ナイトビジョンその6
 今週放送分の『ナイトビジョン』のレビューです。

「犬小屋」
 友達の保証人になったために、借金取りの男に追われるバリー。暴力をふるわれたバリーは、間一髪で逃げ出し、偶然通りかかった車に助けを求める。車に乗っていた若い女アマンダは、獣医の助手だと名乗る。彼女は、バリーに同情し、怪我の手当をすることになる。アマンダの家には番犬が二匹おり、バリーも犬たちに気に入られる。
 アマンダの家に泊まることになったバリーは、夜中に家に侵入しようとしている男に気づく。それはあの借金取りの男だった! バリーは犬たちに男を追い払えと命令するが、犬は男を噛み殺してしまう。死体を発見したアマンダは警察に届ければ犬たちが始末されてしまうと、届け出るのを拒み、死体を庭に埋める。
 恐ろしくなったバリーは、アマンダに内緒で家を出ようとするが、犬に襲われる。足の骨を折ってしまったバリーが目覚めるとアマンダの態度が豹変している。彼女が出かけたすきに、バリーは逃げだそうとするが、犬たちが徹底的に邪魔をする…。
 友達の保証人になっているというバリー、善人らしく見える彼が実は…という話だと思っていたら、その逆。アマンダに甲斐甲斐しく仕える犬たちを見て、それでは、もしやこれは泉鏡花『高野聖』と同じパターンか。違いました。もっと現実的な解釈のサイコ・スリラー。真相が判明するまでのサスペンスはなかなかです。

「目覚め」
 優しい夫とかわいい娘に囲まれて、幸せな生活を送る主婦ケイト。しかし娘を見送った後、突然見知らぬ男に襲われ、首をしめられる。その後もスーパーではストーカーのような男に襲われる。その男は「全てを捨ててこちらにこい」と意味不明の言葉を叫ぶ。さらに、美容室では見覚えのない美容師に殺されかかる。そのどれも、気がつくと襲撃者は姿を消しているのだ。
 そのあまりに理不尽な出来事に、警察も夫もケイトの言葉に半信半疑になる。そして、夫の留守中にケイトに電話がかかり、再び例の三人がケイトを捕らえようと現れる。恐慌状態になったケイトは車で逃げ出すが、あわてて事故を起こしてしまう…。
 不条理な出来事が次々に続く、というので例のパターンかと思ったら案の定でした。ケイトの襲撃者が揃いも揃って、こちらにこい、というセリフをはきます。その時点で、この手のジャンルに慣れた人ならオチに気がつくはず。作中で言及される「ケイトの前の夫は暴力をふるっていた」「夫は死んだ」というセリフが重要な伏線になっています。ネタがわかってはいても、面白く見れるのは、やはり演出の妙でしょうか。
 最近の作品ではジャン=バティスト・アンドレア&ファブリス・カネパ監督の映画『-less[レス]』が同じネタを扱っていました。ちなみにこの映画、すばらしく面白いのでオススメしておきます。

テーマ:海外ドラマ(欧米) - ジャンル:テレビ・ラジオ

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Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
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