12月の気になる新刊
12月10日刊 G・K・チェスタトン『四人の申し分なき重罪人』(ちくま文庫 1050円)
12月11日刊 ジョン・フランクリン・バーディン『悪魔に食われろ青尾蠅』(創元推理文庫 予価735円)
12月14日刊 エドワード・ゴーリー絵 ヒレア・ベロック文『悪いことをして罰があたった子どもたちの話』
(河出書房新社 予価1050円)
12月15日刊 レオ・ペルッツ『ウィーン五月の夜』(法政大学出版局 予価3990円)
12月18日刊 エドワード・D・ホック『サイモン・アークの事件簿2』(創元推理文庫 予価1050円)
12月18日刊 シャーロット・アームストロング『魔女の館』(創元推理文庫 予価945円)
12月18日刊 高橋良平+東京創元社編集部編『東京創元社 文庫解説総目録』 (東京創元社 5250円)
12月21日刊 メビウス画 アレハンドロ・ホドロスキー原作『L'INCAL アンカル』(小学館集英社プロダクション 予価3990円)
12月22日刊 西崎憲『蕃東国年代記』(新潮社 予価1470円)
12月25日刊 P・G・ウッドハウス『お呼びだ、ジーヴス』(国書刊行会 予価2310円)

 今月の創元推理文庫からは、いくつかサスペンスの名作が出ます。まずは、ジョン・フランクリン・バーディン『悪魔に食われろ青尾蠅』の文庫化。サイコ・サスペンスの古典です。サスペンスというよりは、もうほとんどホラーといっていい作品ですね。バーディンは、邦訳された3作、『悪魔に食われろ青尾蠅』『殺意のシナリオ』『死を呼ぶペルシュロン』と、どれも傑作なのでオススメです。
 アームストロング『魔女の館』は、かってトパーズ・プレスから出ていたものの文庫化。これも良質のサスペンスですね。
 レオ・ペルッツは本邦では幻想小説で知られる作家ですが、『ウィーン五月の夜』は、どうやら普通小説や評論を収めた作品集のようです。硬派の文学ファン向けでしょうか。
 『東京創元社 文庫解説総目録』は、創元推理文庫の創刊時から2010年までの文庫全点の目録です。創元ファンとしては、ぜひ欲しいところですが、さすがにこの値段だと考えてしまいます。
 今月いちばんの要注目作はこれ、メビウス画 アレハンドロ・ホドロスキー原作『L'INCAL アンカル』です。このところ続いている、バンド・デシネ邦訳の真打ち登場といった感じですね。 
この記事に対するコメント
12月は残念
初めまして、いつも楽しく拝見させてもらってます。
とくに気になる新刊の時は楽しみですが、12月は残念ながら読みたそうな本はありませんでした。
しかし1月にはエリック・マコーマックがでるみたいでとても楽しみです。正月がくるよりうれしいかも。
それまでは乙一のZOOも読んでみようと思います。
【2010/12/06 18:30】 URL | mie #- [ 編集]

>mieさん
mieさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

今月は「気になる新刊」がなかったそうで、残念ですね。
エリック・マコーマックの新刊は、僕もすごく楽しみにしています。『パラダイス・モーテル』にせよ、『隠し部屋を査察して』にしても、ものすごい吸引力を持った作品でしたし。「先が読みたくなる」という点では、他の追随を許さない作家ですよね。
乙一の『ZOO』は、僕が勧めるのも今さらな気もしますが、面白い作品集なのでぜひ。
【2010/12/06 22:25】 URL | kazuou #- [ 編集]


創元の文庫目録→かなり昔から出ると言われてましたよね。
やっと出たと思いつつも、金額が・・・です。

こういう本は図書館で借りても、なんで、悩みどころです。
【2010/12/06 23:20】 URL | fontanka #- [ 編集]

>fontanka さん
創元の文庫目録、気になりますが値段がかなり張りますよね。でも、部数も少なそうだし、この手の本は自分で持っててこそ意味があるような気もします…。
【2010/12/07 12:24】 URL | kazuou #- [ 編集]

『悪魔に食われろ青尾蠅』
こんにちは。
『悪魔に食われろ青尾蠅』の単行本は、松本圭以子さんの蠅美女の装画で表紙買いしたようなものでしたが、文庫版の表紙もなかなかですね。
【2010/12/08 17:02】 URL | タツナミソウ #- [ 編集]

>タツナミソウさん
『悪魔に食われろ青尾蠅』の表紙絵はすごく良かったですね。ハードカバー版が出た当時も、そんなに評判にならなかったような記憶があるので、文庫化されるのは嬉しい驚きです。バーディンの3部作は、ぜひ全部文庫化していただきたいですね。
【2010/12/09 21:11】 URL | kazuou #- [ 編集]

L'INCAL アンカル
先日、12月は気になる本がなくて残念とコメントした者です。
しかし『L'INCAL アンカル』はエル・トポのホドロフスキー(ホドロスキー)が原作した本だったんですね。ちょっと気になります。
DVDも再発されるみたいで(なぜか1作品足りない)、そちらはとても楽しみです。
このブログで『L'INCAL アンカル』をとりあげなかったら、DVD再発わからなかったかも。感謝です。

このミスで国書は『ブリッジ』を隠し玉にしていましたね。たしか扶桑社から出ると思ってました。
ペヨトル、扶桑社、今度は国書、こちらは無事出るまで少し心配です。

【2010/12/14 18:31】 URL | mie #- [ 編集]


mieさん、こんにちは。
ホドロフスキー、僕はあんまり馴染みがなくて『サンタ・サングレ』ぐらいしか観たことがありません。それもちょっとよくわからなかったんですよね。『L'INCAL アンカル』は、かなり娯楽重視の脚本だそうで、その辺は期待しているんですが。

『ブリッジ』は僕もちょっと気になっています。
【2010/12/18 22:57】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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