初はそれだけだったのですが、せっかくだし、これからの読書の参考になるかもしれないと、ちょっと配ってみようかなと思ったところで、「ずっとお城で暮らしてる」の余韻にちょっと似た読後感だと思った短編を二つ、リストアップしました。ジェイムズの「ねじの回転」は、「丘の屋敷」と似ている点があるという点で、リストアップしました。残りの男性作家の作品は、ジャクスンの文脈からはかなりずれていて、ちょっとしたおまけみたいなものでした。なので、ちょっとその点で突っ込まれると辛いものがありますが、一読に値する、変な作品だとは思います。
このリストにある作品を、まとめて読むのは、おすすめしません(笑)。
【2017/10/09 21:49】 URL | shigeyuki #- [ 編集]


連投、すみません。
「日時計」のラストで、屋敷全体がなんだかファンシーのドールハウスになってしまったみたいな終わり方だったなあと、帰り道でふと思ったということを、ちょっと言っておきたいです(笑)。そう思った途端、なんだか急に腑に落ちた気がしたので。
【2017/10/09 22:02】 URL | shigeyuki #- [ 編集]

>shigeyukiさん
今回もご参加ありがとうございました。
第一部ではいろいろフォローいただき感謝です。古めの叢書はあんまり読んだことのある人がいなくて残念でした。やっぱり新刊書店で手に入るか否か、というのは重要ですよね。
でも、紹介した叢書を購入しようかと思うとの意見もいただいたりしているので、読書案内としては良かったのかなと。

リストの由来はそういう感じだったのですか。
確かに僕が知っている作品だけから考えても、ちょっと体調を崩しそうな作品を集めているなあ、という感じはします。「ちょっと来る」どころか「かなり来る」作品も混じってますよね。
手元にあるものでは、バラード「楽園への疾走」が積読になっていたので、近いうちに読んでみたいと思います。

『日時計』については、すべてが屋敷の意志で、ファンシーはその走狗みたいに考えると、確かに「ドールハウス」説も頷けますね。《ミステリーゾーン》で、どこかに閉じ込められた人間たちが実は人形に過ぎなかった…というエピソードを思い出しました。
【2017/10/09 22:09】 URL | kazuou #- [ 編集]

シャーリイジャクソン好きな作家です
シャーリイ ジャクソンは私も何冊か読んだので、皆さんのご意見が深くて、興味深いです。女性の孤独を書いたものが、しんしんと怖いですね。「ずっとお城で暮らしてる」の主人公の実年齢が、そんなに幼くないと気付いたとき、背筋が寒くなりました。
【2017/10/17 22:09】 URL | ひとみ #- [ 編集]

>ひとみさん
コメントありがとうございます。

「孤独」や「寂しさ」というのが強烈に伝わってくる作品がある一方、ユーモアもあったりと、ジャクスンは不思議な魅力のある作家だと思います。
『ずっとお城で暮らしてる』は、すごく吸引力のある作品で、ジャクスンの最高傑作だと個人的には思っています。この作品の語りがすごく「幼い」ので、子供のような少女のイメージが強いのですが、実際にはそれほど幼くはないのですよね。ジャクスン作品中でも最も「怖い」作品かもしれません。
【2017/10/17 23:39】 URL | kazuou #- [ 編集]


濃い内容ですねぇ~。
「こちらへいらっしゃい」の「ルイザ・・」はとても好きな(気になる?)作品で、これを目当てに本を探して、ゲットしました。やはり短編が中心になります。
長編については、一応(?)読んだけど、ちゃんと読んでいないと思っています。

【2017/10/19 22:15】 URL | fontanka #- [ 編集]

>fontankaさん
今回は、参加者がみなジャクスン作品を読み込んできた感じだったので、かなり突っ込んだところまで話題になりました。長篇も、正直一回読んだだけだとわからない作品もいっぱいあって(何度も読むのもきついのですが…)、確かに面白い作家だなと再認識しました。

「ルイザよ、帰ってきておくれ」は、僕が話題に出したのですが、個人的に気に言っている作品です。とぼけた味わいなのに、読後考えさせられるところもあって、面白いですよね。
【2017/10/19 23:28】 URL | kazuou #- [ 編集]

