新年のご挨拶と本棚の整理について

4478029393本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか
成毛眞
ダイヤモンド社 2014-12-05

by G-Tools

 あけましておめでとうございます。2015年初の更新になります。

 今年の目標は、ずばり蔵書整理です。先日の記事にも書いたのですが、昨年後半から、読書環境の改善に取り組んでいます。照明や紫外線対策が終わり、今は本自体の対策の作業中です。
 これを機に、いらない本を処分したり、棚を使いやすく分けたりしたいと考えているのですが、長年のつけか、大量に積まれた本の整理が全然終わりません。

 整理について、いろいろ考えていたなか、ふと本屋で目に付いた『本棚にもルールがある』(成毛眞 ダイヤモンド社)という本に、今ちょっと衝撃を受けています。
 普段なら、こうしたビジネス系整理術の類いの本は読まないのですが、著者は読書家として有名な人なので、関心を引かれて読んでみました。面白いと思ったのは「本棚はテーマ別に分ける」「本棚は関心に応じて常に更新し続ける」「未読本と既読本とで本棚を分ける」など。
 実用性ということに重きを置いた視点は、なかなか参考になります。実用性といっても、ビジネス書や実用書といった意味の「実用」ではありません。科学や歴史など、ジャンル的にはいろいろ目配りしていて、あくまでそれらの本をどのように使っていくか、といった観点から本棚を考えています。
 ただ、この著者、小説とかフィクションをあまり読まない人らしく、そのあたりのジャンルについては、扱いが小さいです。というか、著者が提唱する本棚には、ほとんどのジャンルが含まれますが、小説(だけ?)が含まれていないのが、気になりますね。

 とはいえ、参考になりそうな考え方が、多く含まれていて、自分の本棚整理にも応用できそうです。
 科学とか歴史とかのジャンルであれば、内容別にまとめるのも、わりと簡単でしょうが、文学・小説は、複数のテーマを含んでいることが多いので、分類するのが難しい。SFとかホラーとかのサブジャンルで分けてしまうのは分かりやすいと思いますが、内容的なテーマで分けた方が面白くなりますよね。例えば「記憶」をテーマにした小説の棚とか、「夢」をテーマにした小説の棚とか。このあたり、人によって関心のあり方が違うので、人それぞれの個性が出た棚が出来そうです。

 最後に、昨年のイベント「読んでいいともガイブンの輪」での、出版社の2015年度の「隠し玉」のレジュメが、ネット上で公開されていました。その中から、個人的に気になる本を挙げておきたいと思います。

●河出書房新社
ディーノ・ブッツァーティ『モレル谷の奇跡』
岸本佐知子編訳『コドモノセカイ』
アンナ・スタロビネツ『むずかしい年ごろ』
ミハイル・エリザーロフ『図書館司書』

●国書刊行会
レオ・ペルッツ『スウェーデンの騎士』
レオ・ペルッツ『聖ペテロの雪』
ステファン・グラビンスキ『動きの悪魔』
中野善夫訳『ヴァーノン・リー幻想作品集』
ファーガス・ヒューム『質屋のヘイガー』
『マルセル・シュオッブ全集』

●白水社
アルフレート・クビーン『裏面』
レオ・ペルッツ『第三の魔弾』
サキ『クローヴィス物語』

●作品社
リディア・デイヴィス『サミュエル・ジョンソンが怒っている』

●東京創元社
ヘレン・マクロイ『歌うダイヤモンド』
ガイ・バート『ダンデライオン・クロック』
フェルディナント・フォン・シーラッハ『禁忌』
ケヴィン・ウィルソン『Tunneling to the Center of the Earth』


 レオ・ペルッツ3冊がすごいですね。『第三の魔弾』は復刊になりますが、他の2冊は本邦初訳。国書刊行会では、グラビンスキ、ヴァーノン・リー作品集が気になります。シュオッブは随分前から予告されていますが…。
 あとはサキの新訳とブッツァーティ(遺作の画文集だそうですが)が楽しみですね。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
あけましておめでとうございます。
ごぶさたしてます。
今年も気になる情報など、楽しみにしています。
よろしくおねがいします。
【2015/01/02 17:13】 URL | kenn #NV6rn1uo [ 編集]

