10月の気になる新刊と9月の新刊補遺
9月24日刊 ブラム・ストーカー『七つ星の宝石』(アトリエサード 予価2700円)
9月予定 マーガレット・ミラー『雪の墓標』(論創社 予価2592円)
10月6日刊 『日影丈吉傑作館』(河出文庫 予価972円)
10月7日刊 レアード・ハント『優しい鬼』(朝日新聞出版1944円)
10月8日刊 ヴォルテール『カンディード』(光文社古典新訳文庫)
10月13日刊 ジョン・ヴァーリイ『汝、コンピューターの夢 〈八世界〉 全短編1』(創元SF文庫 予価1296円)
10月21日刊 ニーナ・ブラジョーン『獣の記憶』(創元推理文庫 予価1512円)
10月下旬刊 レオ・ペルッツ『聖ペテロの雪』(国書刊行会 予価2592円)
10月27日刊 岸本佐知子編『コドモノセカイ』(河出書房新社 予価2052円)
10月28日刊 ミハイル・A・ブルガーコフ『犬の心臓・運命の卵』(新潮文庫 予価680円)
10月30日刊 セサル・アイラ『文学会議』(新潮社 予価1836円)
10月30日刊 シャーリイ・ジャクスン『なんでもない一日』(創元推理文庫 予価1296円)
10月予定 ウンベルト・エーコ編『異世界の書 幻想領国地誌集成』(東洋書林 予価10,260円)


 アトリエ・サードの《ナイトランド叢書》の刊行スピードが速いですね。ほぼ毎月刊行みたいになっていて驚きです。最新刊は、ブラム・ストーカーの隠れた名作と言われる『七つ星の宝石』です。
 ストーカーには、『ドラキュラ』以外にも怪奇スリラーがいくつかあるのですが、今まで翻訳はなく、評価も『ドラキュラ』には及ばない…とされることが多かったので、今回の翻訳はうれしい限り。他の作品の翻訳の呼び水にもなれば嬉しいのですが。

 ニーナ・ブラジョーン『獣の記憶』は、18世紀フランスを舞台にしたゴシックミステリ。
 「首のない死体。噛みさかれたような傷跡。狼か未知の獣の仕業か。博物学者の卵トマスは、襲撃を生き延びた少女に出会う。」
 「ジェヴォーダンの獣」を題材にした作品だそうで、これは気になります。

 国書刊行会からは、レオ・ペルッツの『聖ペテロの雪』が刊行です。
 「ある小村に村医者として赴任したアムベルクは、亡父の旧友フォン・マルヒン男爵とその養子の不思議な少年と出会う。男爵の謎の計画に巻き込まれていくアムベルク。夢と現実、科学と奇蹟の交錯が物語の迷宮を織りなす傑作。」
 これは楽しみ。

 新潮文庫は、近年古典の新訳ものがよく出ていますが、ブルガーコフの異色作品『犬の心臓・運命の卵』の新訳が刊行です。

 創元社からは、シャーリイ・ジャクスンの作品集『なんでもない一日』が刊行。死後出版の作品集からの収録のようです。小説に加え、エッセイも収録とのこと。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
日影丈吉
日影丈吉は「ふしぎ文学館」とどれくらい被るんでしょうか。文庫化は嬉しい!
十月に出る本は全部欲しいくらいツボに嵌るものばかりですが金欠で・・・。
【2015/09/23 09:38】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

>奈良の亀母さん
まだ収録作品は発表されていないようですが、そんなに被らないのでは?

日影丈吉といえば、以前、教養文庫で傑作選が何冊か出ていましたが、版元の倒産でなくなってしまいましたし、ちくま文庫の《怪奇探偵小説名作選》も絶版。
全集はなかなか手が出ないとすると、現行で手に入る傑作選は、《ふしぎ文学館》ぐらいですよね。
【2015/09/23 12:45】 URL | kazuou #- [ 編集]

書籍とスマホ
ガラケーをスマホに替えてパソコンの前に座らなくても常時ネットに接続できるのは便利ですが疲れます。こちらのサイト様の更新を心待ちにし藤原編集室や大野万紀先生、ペルッツ翻訳者の垂野先生のサイトに日参し、喉から手が出る程欲しい新刊復刊本の情報が瞬時に分かるのは素晴らしいのですが。紙の本は物体として完結していてクローズしているから頭が休まるというか。まだスマホに不慣れなせいかも知れませんが情報が常に更新されるのについていけない。皆様はどう頭を切り替えておられるのでしょうか?
【2015/10/01 03:05】 URL | 奈良の亀母 #ff.uBqoo [ 編集]


僕はスマホは持っていなくて、タブレット(iPad)だけなんですけど、普段は持ち歩いていないですね。やっぱり、常時ネットにつなげる環境にあると、中毒みたいになってしまうと思うので。

ツィッターを毎日頻繁に更新するのなんて、かなり大変だと思うんですが、どうなんでしょうね?
【2015/10/01 18:40】 URL | kazuou #- [ 編集]


水声社からいよいよ10月 『テラ・ノストラ』出るらしいです。
大変待ち遠しいですが、それよりkazuouさんは『奇妙な世界の片隅で』を出版する気はないのですか?
書店に並べば必ず購入します、ぜひご検討してほしいです。
それから、ブラム・ストーカーは別冊奇想天外に『ドクトル・アルファベットと気の狂った7』という楽しい短編がありました。
ストーカーは他にもファンタジーはあるのでしょうか、読んでみたいです。
【2015/10/01 19:29】 URL | つくばのガマ油 #17ClnxRY [ 編集]

>つくばのガマ油さん
非常に好意的なご評価、ありがとうございます。
出版でもできれば、嬉しいのですが、オファーも特にありませんし。

『テラ・ノストラ』は、噂のみ聞いていますが、すごい大作のようですね。

『ドクトル・アルファベットと気の狂った7』は楽しい作品でしたね。
ブラム・ストーカーのファンタジーは、 『天使と悪魔の物語』(風間賢二 ちくま文庫)に収録された『黄昏の下の国』という作品がありました。
ストーカーの怪奇長編はまだ未訳の作品があるので、もっと邦訳されてほしいですね。
【2015/10/03 07:36】 URL | kazuou #- [ 編集]

日影丈吉傑作館
ふしぎ文学館と3編しかダブりがなく買って良かったです。食人鬼は、おろちという漫画の戦闘という作品を思い出させます。一番新しい泥汽車という作品も不思議な味わいでした。リブリオ出版の大活字本に載っていた現代呪法なんか諸星大二郎先生のサラリーマンものみたい。フランスに縁があり従軍体験があっても久生十蘭とは読後感が違いました。
【2015/10/26 11:25】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]


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男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
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