短編集「くじ」のたくらみ、処刑人など…
もともとはお貸しした本のこともあって何であれ参加しようと思っていたのですが、この頃になって休出つづきになり、当日は休みだったものの、休めるのが分かったのがあまりに直前だったのと、疲れ果ててしまいメールの文面もろくに考えられない状態だったので、何れにしても無理だったのかもと。一回休んだ結果、(まだ状況が終息していないこともあって、)まぁそんなに頑張って出るものでもないか、という気持ちにシフトしてきています。

叢書についてはほぼ知識もないし、それを全部読み切るようなこだわりもあまりないのですが(良く考えてみると、異色作家短編集すら全部は読めていません…)、あれ、これに触れないの?というのが国書刊行会の「文学の冒険」シリーズ。怪奇のシリーズかと言われればまぁちがいますし、中の作品のいずれかに特に思い入れがあるのかと言われればそうでもないのですが、妖精文庫やバベルの図書館が紹介されるのなら紹介されてもいいような…
個人的には図書館に入れてもらってではありますが、ラテンアメリカ文学ブーム以降の、コンテンポラリーな幻想小説の世界を網羅してくれたといういみで忘れ難いですね。バベルの図書館の刊行と同時期だったでしょうか。

ジャクスンは、異色作家短編集に触れる機会になった作家でもあり、思い入れは深い一方で、作品数も少なめでこれまでの回で何度も話が出ていたこともあって、そこまで話すことがあるかなぁ…という感じではありましたが・・ただ、女性の方がどう読んでいるか、何か違った視点があったりするかなというのは興味があって、そこは(直接)伺えなくて残念だったかなと。
あと、『くじ』所収の短編については、挙がっていたもののほかにも伺ってみたいものがいろいろあるんですよね・・・「魔女」「背教者」「塩の柱」・・・良く分からない話というところからいうとそれこそ「酔いしれて」や「ヴィレッジの住人」といった日常話から「アイルランドに来て踊れ」、「こちらへどうぞ、アルフォンス殿」みたいな半ばコミカルな話までいろいろですが、短編集全体が裏読みを誘うような、他人の悪意を感じるようなつくりになっているのか、取り出して他の短編集においたら印象が変わってしまうようなものも多々あるんですよね。それも、あの「くじ」が末尾にあるにも拘らずです。その、短編集としてのたくらみもなにかあるんだろうかといった辺りとか・・・
(近いところでは「チャールズ」の話は出ていたみたいですね)

そういえば、「処刑人」は、割と最近読んだのですが、読み始め、この感じ何か分かるなぁという印象だったものの、さすがにジャクスンなので主人公の自意識過剰ぶりが並大抵でなく、付き合わされるこちらも共感しきれずに戸惑うような場面が多々…
ただ、後半の友人との逃避行?で、その友人が現実離れして、むしろ悪魔かさもなくば主人公の別人格に思えてきたことで、あぁ、この作品は「鳥の巣」とは直線でつながっているし、後期の3作を準備した作品でもあるなと、そう思えたのが収穫でした。
ちょっと読書体験としてはそんなに楽しくはなかったですが・・・
あと、夫のハイマン氏がどんな感じかについては十分に感じられたかも…

冒頭でちょっと触れたお貸しした本関連といえば、その辺りがいろいろな展開を生んでいるのかな(もともとの素因のあったところに、トリガーとして機能しただけでしょうが…)と感じられる辺り興味深いですが、交換会となると予め情報公開・交換をしていたり、対象者のことをよく知っていたりしないと、この少人数だと重いものをただ持ってきて、持って帰るだけになりそうかなという気も…
あと、「精神分析医」の面白さに触れて頂いたのは嬉しかったのですが、面白かったなら "最近読んだ本" 辺りに混ぜてまたご紹介があるかな、と勝手に思ったので再レスポンスまではしなかったのですが、それはなかったのでちょっとここで(笑)
前年のベスト本企画中のコラムで、年末に出ていなければと豊崎由美さんがちょっと嘆いていた記憶がありますが、本当に前半部の真に迫った感じはあまり記憶にないほどのサスペンスだったと思います。
ただ、さほどの世評を受けずじまいだったのは、下巻をどう評価するかといった辺りが大きかったのかなぁと。別に出来が悪かったとは思わないのですが、上巻が凄すぎましたからね… こちらにモンテ・クリスト伯並みの牽引力があれば、作品全体としても成功できたのかなぁと思ってしまうところも少々・・・でもやっぱりあの上巻だけでも忘れ難い本でした。

