最近読んだ本

フレクサ
 フリードリヒ・フレクサ『伯林白昼夢』(垂野創一郎訳 ビブリオテカ・プヒプヒ)
 小酒井不木が、江戸川乱歩の『白昼夢』を読んで、似た印象を受けたと発言している長編の原型となった短篇小説。
 ベルリンを舞台に、人間と見紛う精巧なマネキンをめぐって繰り広げられる、熱に浮かされたような幻想小説です。確かに乱歩の『白昼夢』に似たイメージの作品ですね。個人的には、オスカル・パニッツァ『人間工場』(種村季弘訳 種村季弘編『ドイツ幻想小説傑作集』白水Uブックス所収)を思い出しました。



ペルッツ
 レオ・ペルッツ『アンチクリストの誕生』(垂野創一郎訳 ビブリオテカ・プヒプヒ)
 18世紀パレルモが舞台です。生まれたばかりの赤ん坊がアンチクリストだという夢を信じ込んだ男は、赤ん坊を殺そうとします。自らの手では無理だと悟った男は、知り合いの窃盗団に殺害を依頼します。それを知った母親は殺害を防ごうとします。互いに後ろ暗い過去をもちながらも愛し合っていた夫婦の愛憎の行方は…?
 舞台は18世紀になっているものの、本質は「ドメスティック・サスペンス」でしょうか。まるでシャーロット・アームストロングの作品でも読んでいるかのようです。舞台となった土地や時代の描写も生き生きとしており、ペルッツの達者な筆が味わえる中篇小説。


 『伯林白昼夢』『アンチクリストの誕生』を含む≪ビブリオテカ・プヒプヒ≫シリーズは、古書肆マルドロールさんで購入できます。



4488014534月の部屋で会いましょう (創元海外SF叢書)
レイ・ヴクサヴィッチ 岸本 佐知子
東京創元社 2014-07-14

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  レイ・ヴクサヴィッチ『月の部屋で会いましょう』(岸本佐知子、市田泉訳 東京創元社)
 奇想に富んだ短篇を集めた作品集です。明確な起承転結がある作品は少なく、SFやファンタジー的な要素を使った純文学的スケッチ、といった感じの作風ですね。
 一番のベストは、やはり『僕らが天王星に着くころ』。ある日皮膚が宇宙服になってしまう奇病にかかった女性とその恋人をめぐる異色のラブストーリーです。
 ナノテクノロジーで生まれた極小の人類に乗っ取られた女性科学者を描く『母さんの小さな友だち』、紙袋で地球の壊滅をやり過ごそうとする『彗星なし(ノー・コメット)』、寝ている間に録音したテープに入っていた男女の声の謎を探るホラー的作品『ささやき』などが面白いです。



4309206565はい、チーズ
カート ヴォネガット 大森 望
河出書房新社 2014-07-25

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 カート・ヴォネガット『はい、チーズ』(大森望訳 河出書房新社)
 ヴォネガットの未発表短篇を集めた作品集です。本人がボツにした作品らしいので、落穂拾い的な作品集なのかなと思いきや、これがかなりの力作揃いです。SF・ファンタジー的な作品は少ないのですが、どの作品も起承転結がはっきりしていて、短篇のお手本のような作品ばかり。
 人の悪意を吹き込む発明品をめぐる『耳の中の親友』、進化した蟻をめぐる風刺SF『化石の蟻』、風変わりな殺人手段を扱ったクライム・ストーリー『はい、チーズ』などが面白いですね。
 なかでは、『エド・ルービーの会員制クラブ』が、長めの作品なのですが、少し毛色の変わった作品です。町を牛耳る悪党に殺人の罪を着せられた男が、逃走し、捕らえられた妻を救おうとする物語です。ほぼ純粋なサスペンスというかスリラーなのですが、これが息つく暇もなく読ませます。この手のジャンル小説を書かせてもこれだけ読ませる作品を書けるとは、ヴォネガットの筆力に驚かされますね。



