行ったり来たり  《ループもの》作品概観1
 SFのサブジャンルのなかに、《ループもの》があります。《ループもの》とは、作中で、登場人物が、ある一定の時間を何度も繰り返すという設定の物語です。《タイムトラベルもの》のバリエーションといっていいかと思います。
 《タイムトラベルもの》自体、非常に人気のあるジャンルなのですが、そのバリエーションの中でも、《ループもの》は、ことに魅力があります。昔から、短篇のテーマとしては存在しましたが、世間的にメジャーになったのは、ケン・グリムウッド『リプレイ』が刊行されてからでしょうか。
 小説作品と映画作品に分けて、紹介していきたいと思います。

●小説作品


4102325018リプレイ (新潮文庫)
杉山 高之 ケン・グリムウッド
新潮社 1990-07-27

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ケン・グリムウッド『リプレイ』(杉山高之訳 新潮文庫)
 うだつの上がらない中年男性が心臓発作で突然死しますが、気がつくと若い頃の時代に戻って、人生の再スタートをする、という物語です。一度目の人生の記憶を使って、二度目の人生を成功させますが、一度目と同じ年齢で死を迎え、再度若い時代に戻ってしまいます…。
 多分に願望充足的な要素の多い物語で、「リプレイ」現象そのものよりも、人生のやり直しという部分に重点が置かれています。


4062638606七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤 保彦
講談社 1998-10-07

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西澤保彦『七回死んだ男』(講談社文庫)
 ランダムに同じ1日が9日間繰り返される体質を持っている高校生が主人公です。ループに入る最初の1日は完全にランダムで、自分で選べませんが、最終日の行動が実際の現実として確定されるため、そこまでの日数を上手く使って最善の結果を出そうとする、という設定のパズル・ストーリー。


4094511555クイックセーブ&ロード (ガガガ文庫)
鮎川 歩 染谷
小学館 2009-08-18

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鮎川歩『クイックセーブ&ロード』(ガガガ文庫)
 頭の中で「セーブポイント」を作ると、死んでもその時点に戻れる…という、ゲーム的な発想の物語です。その設定ゆえ、物事に失敗すると、毎回自殺をして元に戻るという、不謹慎な話ではあります。かなりご都合主義的な話に見えますが、後半はその設定を上手く掘り下げていて、なかなか面白い作品ですね。


415071956X特別料理 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スタンリイ エリン Stanley Ellin 田中 融二
早川書房 2015-05-08

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スタンリイ・エリン『パーティの夜』(田中融二訳『特別料理』早川書房収録)
 美貌だが退屈な妻、そして同じ芝居の繰り返し。才能を持ちながらも、同じことの繰り返しに耐えられない気質の役者の男は、愛人とともに、パーティから逃げ出そうとしますが…。
 主人公の人生に対する姿勢が、パーティの席に現れた精神科医によって代弁されますが、それが作品そのものを象徴しています。繰り返しを嫌悪する男が、まさにその繰り返しをしているという、皮肉かつ技巧的な作品です。


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魔女も恋をする―海外ロマンチックSF傑作選1 (1980年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)
風見 潤
集英社 1980-01

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J・T・マッキントッシュ『第十時ラウンド』(風見潤編『魔女も恋をする』コバルト文庫所収)
 失った恋人を取り戻すために人生を何度もやり直す主人公が描かれます。


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J・T・マッキントッシュ『プレイバック』(早川書房編集部編『壜づめの女房』収録)
 愛妻が死ぬと、過去に戻り、妻との生活を何度も繰り返すという物語。

 たいていの《ループもの》では、ループ期間が短めに設定されています。いわばループが牢獄のような役目を果たしているといっていいでしょうか。


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宇宙の妖怪たち (1958年) (ハヤカワ・ファンタジイ)
中村 能三
早川書房 1958

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リチャード・R・スミス『倦怠の檻』(ジュディス・メリル編『宇宙の妖怪たち』所収 ハヤカワ・SF・シリーズ)。
 主人公の男は、火星人との戦争のさなかに略奪した装飾品を地球に持ち帰ります。装飾品の台座から宝石をえぐり出した後、バスルームに入っていた男が気づくと、ふたたびテーブルの前にいるのです。同じ現象が何回も繰り返された後、男はようやく気づきます。あの宝石は作動させた人間を時間に閉じ込める装置なのだ!…。
 制限時間はたったの10分間という、かなり強烈な《ループもの》。まさに「時間の牢獄」というべき作品ですね。