11月の新刊、「誰がスティーヴィ・クライを~」、やっと出ますね!
一旦名前が出てひっこめられた時には、もうこれは訳者の方を変えてシリーズ終盤に出さざるを得ないのか、なんて思っていたので今年出てくれそうで嬉しいです。
それにつけ思うのが、こちらが出そうにないなら並行して進めている別作品を先に出しても良さそうな気がするのですが、1冊が出た後でないと次を出せないような出版形態なのか、あるいは出版順に戦略でもあるのか・・・・
(あと、それにつけてもバンクスのBridge、訳者を変えて出してくれないかなぁと・・・既に支払ってしまった翻訳料なんかもあってそれ以上出せないとか各種事情はあるのでしょうけれど・・・)

他、幾つか読了しているものもあって、またの機会にコメントしたいですが、一つ、「奇奇奇譚~」はバディものとして楽しく読ませて頂きました。ホラーとしても一工夫あり、なのですが、印象的にはバディものメインの感じで、ただ例えばミステリ系統にはそちらを上手くやった名作が多々ある訳で、大賞となるとそことの比較になってしまったのかも、というのがシロウトの感想でした。
【2017/11/04 05:22】 URL | Green #mQop/nM. [ 編集]

>Greenさん
お忙しいのかなとは思っていました。ご参加は、無理せず参加できるときで構いませんので。

叢書は数があったので、大まかに触れて終わってしまったものもありますね。《ドラキュラ叢書》や《妖精文庫》などは、shigeyukiさんが詳しく話してくれたこともあって、ちょっと詳しく触れられたかもしれません。
《文学の冒険》も、幻想的な要素のある作品が割と入っていますが、怪奇叢書というとちょっと違うので…。
ただ、怪奇幻想系の叢書、しかも数十年前に絶版になってしまったもの中心…ということになると、読んでいる人が少ないこともあって、結局、一方的な作品・叢書の紹介みたいな感じにはなってしまいましたね。

ジャクスンは、作品数が手ごろなのと、今現在手に入る作品が非常に多くなっているという点もあって、総括的なものができたのではないかなと思います。
「くじ」以外の短篇については、そんなに話題にはならず、やはり長篇中心に話をした感じでしょうか。『くじ』収録作品は、ご指摘の通り、すごく象徴的な話が多くて(『処刑人』も似た味わいですね)、話がしにくい、というのはあるかと。

『処刑人』は、単体で読むというよりは、ジャクスンという作家を考えるうえで読む、といった感じが強いのではないでしょうか。端々にはっとする表現があったりはしますが、単純に「面白い」作品ではないと思うので。

「交換会」は、確かにGreenさんにお貸しいただいた本とか、別記事で紹介していますが、ジョン・ソールの作品をるねさんに譲っていただいたりしたことから、普段読まないタイプの作品をお勧めしたら面白いかな…という思い付きから来ています。
正直、具体的にお勧めする相手を想定して本を選んだ方がいいのかとは思うのですが、結局どういう本が気に入るか、というのはなかなかわからないですしね。
深く考えず、この本面白かったので読みたい人いますか?という感じでやろうかと考えています。

『精神分析医』、確かに上巻のリーダビリティはすごかったですね。下巻に入って、主人公の反撃が始まるあたりから、普通のサスペンスになってしまった感じはありました。
そもそも上巻の不条理ムードは、主人公が何も分からない状態で右往左往する面から来ているので、何らかの「アクション」を起こした時点で、やっぱり雰囲気は変わってしまうのではないかと思います。

『スティーヴィ・クライ』、ようやくですね。結局シリーズの新刊が出るのは、1年ぶりぐらいでしょうか。先に他の作品を出せばいいのにとは僕も思いました。2年間ぐらいで全作品を出す、みたいな話を聞いたような気がするのですが、このペースだと無理ですよね…。

『奇奇奇譚』、僕は「バディもの」の部分よりも、怪奇現象の解釈部分に感心して読んでいました。
実を言うと、ホラー小説大賞の選考基準もよくわからなくて、以前はかなり先鋭的な作品を選んでいたような気がするのですが、ここ数年はわりとかちっとまとまったエンタメ寄りの作品が選ばれていますよね(個人的にはこちらの方が好きなタイプです)。
【2017/11/04 08:35】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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