リドル・ストーリーと結末の定まらない物語 その3
●物語自体が謎につつまれている作品
 物語そのものの解釈が不可解だったり、謎につつまれているタイプの作品です。


4480429050謎の物語 (ちくま文庫)
紀田 順一郎
筑摩書房 2012-02

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ウォルター・デ・ラ・メア『なぞ』(紀田順一郎訳 紀田順一郎編『謎の物語』ちくま文庫収録)
 七人の子供たちは、おばあさんの家で暮らすことになります。おばあさんは、家のどこで遊んでもいいが、空き部屋にある古い樫の長持で遊んではいけないと、子供たちに諭します。子供たちは、空き部屋で一人づつ姿を消していきますが…。
 不思議な長持、子供たちの失踪、何とでも解釈できそうな魅力的な掌編です。



ナサニエル・ホーソーン『ヒギンボタム氏の災難』(竹村和子訳 紀田順一郎編『謎の物語』ちくま文庫収録)
 旅人に何か新しいニュースがないかと訊ねた男は、資産家のヒギンボタム氏が殺されたという話を聞き、吹聴してまわります。しかし、ヒギンボタム氏の知り合いは、彼は殺されてなどいないというのですが…。
 殺人事件は本当に起こったのか? 真実が二転三転するスラップスティックな作品。



小泉八雲『茶わんのなか』(平井呈一訳 紀田順一郎編『謎の物語』ちくま文庫収録)
 ある侍がお茶を飲んでいると、茶碗の中に見知らぬ若者の顔が映ります。そのまま茶を飲み干した侍は、その晩屋敷の当直についている際に、茶に映ったのと同じ顔をした若者の訪問を受けます。侍が切りつけると若者は消えてしまいます。その後も若者の家来だという三人組が現れますが…。
 著者八雲が日本の話を再話した作品。不思議な現象といい、唐突な終わり方といい、いかようにも解釈できそうなストーリーです。



ハーヴィー・ジェイコブズ『おもちゃ』(荒俣宏訳『魔法のお店』ちくま文庫収録)
 中年男性が、ふと骨董店のウィンドウに目を留めます。そこにあったのは、自分が二十年も前に持っていたおもちゃでした。懐かしくなった男が店の中に入ると、そこにあったのは自分が持っていたおもちゃばかりだったのです…。
 過去への郷愁を呼び覚ますおもちゃの数々。単純なノスタルジーには終わらない苦い結末にも味があります。



448003644X怪奇探偵小説傑作選〈4〉城昌幸集―みすてりい (ちくま文庫)
城 昌幸 日下 三蔵
筑摩書房 2001-05

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城昌幸『古い長持』(日下三蔵編『城昌幸集 みすてりい 怪奇探偵小説傑作選4』ちくま文庫収録)
 長年連れ添った妻は、夫に向かって訊ねます。ずっと空けてはいけないと言われていた、あの長持には何が入っているのかと。しかし夫は答えません。ある夜、妻は長持の中身を確認しようとしますが、その翌日から妻の姿は見当たらないのです…。
 長持の中には何があったのか? デ・ラ・メア『なぞ』に通じるところのある、ファンタスティックな味わいの掌編です。



4003230434ホーソーン短篇小説集 (岩波文庫)
ホーソーン 坂下 昇
岩波書店 1993-07-16

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ナサニエル・ホーソーン『牧師の黒のベール』(坂下昇訳『ホーソーン短篇小説集』岩波文庫収録)
 突然、顔に黒いベールを付け始めたフーパー牧師。村人たちは恐れを抱きますが、牧師はベールを外すことなく生活を続けます…。
 黒いベールとは何なのか? 牧師がベールをつける意味も理由も全く説明されません。いかようにも解釈が可能な作品。