4041026008きんきら屋敷の花嫁 (角川ホラー文庫)
添田 小萩
KADOKAWA 2014-04-25

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 添田小萩『きんきら屋敷の花嫁』 (角川ホラー文庫)
 身寄りのない普通の女性、知花は、資産家の飯森一家に見初められ結婚することになります。彼女が連れてこられたのは、山の中にある大きな屋敷。そして屋敷の中には、何の用途で使うのかわからない離れ家がありました。
 一族だけで経営している会社、親戚以外には出入りさせない屋敷、そして謎の離れ家。家の数々のしきたりを受け入れていく知花でしたが、一族には、まだ重大な秘密がありました…。
 「和製ゴシックロマン」との言葉に惹かれ読んでみました。ゴシックロマンとは少々ニュアンスが異なるものの、これはなかなか面白いです。
 身寄りのない乙女、二枚目の夫、意地悪な義妹、旧家のしきたり、一族の過去など、面白くなりそうな要素はてんこ盛りなのですが、主人公があまり行動的な性格でないのもあって、物語はあまり大きく動きません。主人公が事態を動かすというよりは、大きな出来事に流されるままなのです。運命譚といった感じでしょうか。
 けれど、作中で起こる出来事がかなり異様なのと、語り手が妙に客観的なのも相まって、「説話」でも読んでいるような不思議な読後感があります。選評で東雅夫が、ドイツ・ロマン派の名前を出していますが、確かにそれもうなずけるような作品ですね。



4103360313忘却のレーテ
法条 遥
新潮社 2014-07-22

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 法条遥『忘却のレーテ』(新潮社)
 あらゆる記憶を完全に忘却させる作用を持った薬「レーテ」。父親の横領した金の減額と引き換えに治験に参加した笹木唯は、薬の効果に驚きます。毎日、目が覚めるたびに、それまでの記憶が全くないのです。完全に閉鎖された環境のなか、犯人が誰ともわからぬ殺人が起きますが…。
 クローズド・サークルものに記憶の要素をからめたサスペンス作品です。登場人物たちの記憶は毎回なくなりますが、読者には違和感が積もっていくところが読みどころ。
 なかなか面白いテーマなのですが、天才科学者のキャラクターがかなりステレオタイプなのと、主人公含め感情移入できるような登場人物がいないので、合わない人は合わないかもしれません。



4861102847乱歩彷徨―なぜ読み継がれるのか
紀田 順一郎
春風社 2011-11-11

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 紀田順一郎『乱歩彷徨 なぜ読み継がれるのか』(春風社)
 紀田順一郎による江戸川乱歩論です。実作において自らの理想が高すぎたために、生涯、自作の評価に苦しんだ乱歩。それゆえに、戦後においてはほとんど実作の筆をとらずに、評論活動や啓蒙活動を行うことになりました。それらの実作以外の活動も含めて、乱歩の全体像を描き出そうという試みです。
 リアルタイムで生前の乱歩の作品に接していた著者が、世間から乱歩やその作品がどうとらえられていたのかなど、同時代人ならではの視点が新鮮です。
 また、怪奇小説に造詣が深い著者だけに、乱歩の怪奇幻想作品にもしっかりとした評価を与えています。怪奇小説の巨匠M・R・ジェイムズの技法を持ち出して比較するあたり、怪奇幻想文学ファンはにやりとしてしまいますね。



4309274900かわいい闇
マリー ポムピュイ ファビアン ヴェルマン ケラスコエット Marie Pommepuy
河出書房新社 2014-06-23

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 マリー・ポムピュイ、ファビアン・ヴェルマン『かわいい闇』(原正人訳 河出書房新社)
 フランスのコミックであるバンド・デシネ作品。少女の死体から生まれた妖精(?)たちの生きるための行動を追っていくという物語です。
 タッチはひじょうに可愛らしいのですが、物語はショッキングです。妖精たちの行動は残酷そのもので、良心などは感じられないのです。唯一、皆のために働いていた主人公が、仲間の裏切りにあったときにとった行動とは…?
 妖精たちのとる行動は自然界の弱肉強食に近いもの。その意味で寓話といっていいのでしょうが、それらの残酷な行為が、人の姿をしたキャラクターで描かれると、これほど衝撃的だとは。日本のコミックでは見たことのない斬新な作品です。大傑作。



