大震災前後のこと
 前回の更新から、ずいぶん間が空いてしまいました。仕事が忙しかったのに加え、3月11日に発生した大地震の影響で、いろいろと落ち着きませんでした。
 ようやく身辺が落ち着いてきたので、更新再開したいと思います(もっとも最近の更新自体滞りがちなのですが…)。
 普段はこのブログ、あんまり時事的なことを書かないようにしているのですが、さすがに今回は例外とさせていただきます。
 当方、東京23区在住で、職場もかなり近接した場所にあります。地震発生直後の揺れでは、いつもの軽い地震かと思っていたのですが、揺れがおさまらず、だんだんと大きくなるのを感じました。本棚やパソコン、テレビが落下するのを見るに及んで、これはいつものものとは違うと感じ、建物の外に出ました。
 それからも余震が続き、数時間は建物の中に戻れませんでした。会社からは帰宅しても良いとの許可が出ましたが、交通機関が全く動いておらず、動けない状態。この時点では、固定電話、携帯電話とも全くつながりませんでした。
 テレビ放送を見ると、東北はとんでもない状態になっていて、自宅や家族の様子も気にかかります。自宅まで歩いていけない距離ではないので、歩いていこうかとも考えますが、余震のことを考えると、あまり動かない方がいいのかもと悩みました。
 結局、自宅まで歩いていくことに決め、歩き出します。JRの線路沿いに歩いていくと、同じく歩き出している人たちの行列が見えます。建物を見る限り、倒壊しているものなどは見当たりませんが、壁やレンガなどが崩れていいる箇所がたまに身受けられます。臨時休業している店が多かったようです。
 二時間程度で自宅まで到着しました。家族は無事でしたが、家の中がかなり悲惨なことに。自室の本やCDが散乱し、見るもひどい状態でした。本棚の上に置いていた、重たいCDラックが落下してきていて、これは自宅にいたら結構危なかったな、と思わされます。幸い、家具や本棚には地震対策用の転倒防止器具をつけていたので、被害は大したことがありませんでした。食器やガラスも無事です。
 それで一番の問題は本! 自室なので、これを片づけないと寝れません。数時間かけて整理して、ようやく寝る場所を確保しました。
 翌日の土日を使って、とりあえず高い場所にある物は全部下ろしました。今回の地震の件で実感したのは、

 ・家具には転倒防止器具がかなり有効である。
 ・箪笥の上など、高い場所に重たいものは置かない。

ということでした。落下した本の被害も大したことはなくて、表紙が折れたり、割れてしまったのが数十冊、といったところでしょうか。
 蔵書家の皆様も、本棚には転倒防止器具をつけておいた方がよいかと思います。
この記事に対するコメント

kazuouさん>
ご無事で何よりです。
私はたまたま会社を休んでおりました。
外出先では、情報がなく、結果として歩いて帰宅したのですが、会社にいた同僚は帰宅できず泊まった人が多かったと聞きました。

モノの落下はありませんでした。
ただ、それこそ「あの日」より前と後で、自分の生活が大きく変わってしまった気がします。

お気を付けて
【2011/03/21 16:11】 URL | fontanka #JalddpaA [ 編集]

>fontankaさん
fontankaさんもご無事なようで良かったです。

あの日は自宅に帰れなかった人が多数いたみたいですね。
「戦時」という表現をしている人がいましたが、まさにその通りで、いつ余震が来るかわからないという状態は、まったく気が抜けなくて参りました。緊張感が半端ではないですよね。原発といい、電力問題といい、いつになったら終息するのか…。
【2011/03/21 17:38】 URL | kazuou #- [ 編集]

震災時の光景
ご無事で何よりです。

私も、立てつけの悪い本棚を自室に持っていましたが、転倒防止器具(天井との間で突っ張るタイプ+足元の角度つけ器具)のおかげで数冊の本が落下しただけで済んだようで、帰宅時には一瞬何事もなかったかのように錯覚したほどでした。
ただ、器具が緩んでいたせいか見ると位置がずれて向きが斜めになっており、締め直しました。
おっしゃる通りかなり有効だなと、ちょっと自信を持ちました。

kazuouさんが都内にいらして当日帰宅されたのであれば、たぶん皆が歩道いっぱいにどこまでも歩いている、あのニューヨーク大停電みたいな光景(あちらは車道にも人があふれていましたっけ)も体験されたのですよね。
私は都をまたいで勤務していて、やはり(部分的に)歩いて帰ったのですが、他にも秋葉原・上野駅の通路に座る(先に行けないのでそこで夜を過ごす方かと)おびただしい人の群れ(階段など、アホウドリの繁殖地を瞬間連想しました)、タクシー待ちの多分夜のうちには掃けることのない長い行列など、普段見ることのない光景を目にしました。
その後も停電時の闇に沈む住宅街など(月明かりの元、これもなかなか幻想的でした)、今回は普段見ることのない光景に何度もお目にかかっています。