4862651356ざくろの実―アメリカ女流作家怪奇小説選
イーデス ウォートン Edith Wharton
鳥影社 2008-06

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イーデス・ウォートン『ざくろの実』(梅田正彦編訳『ざくろの実 アメリカ女流作家怪奇小説選』鳥影社収録)
 新婚のシャーロットとケネス夫妻。幸せな生活を送る二人のもとに、ある日突然手紙が届きます。夫あてに届けられたその手紙には、差出し人の名前はありません。手紙が届くたびに苦悩を浮かべる夫に対し、シャーロットは、昔の恋人からなのではないかと疑心暗鬼に陥ります。そして夫は突然姿を消してしまいますが…。
 手紙の差出し人はいったい誰なのか? 死んだ前妻の影をちらつかせながらも、あくまで、具体的な情報は最後まではっきりしません。ゴースト・ストーリーなのかどうかすらわからないゴースト・ストーリーという、非常に技巧的な作品です。



イーリア・ウィルキンソン・ピーティー『なかった家』(梅田正彦編訳『ざくろの実 アメリカ女流作家怪奇小説選』鳥影社収録)
 年上の夫と結婚した、うら若い妻は、移り住んだ農場のまわりに人気がないのに退屈していました。ふと、視界のはしに小さな家があるのを見つけた妻は夫に問いただします。あそこに住んでいるのはだれ? 隣人とつきあってはいけないの? しかし、夫はあそこには誰も住んでいないと答えます。そもそも、家などあそこには存在しないのだと…。
 「家の幽霊」を扱った、切れ味するどい掌編です。妻が、本格的に怪異に関わり合うのではなく、かすかにすれ違うような、あっさりとした展開が、逆に新鮮です。



4488555047街角の書店 (18の奇妙な物語) (創元推理文庫)
フレドリック・ブラウン シャーリイ・ジャクスン 中村 融
東京創元社 2015-05-29

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テリー・カー『試金石』(中村融訳『街角の書店 18の奇妙な物語』創元推理文庫収録)
 男が骨董店で手に入れた「試金石」は、常にさわっていたくなる奇妙な魅力を持っていました。その石を触っているうちに、男は何に対しても興味を失っていきます…。
 「試金石」とは何なのか? 結末に至ってもその由来も意味も明かされず、妙な読後感を残す一篇です。



4003271920七人の使者・神を見た犬 他十三篇 (岩波文庫)
ブッツァーティ 脇 功
岩波書店 2013-05-17

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ディーノ・ブッツァーティ『七階』(脇功訳『七人の使者・神を見た犬 他十三篇』岩波文庫収録)
 とある病院に入院することになった男。その病院では、症状の重さによって階が分けられていました。一番症状の軽い患者は七階、重くなるにしたがって、下の階に移されていくのです。何かの手違いから、七階にいた男は、どんどんと下の階に移されてゆくのですが…。
 エスカレートする不条理な展開が魅力的。ブッツァーティの代表作ともいうべき傑作短編。



ディーノ・ブッツァーティ『なにかが起こった』(脇功訳『七人の使者・神を見た犬 他十三篇』岩波文庫収録)
 北に向かう特急列車に乗った男が、窓の外を眺めていると、あたりの住人が大あわてで南に逃げていくのに気づきます。しかし、何が起こっているのか、その原因は何なのか、まったく分かりません。やがて列車は無人の駅のプラットホームにたどり着きますが…
 重大な「何か」が起こっているにもかかわらず、それが何なのかが全くわからないという、不条理の極致を描いた作品です。


●リドル・ストーリーをテーマにした作品


4087468186追想五断章 (集英社文庫)
米澤 穂信
集英社 2012-04-20

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米澤穂信『追想五断章』(集英社文庫)
 古書店でアルバイトする青年の前に、父親が過去に書いたという5つのリドル・ストーリーを探してほしいという女性が現れます。調査を続けるうちに、女性の父親が巻き込まれたという事件の謎が浮かび上がり…。
 なんといっても、「リドル・ストーリー」をテーマにしているという着想が魅力的です。ちゃんと作中作として、リドル・ストーリーが埋め込まれており、このジャンルの作品が好きな人にはたまらない魅力となっています。



4152093188謎(リドル)の謎(ミステリ)その他の謎(リドル) (ミステリ・ワールド)
山口 雅也
早川書房 2012-08-24

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山口雅也『謎(リドル)の謎(ミステリ)その他の謎(リドル) 』(早川書房)
 リドル・ストーリーの短篇5作を収録した作品集。フランク・R・ストックトン作品や、クリーヴランド・モフェット作品に対するオマージュ的な部分もあり、面白い作品集ですが、リドル・ストーリーというジャンルを知らない読者が読むには楽しみにくいかも。