4063770206田中雄一作品集 まちあわせ (KCデラックス アフタヌーン)
田中 雄一
講談社 2014-06-23

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 田中雄一『田中雄一作品集 まちあわせ』(講談社KCデラックス アフタヌーン)
 SF的作品を集めたコミック短篇集です。人類より強力な生物が闊歩する世界で、必死に生きる人間を描くというのが、共通のテーマとして描かれています。
 突然変異で生まれた巨大な虫に人類が脅かされる『害虫駆除局』、人類と平行して進化し、人類以上の強靭な肉体と頭脳を持つ種との争いを描く『プリマーテス』、異形の生物から生まれた女性と青年との異色のラブストーリー『まちあわせ』、怪獣が闊歩する未来世界を舞台にした『箱庭の巨獣』を収めています。
  どの短篇でも、人類は「弱い」存在として描かれているのが特徴です。その描き方はひじょうにハードで徹底しています。外敵にとって人類は「虫けら」程度の存在でしかないのです。ここまで徹底的に人類を弱者として描いた作品も珍しいんじゃないでしょうか。
 とくにインパクトがあったのは『害虫駆除局』。虫好きで害虫駆除局に入った青年が、虫に襲われ、認識を改めていく過程が説得力豊かに描かれます。結末のえげつなさにはショックを受けてしまうでしょう。
 個人的には、ブライアン・オールディスの『地球の長い午後』や、トマス・M.ディッシュ『人類皆殺し』あたりに通じるものを感じました。絵柄に癖があるので、肌合いが合わない人もいるでしょうが、これは近年の収穫だと思いますので、ぜひ一読を。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
どれも謎の部分が多い・・・
バンド・デシネ的なものとは、あんまり相性が良くないのかなと思いかけている部分もありますが、「かわいい闇」は、「自殺の森」ともども大注目しています。
kazuouさんも推しておられるのならなおのことですが、出版社の内容紹介を見ても何だか内容が掴めない、kazuouさんの文からも内容の想像がつかないという謎な感じも興味を引きます。(自殺の森の方は、その点は何となくは想像ができる気がしますが)。
「月の部屋で会いましょう」ともども、購入予定ですが、寄ることのできた小さめの書店では扱っていないようで、まだ入手できていません。

ヴォネガットはそもそもあまり読んでいなかったのもありますが、短編をこれまで読んでいないのでどんな感じだろうな?というのはあります(大森さん訳ということは、きっと面白いのでしょうが・・)。
シリアスな「母なる夜」が好きなのですが、他に読んだ作品が「猫の揺りかご」「スローターハウス5」だったりして、ヴォネガットはこういう作家だという統一したイメージが頭にないのも、好きな作品がありつつも何となく他の作品にまでは手を出しにくい要因にもなっているのですが。

こちらの知識になかったものでは、「まちあわせ」、気になりました。『害虫駆除局』の内容も、昨今の世相を何となく想起する部分もあって興味深いですし・・・『プリマーテス』は、「火星戦争」を連想したり(でもこちらは昔から共存している設定なんですね)、また一方で大昔に学校の司書さんに薦められて読んだ「大地の子エイラ」シリーズを連想したりしますが、さて・・・
『きんきら屋敷の花嫁』も何となく気になりますし(選評ということは、ホラー大賞の受賞作?)、『アンチクリストの誕生』はペルッツの、しかもスリリングそうな作品みたいでこちらも気になります(ページ数が少なめのためか、きっとお高いのだろうと思ったら案外にお手頃そうですね・・・)。
【2014/08/15 02:35】 URL | Green #- [ 編集]


 『かわいい闇』はほんとうに説明しにくい作品なので…。内容がどうというよりは、どちらかというと表現手法が新しいというべきなんでしょうか。

 ヴォネガットの短篇集は面白かったですよ。
ミステリ、SF的な要素があるなしにかかわらず、独特のユーモア感があるところが魅力です。

 『きんきら屋敷の花嫁』は、『幽』怪談文学賞の受賞作品ですね。『幽』怪談文学賞の作品は、今まであんまり肌合いが合うものがなかったのですが、これはすごく良かったです。
【2014/08/15 10:52】 URL | kazuou #- [ 編集]

月の部屋で会いましょう
カレン・ラッセルやキジ・ジョンスンとも異なる肌触りの短編集です。
男性作家だからでしょうか。軌道の狂ったジェットコースターにメチャクチャに
振り回されて気分が悪くなり、でもすぐに降ろされて吐くことも出来ないような。
「ささやき」のラストの男のセリフが怖い。これがキングだったら、しつこくネチッこく
恐怖を描くのでしょうが、すぐにポンッと投げ出されて途方にくれてしまう。

