2月の気になる新刊
2月8日刊 パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』(新ハヤカワ・SF・シリーズ 予価1680円)
2月8日刊 紀田順一郎編『謎の物語』(ちくま文庫 予価861円)
2月14日刊 式貴士『窓鴉 式貴士抒情短編コレクション』(光文社文庫)
2月15日刊 長山靖生『戦後SF事件史 日本的想像力の70年』(河出ブックス 予価1470円)
2月18日刊 フェルディナント・フォン・シーラッハ『罪悪』(東京創元社 予価1890円)
2月22日刊 マルク=アントワーヌ・マチュー『3秒』(河出書房新社 予価1890円)
2月28日刊 セバスチアン・ジャプリゾ『シンデレラの罠 新訳』(創元推理文庫 予価777円)
2月29日刊 S・T・ヨシ『H・P・ラヴクラフト大事典』(エンターブレイン 予価3675円)

 2月の新刊、一押しはやはりこれですね。紀田順一郎編『謎の物語』。かってちくまプリマーブックスというレーベルで出ていたものの文庫化です。物語の謎に対して、明確な結末を出さずに、読者の想像力にゆだねる…というタイプの物語、いわゆる「リドル・ストーリー」を集めたアンソロジーです。
 リドル・ストーリーの代名詞といってもいい有名作、F・R・ストックトン『女か虎か』、幻想小説の逸品W・デ・ラ・メア『なぞ』など、内外の作家によるリドル・ストーリーを集めています。文庫化に当たって、増補があるのかどうかわかりませんが、名アンソロジーのひとつだと思いますので、オススメしておきます。
 以前、光文社文庫で傑作選が出た式貴士の短編集が再び。『窓鴉 式貴士抒情短編コレクション』は、タイトルからして叙情的な作品を集めているようですね。
 『犯罪』が評判を呼んだシーラッハの邦訳第二弾『罪悪』が登場です。『犯罪』は、素晴らしい出来だったので、こちらも楽しみです。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

リドル・ストーリーのアンソロジー!!!ですか。
読むと→あれはどうだったんだろうと思ってしまうでしょう。きっと。

シーラッハについて、先月だったかミステリ・マガジンに記事があって、そこに、検事側がこの本を読んでかれの考え方が分かった云々という「つくった?」エピソードがありました。
面白かったですよ。

【2012/01/20 22:09】 URL | fontanka #- [ 編集]

名著ですよ
リドル・ストーリーって、結局最後は「もやもや」してしまう話ですからね。そこがまた面白いところなんですけど。

『謎の物語』が出ていた、「ちくまプリマーブックス」って、若い読者向けの教養新書といった感じのシリーズだったんですけど、そのなかで、この本はかなり異彩を放っていたように思います。いいアンソロジーだったのに、ずっと絶版だったのは、このシリーズに入っていたから…という部分もあるんでしょうね。

シーラッハの記事は僕も読みました(というか、それ目当てで買いました)。作品だけでなくて、人間的にも面白い人みたいですよね。
【2012/01/21 08:30】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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