●リドル・ストーリーについて言及されているエッセイ・評論

4061362186夢探偵―SF&ミステリー百科 (講談社文庫)
石川 喬司
講談社 1981-10

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石川喬司『夢探偵 SF&ミステリー百科』 (講談社文庫)
 初心者向けに書かれた、ミステリとSFの入門書です。それぞれのテーマ別に章立てがなされており、リドル・ストーリーにも一章が割かれています。ブックガイドの名著。



4122012031ミステリ散歩 (中公文庫)
各務 三郎
中央公論社 1985-03

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各務三郎『ミステリ散歩』(中公文庫)
 ミステリ全般に関する啓蒙的エッセイ集です。それぞれの項目が短いので、深く知りたい人には物足りないかもしれません。


410137323X謎のギャラリー―名作博本館 (新潮文庫)
北村 薫
新潮社 2002-01

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北村薫編『謎のギャラリー 名作博本館』 (新潮文庫)
 アンソロジー《謎のギャラリー》の解説編として出たエッセイ集です。対談形式で、テーマ別に作品が語られていくという形式になっています。一章がリドル・ストーリーについて割かれており、『夢探偵 SF&ミステリー百科』とともに、リドル・ストーリーについて知りたい方にはお勧めしたい本です。


4087203085ショートショートの世界 (集英社新書 (0308))
高井 信
集英社 2005-09

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高井信『ショートショートの世界』 (集英社新書)
 日本で唯一のショートショート全般に関するガイドブック。リドル・ストーリーについての言及もあります。


●結末が複数ある作品

4488010563テロ
フェルディナント・フォン・シーラッハ 酒寄 進一
東京創元社 2016-07-11

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フェルディナント・フォン・シーラッハ『テロ』(酒寄進一訳 東京創元社)
 百六十四人の乗客の乗った旅客機がハイジャックされます。テロリストたちの目的は、七万人の観客がいるサッカースタジアムに自爆テロをしかけるというもの。国防大臣からの待機指令を無視し、空軍少佐は独断で旅客機を撃墜します。
 より多人数の人間を救うためには、少数の犠牲もやむを得ないという、少佐の行動は正しかったのか? 裁判において様々な検証が行われていきます。
 有罪判決と無罪判決、二通りの結末が用意された問題作です。



4594011985if もしも
戸田山 雅司 武上 純希 蒔田 光治 岩城 レイ子 石田 雅彦 島崎 ふみ フジテレビifもしも
フジテレビ出版 1993-07

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『if もしも』(フジテレビ出版)
 一話ごとに、物語上の分岐点が存在し、そこから枝分かれした2通りのストーリーを描くというオムニバスドラマシリーズのノベライズ。
 基本は、ストーリーの途中で、2つの選択肢が発生します。それぞれを選択した2つの物語を順番、もしくは交互に描いていきます。2つの選択肢が、それぞれハッピーエンドとバッドエンドになることが多いものの、どちらもハッピーエンド、どちらもバッドエンドというパターンもあり。
 ストーリーの分岐という点は面白いものの、肝心のストーリー自体にあまり魅力がないのが玉に瑕です。



4890139346ガール・イン・レッド
アーロン フリッシュ Aaron Frisch
西村書店 2013-02

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アーロン・フリッシュ作、ロベルト・インノチェンティ絵『ガール・イン・レッド』(金原瑞人訳 西村書店)
 「赤ずきん」をモチーフに現代で展開する物語。ヒロインが向かうのは、都会の危険なスラム街です。ハッピーエンドとバッドエンド、2種類の結末が用意されています。



4334752381羊飼いの指輪――ファンタジーの練習帳 (光文社古典新訳文庫)
ジャンニ ロダーリ Gianni Rodari
光文社 2011-10-12

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ジャンニ・ロダーリ『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』(関口英子訳 光文社古典新訳文庫)
 ファンタジー風物語が収められた短篇集ですが、それぞれの短篇に対して、3つの結末がつけられているのが特徴。読者は各々好きな結末を選ぶことができます。
 著者が用意した結末だけでなく、読者オリジナルの結末を考えることも勧められています。読者参加型の作品集といえます。



