新トワイライトゾーン
 奇妙な味のオムニバス番組として、不朽の名声を誇る『トワイライトゾーン』(ミステリーゾーン)。しかし、僕にとっては『トワイライトゾーン』といえば『新』の方を意味しています。そういうわけで、今回はちょっと『新トワイライトゾーン』の話をしてみたいと思います。
 ちょうどビデオが普及しだしたころ、レンタルビデオ屋でふと眼にしたタイトル。それが『新トワイライトゾーン』でした。もともとホラー映画が好きで、その種のビデオばかり借りていた頃のことです。たぶんその前に『デビル・ゾーン』というオムニバスを見ていたからだと思うのですが、同じ「ゾーン」がつくタイトルに惹かれたのでしょう。借りて帰りました。見てみて、これは好きだ、と感じたのです。そのころはまだ小説にはほとんど縁がなかったので、原作がどうだとか、内容がジャンル的にはどの辺の位置づけにあるのかとか、全然わからなかったのですが、一目見て自分が好きなタイプの作品だと感じたのです。
 早速、その他の巻も借りに行き、結局ビデオ化されたものは全部見たと思います。後から知ったのですが、このビデオ化されたシリーズは、第一シーズンのものでした。原作にはリチャード・マシスン、チャールズ・ボーモント、ヘンリー・スレッサー、レイ・ブラッドベリ、シオドア・スタージョンなど異色作家の作品が多く含まれていました。ロバート・シルヴァーバーグ、ハーラン・エリスン、ロジャー・ゼラズニイ、グレッグ・ベアなんて名前もありました。
 思えば、まだ小説作品に触れる前から、こうした形で異色作家に触れていたわけですね。僕の今現在の嗜好は、多分にこの番組の影響が強いのではないかと思います。後年、小説を読むようになったときに『新トワイライトゾーン』みたいな話、という観点で本を読むようになりましたから。
 一応第一シーズンは全部見ているはずなのですが、もうあまり内容は覚えてません。見直したいのですが、DVDも出てないし、ビデオは廃盤のようです。出来れば第二、第三シーズンも含めてDVD化してほしいものです。
 とりあえず覚えているもので、面白かったエピソードを挙げると、

 ヘンリー・スレッサー原作『試験日』
 レイ・ブラッドベリ原作『バーニングマン』
 シオドア・スタージョン原作『時のすきま』
 ロバート・シルヴァーバーグ原作『無視刑囚』
 リチャード・マシスン原作『欲望のボタン』
 チャールズ・ボーモント原作『ナイトメア』

などになるでしょうか。考えたら、全て原作を読んだものばかりでした。多分それで印象に残ってるんでしょう。マシスンとボーモントは旧シリーズのリメイクのようです。
 扶桑社ミステリーからJ・M・ストラジンスキー『新トワイライトゾーン』という本が出ていて、上のエピソード名はこの本のリストを参照しました。ちなみにこの本は、第三シーズンを担当した脚本家ストラジンスキーが自らの脚本を小説家したものです。かなり面白いので、これもお勧めしておきます。
 それで、気になるのが未見の第二、第三シーズンです。リストを見ながら涙を飲んでいるわけですが、地方によってはテレビ放送したことがあるらしいので、ご覧になった方もいるかも。気になるエピソードがいくつかあって、非常に見たいのですが、挙げてみましょう。

 シオドア・スタージョン原作『孤独の円盤』
 フィリス・アイゼンシュタイン原作『紛失物』
 ジョージ・R・R・マーティン脚本『小旅行』
 トム・ゴドウィン原作『冷たい方程式』
 
 『孤独の円盤』と『冷たい方程式』はぜひ見たいですね。

テーマ:なかなか見れない作品 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

原作陣、凄いメンバーですね!映像の方には疎いので『トワイライトゾーン』は未見ですが、それへの言及は活字でよく出会います。『冷たい方程式』は私もぜひ見たい。これって極端に低予算で映像化できそう。
日本だと『ウルトラQ』の原作にその後の日本SF界の担い手となる俊秀が関わっていましたよね。
【2006/03/18 12:04】 URL | 迷跡 #- [ 編集]

やっぱり原作が…
映像作品を見るとき、やっぱり僕は原作・脚本が気になりますね。映像作品も基本はストーリーですから。『新トワイライトゾーン』は、旧シリーズのファンからは評判がよくないようですけど、僕は大好きです。
上にも挙げたシルヴァーバーグ原作のエピソード『無視刑囚』 は『冷たい方程式』と同系統の感動路線の作品なのですが、その作りを見る限り『冷たい方程式』もけっこういい線に仕上がっているのではないかと思います。それに確かに低予算で出来そうですよね。ある意味、密室劇なわけですし。
『ウルトラQ』もほとんど見たはずなんですが、あんまり記憶にないんですよねえ。この番組自体アメリカの『ミステリー・ゾーン』と『アウター・リミッツ』の影響が強いんだと思いますが。
【2006/03/18 13:01】 URL | kazuou #- [ 編集]


こんばんわ。
アメリカの映画業界は脚本に困っているみたいなので、ホラーばかりでなく新旧トワイライトゾーン(ミステリゾーン)のリメイクをしてくれないものでしょうか。CGは使わずにチープな感じで。
【2006/03/18 23:19】 URL | てん一 #- [ 編集]


こんばんは。
「冷たい方程式」の映像化はこの「トワイライトゾーン」が初めてのようですね。「BJ PRESS」などを読む限りでは、現作のよさを損なわない傑作だったようで、是非とも観てみたいです。
【2006/03/18 23:31】 URL | げし #ItxbjV56 [ 編集]


>てん一さん
そうですね。昨今のアメリカ映画は、リメイクばっかですしね。そういえばオムニバス映画というのも、最近ほとんど見ませんね。やはり短編は売れないんでしょうか。

>げしさん
「冷たい方程式」やっぱり期待に違わぬエピソードのようですね! いつか見たいものです。
【2006/03/19 08:40】 URL | kazuou #- [ 編集]


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男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
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