4122022061東海道戦争 (中公文庫)
筒井 康隆
中央公論社 1994-12

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筒井康隆『しゃっくり』『東海道戦争』中公文庫ほか収録)
 こちらも、同じ10分間が何度も繰り返されます。ループそのものよりも、人間の醜さを描くためといった感じが強いですね。


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恐怖のハロウィーン (徳間文庫)
アイザック アシモフ
徳間書店 1986-10

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リュイス・シャイナー『輪廻』(アイザック・アシモフ編『恐怖のハロウィーン』所収 徳間文庫)
 若者たちが怪談の会を催している晩に、かっての仲間からひとつの作品が送られてきます。そのタイトルは「輪廻」。小説で語られているのは、怪談会を催している若者たちの話なのです。しかも、これは彼らに恨みを抱く青年が書いた、呪いの小説だったのです…。
 タイトル通り「輪廻」する小説に閉じ込められた人間たちを描く技巧的な作品です。


4163818103たったひとり
乾 ルカ
文藝春秋 2013-01

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乾ルカ『たったひとり』 (文藝春秋)
 大学の廃墟サークルのメンバー5人は、27年前に事故で崩壊したホテルを訪れます。そこでは、当時身元不明の1人の遺体が発見されていました。
 メンバーたちはなぜか、27年前の事故寸前の時間にタイムスリップしてしまいます。何度逃げ出しても、最初の時間にループしてしまうのです。サークルのリーダーは、当時の事故と同様に1人が死なないと、このループからは逃げ出せないのではないかと推測します。死ぬべき「1人」とはいったい誰なのか…。
 被害者探しミステリのバリエーション的な作品です。メンバーそれぞれの人間性が順に描かれていくのですが、ちょっと「イヤミス」的な香りのする作品ですね。


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ディック傑作集〈2〉時間飛行士へのささやかな贈物 (ハヤカワ文庫SF)
フィリップ・K. ディック 浅倉 久志
早川書房 1991-01

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フィリップ・K・ディック『時間飛行士へのささやかな贈物』(浅倉久志訳『時間飛行士へのささやかな贈物』ハヤカワ文庫SF収録)。
 国家プロジェクトとしてタイムマシンに乗り込んだクルーたちが、事故に巻き込まれ死亡します。しかし死んだはずの彼らは何度も姿を現します…。
 クルーたちがループしているのかどうかははっきりしないのですが、《ループもの》に分類してもいい作品かと思います。


4150116156スロー・バード (ハヤカワ文庫SF)
イアン ワトスン Ian Watson
早川書房 2007-06

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イアン・ワトスン『知識のミルク』(大森望訳 佐藤高子他訳『スロー・バード』ハヤカワ文庫SF収録)
 中年のはずの主人公は、突如自分が14歳の時の肉体に戻っていることに気がつきます。未来の記憶を利用して人生を改善しようとしますが…。
 技巧的な《ループ》作品です。


4044292051涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)
谷川 流 いとう のいぢ
角川書店 2004-10-01

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谷川流『エンドレスエイト』『涼宮ハルヒの暴走』角川スニーカー文庫収録)
 主人公涼宮ハルヒの願望のせいで、夏休みが延々と繰り返されます。
 短篇に過ぎないこの話を、アニメ版では、8話連続ほぼ同じ内容を繰り返すという、前衛的な試みを行い、話題になりました。


4150117764ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
テッド・チャン クリストファー・プリースト リチャード・A・ルポフ ソムトウ・スチャリトクル F・M・バズビイ イアン・ワトスン ロベルト・クアリア ボブ・ショウ ジョージ・アレック・エフィンジャー ロバート・シルヴァーバーグ シオドア・スタージョン デイヴィッド・I・マッスン H・ビーム・パイパー 大森望
早川書房 2010-09-22

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リチャード・A・ルポフ『12:01P.M.』(大森望訳 大森望編『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』ハヤカワ文庫SF収録)
 時間の檻に囚われた男を描く作品です。同じ1時間をループし続けており、その中でやれることは限られています。時間について詳しい大学教授に自分の事情を分かってもらおうとしますが…。閉塞感ただよう短篇です。
  上記ルポフの短篇を映像化したものとして、オムニバスドラマシリーズ『世にも悲しい放浪者たち』の1エピソード『時間の牢獄』と、長編化した『タイムアクセル12:01』(ジャック・ショルダー監督)もあります。