4003279212伝奇集 (岩波文庫)
J.L. ボルヘス 鼓 直
岩波書店 1993-11-16

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ホルヘ・ルイス・ボルヘス『ハーバート・クエインの作品の検討』(鼓直訳『伝奇集』岩波文庫収録)
 架空の作家ハーバート・クエインの作品を検討するという体裁の作品です。いくつかの作品の梗概が言及されますが、それがどれも風変わりな特徴を持っています。
 中でも、三つに分岐した章が更に三つに分岐するという「April March(四月、三月)」、 故意に未完で終わっているという小説集「提示」は、面白いアイディアですね。
 「提示」に関しては、ボルヘスもこれに触発されて短編『円環の廃墟』を書いたという、まことしやかな描写もあります。


●結末だけでなく、物語の全体像がわからないもの(物語の萌芽のみが示されている)

4309276202ハリス・バーディックの謎
クリス・ヴァン オールズバーグ Chris Van Allsburg
河出書房新社 2015-07-22

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クリス・ヴァン・オールズバーグ『ハリス・バーディックの謎』(村上春樹訳 河出書房新社)
 謎を含んだ1枚絵が並べられるという構成の絵本。簡単なキャプションしか付けられておらず、物語は読者の想像に委ねられています。
 絵を元に、多数の作家が、実際に物語を想像した作品を集めた『ハリス・バーディック年代記』(河出書房新社)という本もあり。


●結末だけが示されているもの

4041592011きなきな族からの脱出 (角川文庫 (5858))
和田 誠
角川書店 1984-09

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和田誠『きなきな族からの脱出』(角川文庫)
 いろいろな小説の終章だけを集めたというコンセプトの作品集。ミステリあり、SFあり、時代小説あり、純文学ありと、収められた作品の範囲は幅広いです。
 別れた恋人の結婚相手が架空の人物ではないかと疑う『花粉時計』、山奥に日本人と接触のない謎の民族がいたという『向う側』、留学した若い娘のパトロンの9人を描く『足ながおじさんず』、怪談会が異様な展開になるという『窓と扉』など。
 終章だけなので、全体像が見えず不満を抱きやすいのではないか…と思いきや、どれも短編として上手いので、それだけ完結したように見えてしまうのが玉に瑕でしょうか。結末がどうなったかわからない、リドル・ストーリー的な作品もいくつかあり。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

リドル・ストーリー(?)が沢山あって、参考になります。

ミステリを読む時、あらたに「リドル・ストーリー」という視点が加わったりもします。
アンソロジーを読んでいて、男が自殺したいけどできない→今の妻と前妻が協力して、彼を射殺する。
二人とも自分がやったと相手をかばう。
探偵は「殺人」という事は立証するけど、どっちが実際に撃ったのかには興味はないというのがあって、
これも一種のリドル・ストーリーだと思うと、山のようにある気がしてきました。
【2017/04/06 22:25】 URL | fontanka #- [ 編集]

>fontankaさん
いわゆる「文学系」の作品には、たまに「真相に興味がない」感じの作品があったりしますよね。そういうものもリドル・ストーリーに含めると、確かに世の中にはいっぱいこの手の作品があるような気はします。
狭義のリドル・ストーリーは、『女か虎か』をはじめ数篇しかないように思いますが、広義のものはたくさんあるんじゃないでしょうか。
【2017/04/07 19:01】 URL | kazuou #- [ 編集]


物語自体が謎、真っ先に浮かんだのはカフカの「変身」でした。
中学の時に読んだきりなので記憶が曖昧ですが、
結局あの毒虫の不条理さは最後まで明らかにならず、死を迎えたような。
当時、姿が変化したことによる急速な家族達の蔑みと、
最後まで人間の精神を保った主人公と、
果たしてどちらが、人間的に不幸な変身をしていたのだろうか?と思った記憶が。

ジェイコブズの「おもちゃ」は良いですねえ。るうにいさんの装丁も非常に。
例えば童話と言えばこどもの為の大人の創作ですが、
「おもちゃ」は、こどもの感情を薄いガラスの膜から覗き込んだような、
そっと扱わないと壊れてしまうような美しい短編でした。
シンシア・アスキスの「街角の店」等も、何となく近い余韻がありますね。
そう何度も出会える作品ではないのだろうな、という感慨です。

