8月の気になる新刊と7月の新刊補遺
7月25日刊 E・F・ベンスン『塔の中の部屋』(アトリエサード 予価2592円)
7月25日刊 ロジャー・クラーク『幽霊とは何か 500年の歴史から探るその正体』(国書刊行会 予価3996円)
7月25日発売 《ミステリマガジン9月号 特集=ロアルド・ダール生誕100周年》 (早川書房 1296円)
8月5日発売 《怪奇秘宝 VOL.1》(洋泉社 予価1512円)
8月5日刊 ハーラン・エリスン『死の鳥』(ハヤカワ文庫SF 予価1296円)
8月6日刊 ロアルド・ダール『飛行士たちの話 新訳版』(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価928円)
8月13日刊 稲垣足穂『稲垣足穂 飛行機の黄昏』(平凡社 予価1512円)
8月20日刊 ジェイムズ・F・デイヴィッド『叫びの館 上・下』(創元推理文庫 予価各1188円)
8月20日刊 キジ・ジョンスン『霧に橋を架ける』(創元SF文庫 予価1145円)
8月23日刊 『新編・日本幻想文学集成 第2巻』(国書刊行会 6264円)
8月24日刊 若島正編『ベスト・ストーリーズⅢ』(早川書房 予価3240円)
8月24日刊 フェデリコ・アシャット『ラスト・ウェイ・アウト』(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価1404円)
8月27日刊 リング・ラードナー『アリバイ・アイク ラードナー傑作選』 (復刊)(新潮文庫)
8月31日刊 J・G・バラード『J・G・バラード短編全集1 時の声』(東京創元社 予価3888円)
8月31日刊 キャサリン・チャンター『泉』(東京創元社 予価2808円)
8月31日刊 ヘレン・マクロイ『ささやく真実』(仮題)(創元推理文庫 予価1058円)


 《ナイトランド叢書》2期の第1弾は、E・F・ベンスン『塔の中の部屋』。短篇を集めた傑作集になります。イギリスの怪奇小説の正統派であり、その端正な作風には、滋味掬すべき味わいがあります。
 ちなみに、ベンスンの兄弟、A・C・ベンスン、R・H・ベンスンも怪奇小説を書いた作家で、通称ベンスン3兄弟と呼ばれています。いずれ《ナイトランド叢書》で、A・C・ベンスン、R・H・ベンスンの作品集も刊行されることを期待しています。

 かって扶桑社からも刊行予定がありましたが、結局立ち消えになってしまった、ハーラン・エリスンの傑作集がついに登場です。『死の鳥』は、傑作を集めた日本オリジナル編集。エリスンは著作権にうるさいとのことなので、彼の邦訳はこれが最後じゃないでしょうか。

 ロアルド・ダール生誕100周年ということで、『ミステリマガジン』では特集号が、ミステリ文庫からは『飛行士たちの話』の新訳が刊行です。近年『キス・キス』『来訪者』『あなたに似た人』と、新訳版が続けて刊行されてきているところを見ると、今でもダールは現役で人気のある作家といえますね。

 ジェイムズ・F・デイヴィッド『叫びの館』は、あらすじを見る限り、面白そうな作品ですね。「少女の霊が眠る館に集められた「被検体」たち。彼らが備える能力が合成されたとき、恐るべき〈人格のフランケンシュタインの怪物〉が目覚める。新感覚ゴシックホラーの傑作。」

 『アリバイ・アイク ラードナー傑作選』 は、lアメリカン・ユーモアの古典的作家の短篇集。ラードナーは今読んでも面白い作家だと思います。

 ニューウェーヴの代表的作家、J・G・バラードの短篇を集成する『J・G・バラード短編全集1 時の声』が刊行になります。全5巻、97の短編を執筆順に収録する決定版全集です。1巻は、16篇を収録。
 創元SF文庫の短篇集はともかく、『ヴァーミリオン・サンズ』(ハヤカワSF文庫)、『残虐行為展覧会』(工作舎)、『死亡した宇宙飛行士』(NW-SF社)、『ウォー・フィーバー』(福武書店)あたりの作品集は入手難になっていたので、これはうれしい企画です。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

マクロイですが、ちくまと創元で並行して出ているので、
版権が変にならなければいいなと思ってしまいます。

過去に「絶版3部作」(かってに命名)→奇跡の復刊があっただけに、何となく心配です。

【2016/07/28 23:10】 URL | fontanka #- [ 編集]

>fontankaさん
どんなに有名な作家でも絶版になる時代なので、マクロイもこれだけ邦訳が続けて出ている、というのは幸運なんでしょうね。
アントニー・バークリーなんかも、ほぼ全作品が訳されましたが、そろそろ絶版が出てきているみたいですし。
【2016/07/29 21:44】 URL | kazuou #- [ 編集]


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男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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