いま、まだ「ミステリウム」を読み中ですが、本当の災害と、奇想の災厄とがリンクはしないのですが重ねて想起されて不思議な感じになります。
(短時間のうちの惨事とじわじわと蝕む何かとまるで違いますが… 現実の方もこれから時間が経ってきたときにどうなるのか… 原発も被災地、そして電力の立て直し(更に経済への影響)も、かなりの長期戦ですよね… )

同じ光景と言っても被災地の津波の映像は… 「襲いかかってくる」CG作成の映像とは異なる、初めゆっくりと浸食しそれがいつの間にか怒涛のように進行して行く感じが何とも嫌な感触でした。津波ってあんな風にじっくり(映像だからそう見えるだけなのか)と着実に破壊していくのか…とも。
ブログで「まるで映画のよう」と書いていた被災地の方がいましたが、これを現実として受け止める気持ちやいかばかりかと…
【2011/03/22 00:36】 URL | Green #- [ 編集]


ご無事で何よりです。更新がないので心配しておりました。

私も当日は徒歩組でしたが、途中で自転車を買って何とかなりました。とはいえそれでも四、五時間は歩いたでしょうか(苦笑)。そして深夜に帰ってみれば、本読みの例に漏れず、本は悲惨な有り様。ただ、転倒防止器具は万全だったので家具類は倒れずにすんだのが何よりでした。
転倒防止器具のありがたさを痛感した次第です。
【2011/03/23 00:11】 URL | sugata #8Y4d93Uo [ 編集]

地震お見舞い、申し上げます。
 私は名古屋在住ですが、それでもあのときは大きく揺れ、しかもその長さは尋常ではなく、恐怖を感じました。
 本の被害が少なかったようで、よかったですね。
 私は阪神大震災のとき、三宮(神戸)の近くに住んでいました。揺れている間は呆然状態でしたが、はたと気づくと家じゅうに本やビデオテープが散乱していて……。本よりもビデオの被害が大きかったです。割れて再生不能になっているもの、多数でした。
 とても生活ができず、そして何より、絶え間ない余震の恐怖に耐え切れず、震災5日目には神戸を脱出しました。瓦礫の間を縫うようにして、自転車で5時間。まさに地獄絵図でした。
 震災報道のテレビ画面を見ていると、そんなことを思い出します。

 平穏な生活を取り戻されることをお祈り申し上げます。
【2011/03/23 10:29】 URL | 高井 信 #nOdkmSi2 [ 編集]


Kazuouさん、ご家族ともご無事でなによりです。


地震・津波発生当初は東北ばかりに目がいってましたが、その後、関東も含めた
他の地域の様子を聞くに従い茫然とするばかりでした。
大勢の皆さんが復旧・復興へ向けて頑張っていらっしゃいますが、多くの時間が
かかりそうですね。兎にも角にもライフラインの一日も早い復旧が待たれます。


教訓に付け加えるならば、

振動などで、モノが頭上・足に落ちないように気を配ること

神戸の震災で実感しました。災害の中で動けなくなるようなことは
絶対に避けるべきです。


被害が少ないとはいえ、蔵書も哀しいことです。
一番大切なご本が傷つかなかったことを願います。



【2011/03/23 16:57】 URL | Shen #lYoN0asc [ 編集]

>Greenさん
転倒防止器具、うちは、角度つけ器具とチェーンで端をおさえるタイプのものをつけてました。棚自体は問題なかったんですが、上に載せていたものと、積んでいたものが落ちました。

駅の間の行列もすごかったですね。歩いている最中にも何度も揺れて、気が気ではなかったです。あれだけ人がいるのに、みんな押し黙っている、というのも異様な雰囲気でした。

次々と起きる不足の事態に、ある意味今でも現実感が感じられないような気もします…。
【2011/03/23 22:04】 URL | kazuou #- [ 編集]

>sugataさん
ご無沙汰しております。

あの日、数時間で帰れた人は運が良かったといえるんでしょうね。「自転車を買う」というのは全然頭に浮かびませんでした。

散らかった部屋をとりあえず整理はしたんですが、また余震が来たら…と考えると、家具の上には物を載せられないですし。思いきって、ある程度処分した方がいいのかもしれませんね。
【2011/03/23 22:08】 URL | kazuou #- [ 編集]

>高井 信さん
東京にいてさえ、絶え間ない余震があって、それを考えると、実際の被災者の方はとんでもないストレスだろうなと思いがやられます。しかも今回は原発問題、電力問題と、大規模な二次災害があって、この国は本当にどうなってしまうんだろう、と日々考えています。
【2011/03/23 22:13】 URL | kazuou #- [ 編集]

>shenさん
Shenさん、こんばんは。

地震が来たら…なんて、本気で考えてはいなかったので、防災対策なんてほとんど無きに等しいものでした。転倒防止器具も気休めみたいな感じでつけていたので、ここで役に立つとは、まさか思いませんでしたよ。
脱出経路もちゃんと考えておくべきなんでしょうね。

蔵書も一番大事なものは、扉付きの本棚にしまってあったので無事でした。やっぱり積み上げるのは考え直した方がいいようです。
【2011/03/23 22:19】 URL | kazuou #- [ 編集]


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男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
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