ソムトウ・スチャリトクル『しばし天の祝福より遠ざかり』(伊藤典夫訳 大森望編『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』ハヤカワ文庫SF収録)
異星人により強制的なタイム・ループに囚われた太陽系。しかもその期間は七百万年だというのです。主人公である俳優は、何とか1日の決まったパターンを変化させようと努力を続けますが…。

H・ビーム・パイパー 『いまひとたびの』(大森望訳 大森望編『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』ハヤカワ文庫SF収録)
戦争で死んだ中年の男性が、子供時代の自分の体に意識だけ戻る、という話。厳密にはループ作とはいえませんが、先駆的な作品といっていいでしょうか。


430946203020世紀SF〈2〉1950年代―初めの終わり (河出文庫)
レイ ブラッドベリ フィリップ・K. ディック リチャード マシスン ゼナ ヘンダースン ロバート シェクリイ 中村 融
河出書房新社 2000-12

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フレデリック・ポール『幻影の街』(伊藤典夫訳 中村融/山岸真編『20世紀SF2 1950年代 初めの終わり』収録)
 ふと日常生活に違和感を感じた男は、街全体が作られた閉鎖的な空間だということに気がつきます。街の住人は、毎晩記憶をリセットされて同じ一日を繰り返し続けるのです。街を作った者たちの目的は何なのか?
 幻影の街の目的が壮大なものではなく、矮小なものであるという、風刺的な発想の物語です。


4043892039秋の牢獄 (角川ホラー文庫)
恒川 光太郎
角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-09-25

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恒川 光太郎『秋の牢獄』『秋の牢獄』角川文庫収録)
 同じ1日を繰り返す主人公は、やがて自分と同じような環境に囚われた仲間たちと出会います…。同じ1日を繰り返している人間たちが集まって、集団行動をし始める…というユニークなシチュエーションの作品です。


4086302195All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
桜坂 洋 安倍 吉俊
集英社 2004-12-18

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桜坂洋『All You Need Is Kill』(スーパーダッシュ文庫)
 異星人との戦いの最中に死亡した初年兵が、目覚めると出撃の朝に戻っていることに気がつきます。ループすると、記憶のみが蓄積されることを利用して、主人公は戦闘技術を高めていき、ループから脱出しようとします。
 映画版とコミック版もありますが、基本コンセプトは同じ。


4488629075永遠へのパスポート (創元推理文庫 629-7)
J.G.バラード 永井 淳
東京創元社 1970-07

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J・G・バラード『逃がしどめ』(創元SF文庫『永遠へのパスポート』収録)
 テレビを眺めていた男は、突然同じ番組が繰り返されているのに気づきます。しかし妻は、そんなことはないと言い張ります。自分だけが短い時間のループに巻き込まれている気づいた男は、時間の繰り返しから脱出しようとしますが…。
 解決があっさりしていますが、なかなか面白い作品ですね。

●映画作品


B004E2YUVA恋はデジャ・ブ [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2011-01-26

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ハロルド・ライミス監督『恋はデジャ・ブ』
 田舎町で、高慢な男性が、ある祭日の1日間を繰り返すことになるという物語です。最初はやりたい放題ですが、やがて空しさを感じ始め、人々のために働くようになります。
 閉塞的なループ環境から絶望するものの、やがて前向きになるという、非常にポジティブなSFコメディ。名作だと思います。


B000AM6R00バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]
ジェネオン エンタテインメント 2005-10-21

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エリック・ブレス/J・マッキー・グルーバー監督『バタフライ・エフェクト』
 主人公の青年が過去に書いた日記を読むことにより、書かれた過去の時点に戻れるという物語です。
 幼馴染の女性を助けようと、過去を変えますが、何かが好転しても、別の誰かが不幸になってしまいます。ささいなことが大きな改変を惹き起こすという、バタフライ効果をモチーフにした作品です。「タイム・ループもの」の完成形ともいうべき傑作。


B006O3S2NYミッション:8ミニッツ [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 2012-03-21

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ダンカン・ジョーンズ監督『ミッション: 8ミニッツ』
 列車の中で目を覚ました大尉は、直後に列車の大爆発に巻き込まれて意識を失います。彼は、列車爆破事件の犯人を捜すために、爆破直前8分間の犠牲者の意識に入り込むというミッションに従事していたのです。捜索に使えるのは、わずか8分。何度も死を体験しながらも、繰り返し同じ環境の中に飛び込んでいきますが…。
 これは既に起こってしまった過去のシミュレーションを繰り返す、という設定の作品ですが、後半それが現実とリンクしていくという、凝った作りになっています。