物語の謎繋がりで、
諸星大二郎の「ぼくとフリオと校庭で」も、後味が絶妙で良いですね。
そういえば彼の作品は、物語自体は凄く濃厚な味わいなのに(画風も含め)、
読後感は不思議と嫌な感じはしないんですよね。
神話や民族の扱いが多いからか、単純に外面的なグロテスクさが少ないからなのか。
これが伊藤潤二だったり、楳図かずおだったりすると、
まあこちらは恐怖という部類ですが、後味が大分悪いですね。
諸星さんは、主題がはっきりしている割になぜか奇妙な味を感じさせる気がします。
どうしてかハートリーやコリアを思い出すんです。
【2017/04/10 01:29】 URL | ぽんぽこ狸 #- [ 編集]

>ぽんぽこ狸さん
ある意味、カフカ作品もリドル・ストーリーと言えなくはないですよね。ただそこまで来ると、文学自体がリドル・ストーリー、みたいなことになってしまうので、分類の難しいところです。とはいえ、今回の記事で取り上げたものは、けっこう無理矢理分類しているものなのですけどね。

『おもちゃ』は名作ですよね。ハーヴィー・ジェイコブズは短篇がいくつか訳されている程度だと思いますが、いい作品を書く作家だと思います。短篇集を出してほしい作家です。
『魔法のお店』は、ちくま文庫版もいいですが、元本の単行本の装丁は素晴らしかったです。内容も劣らず良かったですし。アスキス作品もそうですが、〈魔法のお店〉テーマの作品は、外れがあまりないような気がします。

諸星大二郎作品には、リドル・ストーリー的なテーマの作品もけっこうあるような気がします。『ぼくとフリオと校庭で』もそうですし、『黒石島殺人事件』なんて、まんまリドル・ストーリーじゃないでしょうか。
諸星大二郎の読後感が悪くない…というのは同感です。恐怖マンガって、やっぱり登場人物が怖がったり動揺したりすることが多いと思うんですが(楳図かずおなんて、その点すごいですよね)、諸星大二郎作品では、登場人物が動揺せず冷静なタイプが多いので、感情的なホラーにならない、というのもあるかもしれません。
ハートリーやコリアの名前を出されているのも何となくわかるのですが、個人的には、連想するのはM・R・ジェイムズでしょうか。
【2017/04/10 18:53】 URL | kazuou #- [ 編集]

楽しませてもらいました。
 ご無沙汰しています。
 ほんと、素晴らしい作品案内ですね。読んだことのない作品も多く、参考になります。いささかリドルストーリーを拡大しすぎではないかとも思いますけれど(笑)。
 私は「謎のカード」タイプのものは苦手で、好きなのは「女か虎か」タイプです。ベスト3を選ぶなら、いまさら感はありますが、「女か虎か」「恐ろしき、悲惨きわまる中世のロマンス」「決断の時」。読んだ時期とか思い入れも含め、この座は揺るがないでしょう。
「女か虎か」のパロディも大好き。どこかで1冊にまとめてくれないかなあと思っています。あ、方程式ものも。 
【2017/04/14 12:09】 URL | 高井 信 #nOdkmSi2 [ 編集]

>高井 信さん
こんにちは。
デ・ラ・メアやブッツァーティ作品が『謎の物語』にも収録されていたので、それならばと、いろんなものを入れてみたのですが、かなり拡大解釈しているかもしれませんね。
僕は逆に『謎のカード』型の方が好きです。こちらのタイプの作品は幻想小説と親和性が高い、というのもあると思いますが。
たぶん、狭義のリドル・ストーリーは僕が思っているより少ないような気はします。極論すれば『女か虎か』だけでもいいのかも。
今回は『女か虎か』のパロディまでは手が回りませんでしたが、こちらもアンソロジーが編めるぐらい、たくさん作品がありますよね。「方程式もの」も含めて、誰かアンソロジーを編んでくれないものでしょうか。
【2017/04/15 07:31】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
記事の新旧に関わらず、コメント・トラックバックは歓迎しています。



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