「まちあわせ」は表題作が少し救いがありました。巨獣のデザイン、特に手が思いもかけない部位に多数ついているのが不気味でした。
【2014/08/18 11:37】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

>奈良の亀母さん
 ヴクサヴィッチは、話の展開がどうなるかわからないところが面白いですよね。解説では、ラファティの名前なんかも出されていましたが、ラファティよりは発想がソフトなところに、一般受けしそうなところも感じられます。

 『まちあわせ』の表題作もいい作品だと思いますが、ほかの収録作品のインパクトが強烈で、すこしかすんでしまった感がありますね。
【2014/08/21 17:36】 URL | kazuou #- [ 編集]

蝿の王+ビリー・ミリガン×線香花火?
これ、確かに傑作でした。作者が一つの意味に収斂させないようにと考えていたからか、何も考えずに楽しめる一方、読後にいろいろなことを却って考えてしまうような作品だった気がします・・

いろいろなサイドエピソードが何となく現れては消えて行くうちに物語がいつの間にか進んでいる、という印象で、なんだか線香花火がいろいろな姿を取って行くのを眺めているような気がしました。(粗筋が説明しにくい訳ですね・・)

登場人物たちは、妖精と言うよりも体が小さいだけの現実的な存在、という感じで、むしろ、少女(あるいは幼児)の様々な側面をそれぞれ人格化したような印象で、その意味では "24人のビリー・ミリガン" がそれぞれ実体化してサバイバルしたような印象も受けました。(はっきり男と分かるキャラクターが、王子様のようで実は子供っぽいだけのエクトール一人なのもそんな訳かなぁと)
勝手で残酷な存在のようでいて、たぶん実はそれは子供の行動そのままなんですよね(子供時代にあまりいい思い出のない人間の偏見かもしれないですが・・)。子供が周りを支配できる力を持ったらどうなるかというのは、「蝿の王」のほかソールの「ゴッド・プロジェクト」とか、ビクスビーの「今日も上天気」なんかでもテーマになっていましたが、この作品では大壇上に構えず。もっと肩の力を抜いた感じと言うか、日常的な生活のエピソードの中に残酷や死がおや、と思う形で組み込まれていてそこがいい味になっていましたね・・
はっきり恐怖や残酷を

ゼリーとその取り巻きが、(女の子らしい?)虚栄と権勢欲など暗黒面みたいなものを象徴する存在になっていましたけれど、別にそんなキャラクターばかりだった訳でもなく、親の消えた赤ん坊の面倒を見ようとするティモテとか、ブリムをハチから助けるこどもなんかもいましたが、知恵や謀略を象徴しない彼らは結局悪意や脅威に抗えず(それを意識することも、そこに抗うことを考えつくこともなく)消えてしまうんですね。
一方、世話好きのオロール(字面を見るとオーロラの意味なんでしょうかね)は、献身ゆえに善を象徴する存在のようでいて、パーティーが思った通りになってくれなかったからと言って、好意を示してくれていたネズミにした仕打ちは(ダメにするきっかけを作ったリスと勘違いしたなら誤解?)、「寛容」を標榜する人が、その対象から少しでも敵意を受けると反転して熱烈なヘイトになったりする現実の人間のありようを想起させたりして、作者の作品に込めた意図の複雑さに恐れ入るばかりでした(この主人公が、別に悔恨もなくその後冬の寒さをしのぐのに彼の毛皮をまとっている辺りも象徴的な・・・)。
個人的には行動力のあるジェーンが格好良かったですね。彼女もあまり他人への共感はないキャラクターでしたが。
あと海外の読者は山小屋の男に殺人鬼の影を見たようでしたが、こちらは全然そんなことは感じなかったのであとがきを読んだ時は意外でした(作者も特にそんな意図はないようでしたが)。