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リバース【字幕版】 [VHS]
日本コロムビア 1999-03-20

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ルイス・モニュー 監督『リバース』
 女刑事のカレンはある夫婦の車にヒッチハイクします。夫婦は浮気問題から喧嘩が始まり、とうとう妻は射殺されてしまいます。目撃者であるカレンも殺されかかったところを逃げ出し、近くにあった建物に逃げ込みます。そこには、政府が極秘に研究していた、時間を巻き戻す装置があり、それを作動させてしまったカレンは過去に戻ってしまいます。カレンは、未来に起こる殺人を防ごうと考えますが…。
 目的を達成するために何度も時間をループするという、まさに《ループもの》の定義にふさわしい作品。サスペンス味たっぷりの、小粋なSFスリラーです。


B00JIM65FAハウンター [DVD]
TCエンタテインメント 2014-07-02

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ヴィンチェンゾ・ナタリ監督『ハウンター』
 ある日、自分の周囲で起きる出来事が昨日と全く同じだと気付いた少女リサは、翌日以降もまた同じ出来事が繰り返されているのに気がつきますが…。
 《ループもの》とゴースト・ストーリーを組み合わせた、異色のホラー作品です。

 他にも、以前にちょっと紹介した『トライアングル』(クリストファー・スミス監督)、『ミステリーゾーン』の1エピソード『審判の夜』もループものの一種ですね。これらは、オチに直結しているので、あらすじは記しません。

 たいていの作品では、自発的かどうかにかかわらず、ループに入った主人公が、目的のために試行錯誤を繰り返す…というパターンが多いようですね。この場合は、目的は別にあり、その達成のためにループを利用する、という形になります。
 また、災害のような形で、意図せずループに巻き込まれるタイプの作品では、そのループからの脱出自体が目的となりますね。ループの理由も目的もわからなかったり、脱出が不可能だったりすると、不条理なスリラー、または寓話的な要素を帯びてくる傾向があります。

 《ループもの》作品は、どれも非常に魅力的なものが多いのですが、その魅力はどこにあるのでしょうか。
 本来は一度しかない人生のやり直しが可能になる…というところが《タイム・トラベルもの》の魅力だと思いますが、その「やり直し」の回数を極端にすると《ループもの》になるような気がします。
 その意味で、ありえたかも知れない人生の可能性、未来の可能性を、同時に複数垣間見せてくれるのが、《ループもの》の魅力なのではないでしょうか。
 ミステリで、「多重解決もの」というジャンルがあります。作中でいろいろな推論が出されては否定される…というタイプの作品なのですが、どこか《ループもの》と共通する魅力があるような気がするのです。このあたりを考えてみると、面白いかもしれません。

 次回に続きます。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
相棒
時間ループものの小説や映画には名作が多いのですね。未読の作品も多くて勉強になりました。現実には押し留められない時の流れをSFの世界では自由にできますものね。24日のドラマ相棒でタイムリープというかSFっぽい設定をするそうで楽しみです。上手く出来ると納得作になりますが、失敗すると、なんじゃこりゃな残念作になってしまうので怖いような。
【2016/02/19 07:39】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

カゲロウデイズ
こんにちは。
たくさんありますね~。
「リプレイ」「七回死んだ男」とか、面白かったなあ。
「恋はデジャヴ」も、よくできた映画でした。

個人的には朱川湊人の「昨日公園」が好きです。

あと、「カゲロウデイズ」という歌は、珍しい「ループものソング」となっておりますね。

https://www.youtube.com/watch?v=k6zYElHgeoA
【2016/02/19 20:56】 URL | 木曽のあばら屋 #GHYvW2h6 [ 編集]

>奈良の亀母さん
昔から人気のあるジャンルではありましたが、近年、このテーマを扱った作品がずいぶん増えてきたような気がします。
日本では、いわゆる「セカイ系」作品と結びつけられることが多いようですね。
【2016/02/19 21:41】 URL | kazuou #- [ 編集]

>木曽のあばら屋さん
『昨日公園』も名作ですね。僕も好きです。
アニメやライトノベルでは、けっこうありそうですが、あまり詳しくないので。

「カゲロウデイズ」は、知りませんでいた。聞いてみたら、なるほど、ループものですね。物語そのものを歌にしているっていうのは、面白い試みだと思います。
【2016/02/19 21:53】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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