謹賀新年
年始早々に興味の持てる話題と、嬉しい情報での更新が嬉しいです。

電子書籍として手を出すのに二の足を踏んでいた(というより単に後回しになっていた)グラビンスキ、そして古本探しに手が回っていなかったペルッツの「第三の魔弾」には小躍りしました。
ペルッツの新作2作も楽しみですが「魔弾」を読んでからですかね…
(そういえば「両シチリア連隊」を読了、白昼夢と入れ替わり・対幻想とでもいったものでいっぱいの小説でしたが、訳者が同じせいかペルッツと雰囲気が似た感じを受けました)
ブッツァーティは画文集ですか・・どんな感じなんでしょうね・・・
(シチリアのクマ王国みたいな?)

本棚はこちらも整理中なのですが、ものぐさが災いしてなかなか思うようには行かないです。
本の収納先としては
①本棚 ②机上の本棚 ③引き出しケース ④箱詰めなど
という感じなのですが、いちおう頭で漠然と考えていることはあって

③はジャンル別(ホラー/文庫、幻想もの/単行本 など)にケースを分け、
できればはみ出した分は処分
②には実用書やガイド本、雑誌やカタログやちらちら読み返したいものを、
①は新刊と、個人的に背表紙を見せて置きたい本(人に対してより、自分に対してですね)、
読み返す頻度は多くないが気になったらすぐ手に取りたい参考書等など・・
④はなるべく減らしたい・・
といった塩梅なのですが…

③に入れるものは基本的に傑作だと感じたものなのですが、一旦いっぱいになった後の
更新が上手くいかないというか、1つ入れると決めたら1つ出せばよいのですが、
別にベストの順に並べている訳でもなく、その時々で判断基準も変わるなどで判断も難しく、
そんなこんなで読後は③に入れることを判断するより、貯めておいてそのまままとめて古本屋へ・・というケースがほとんどです。
中の本を減らそうとすると、あやふやな記憶をもとに幾らでも減らせそうでもあり、それでは意味がない気もしたりして・・・・ 更に読みだしてしまったらアウトですし。。

②は、やはり一杯にした後の更新がうまくいかないですね。何かの加減で出し入れしづらくなると、他の場所に置きっぱなしになり、また一旦陣容を決めてしまうと、そのままにしてしまって自分の興味や使用頻度とはいつしか完全にずれていたりします・・・

その他読み終わった本の置き場、昔取っておいた本が今も保存する価値があるのか、更には古本屋に引き取ってもらえなかった、あるいは引き取ってもらえそうもない本(古くて焼けたり痛んだもののほか、形態が変格型である、洋書であるなど)の処分法などなど(「捨て」たくないが、例えば引き取りコーナーのある図書館には電車で行く必要があってかつ駅から遠いなど)、迷うあるいは困る要素は山積みで、躊躇していると、本を置くべきでないところに本が山積みになりますし…

スペースがないと元にも戻しにくいため、先ずは各所に空いた所を作らなくては、とは思うものの、思うにまかせないです・・・・
【2015/01/03 03:01】 URL | Green #mQop/nM. [ 編集]

>kennさん
 あけましておめでとうございます。今年も変わらず、よろしくお願いしますね。
【2015/01/03 09:04】 URL | kazuou #- [ 編集]

>Greenさん
 国書刊行会は今年中に出版されるか非常に怪しいですが…。
 ブッツァーティは画家としても評価が高い人なので、画文集でも楽しみですね。(『クマ王国』は大好きです。)

 ノンフィクションと違って、小説の場合は、個人の思い入れや感受性の変化などもあるから、難しいですよね。僕も実際、処分してしまったけれど、また読み返したくなって買い直した本などもありますし。
 整理や処分をたびたびやっていると、自分が今何を持っているのかわからなくなったりするので、引き出しや箱にしまうのではなくて、背表紙がすぐに認識できる状態にしておくべきなんでしょうね。

 僕の場合、読んだ直後にこれは合わないなと思った本、そもそも読み進められなかった本は、処分するための棚にまとめています。それ以外の本に関しては、何年かに一度、見直しをすべきなのかな、と思います。
【2015/01/03 09:30】 URL | kazuou #- [ 編集]


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男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
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