背景と人物たちの画風が違うのも、話の中でとても効果的でしたね(この作品の中では、むしろ画風を近づけたとのことでしたが)。
一つには、現実とありえない動き、残酷とかわいらしさとユーモアなどが同居するシュヴァンクマイエル作品などを連想したりもしましたが、それとは別に、これは自然界と人間の脳内空間との対比のようにも感じられて、それゆえに背景の画風によって描かれる存在と、ユルキャラのような脳内空間の産物であるキャラクターが対峙する場面はスリリングでしたし、実際の人間と自然界の起こす摩擦がそこに現れているように感じました。
人間の側からは虫の足をむしる様な仕打ちを悪意もなく自然に対して行って、一方で知識もなく自然の中に踏み込んで行った者はその脅威の犠牲になる・・・ この辺り、人が人にする行為以上に圧巻に感じた所でした(雛に交じって餌を親鳥に貰おうとした者の末路とか、発想も展開も斜め上を行っていました)
ユルキャラがあふれる昨今、我々もより子供化している感もあって、こうした脳内空間と自然とがこすれあう場面は案外絵空事ではなく迫ってきたりして・・・・

* * *

「自殺の森」も読んだので、一応そのことも簡単に。こちらは人間の孤独をサブテーマにした、シリアスな、普通に怨霊もののホラーでした。怪異の場面の描写は、初期の伊藤潤二の描線をラフに太くしたような印象。良く出来た作品だと思いましたが、意外性や新しさなどは特になかったですね(海外作品を翻訳した高価な本を買って読む意義、という点で)。

あと、(もうご紹介と何の関係もないですが絵本つながりで、完全に子供向けのものですが)ジョン・クラッセンの「どこいったん」「ちがうねん」を買ってシンプルですが「ちょっとこわい」話を楽しみました。絵柄が素敵な作家さんで、読むだけなら立ち読みで十分でしたが、何故かそれでは飽き足らずに買ってしまいました。
【2014/08/31 07:22】 URL | Green #- [ 編集]


 登場人物たちが、それぞれ善と悪を象徴するようでいて、じつは善悪の区別も特別ないんですよね。明確にひとつのメッセージが伝わってくる…という作品ではないので、読む人それぞれ、感じ方も解釈も違っていていい…という多様な読み方を許す作品だと思います。
 僕も、山小屋の男が殺人鬼だとは感じませんでした。そういう解釈もありだと思いますけど、特別それについての描写などもなかったような…。

 『自殺の森』も丁寧に描かれた作品だとは思いましたけど、かなりオーソドックスでしたね。本国では、日本を舞台にしたエキゾティズム的な観点から評価されているのかもしれません。
【2014/08/31 08:15】 URL | kazuou #- [ 編集]

「月の部屋で会いましょう」読みました
色々な話がありましたが、僕は「ノー・コメット」が好きです。
量子物理の世界では、「観察する事が対象に影響を及ぼす」
というのを高校だか大学で習った(原理は忘れました)のですが、
ここまで応用できるとは…
真面目に言うなら、望遠鏡の電波が当たってる時点でアウトですが(笑)。

あと、「僕らが天王星に着くころ」で、宇宙で消火器を使った加速は
とても良いアイディアですが、あんまり速くなりすぎると天王星の引力を
振り切るので、減速用も残しておくと良いかと。

ただ、私はどちらかというと地に足がついた話の方が好みなので、
何話かは読み飛ばしたりスルーしてしまいました。
【2014/09/12 21:28】 URL | bear13 #- [ 編集]

>bear13さん
 『ノー・コメット』、トンデモSFだと思いますが、僕も大好きです。
 レイ・ブラッドベリなどと同じで、科学的に正確な描写とかはどうでもよくて、あくまで題材として使えるか、という感じなんでしょうね。
 僕はあんまり科学的素養がないので、そういうところも「ファンタジー」として読んでしまうんですけど。
【2014/09/13 09:05】 URL | kazuou #- [ 編集]


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きんきら屋敷の花嫁

きんきら屋敷の花嫁 著者  添田子萩 平凡で天涯孤独な27歳の知花に、縁談が舞い込んだ。資産家の飯盛家の長男に気に入られたのだ。広大な森に囲まれた屋敷、外部との接触を嫌う家族や親類たち。知花は義母らから一族に伝わる決まりごとを学んでいく。そしていよいよ年に1度の重要な仕事、ひとり暗い森に分け入って“あるもの”を得てくることを教えられた―。選考委員一同が前代未聞の怪異と驚嘆し、『幽... 読書と足跡【2016/10/24 20:41】

プロフィール

kazuou

Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
記事の新旧に関わらず、コメント・トラックバックは歓迎しています。



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