7月の気になる新刊
7月2日刊 『SF本の雑誌』(本の雑誌社 1575円)
7月7日刊 尾崎翠『第七官界彷徨』(河出文庫 予価630円)
7月7日刊 結城信孝編『岡本綺堂 怪談選集』(小学館文庫)
7月上旬刊 C・ヴァルスチェック『人形遣いの謎』(未知谷 予価2520円)
7月16日刊 J・L・ボルヘス『続審問』(岩波文庫)
7月17日刊 黒羽英二『十五号車の男』(河出書房新社 予価1890円)
7月25日予定 『都筑道夫の読ホリデイ 上・下』(フリースタイル 予価各2625円)
7月25日刊 デニス・ルヘイン『コーパスへの道』(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価672円)
7月25日刊 イアン・ランキン『貧者の晩餐会』(ハヤカワ・ミステリ文庫 予価882円)
7月下旬刊 トマス・M・ディッシュ『歌の翼に』(国書刊行会 予価2520円)
7月下旬刊 ロバート・チャールズ・ウィルスン『無限記憶』(創元SF文庫 予価1302円)
7月下旬刊 アーサー・C・クラーク『90億の神の御名』(ハヤカワ文庫SF 予価924円)

 『SF本の雑誌』は、『本の雑誌』に掲載された、SF関係の記事をまとめたガイド本のようですね。テーマ別のエッセイも多く収録されているようで、期待大です。
 尾崎翠は、個人的に大好きな作家なんですが、なかでも『第七官界彷徨』は、傑作中の傑作だと思っています。ちくまから集成版も出ていますが、今回は選集になるのでしょうか。ちなみに先日出た尾崎翠に関するムック『KAWADE道の手帖 尾崎翠 モダンガアルの偏愛』は、充実した出来で、ファンの方なら楽しめます。
 『岡本綺堂 怪談選集』は、たぶん綺堂の怪談の選集なんでしょうが、単行本未収録作品などがあるのか気になりますね。
 ボルヘス『続審問』は、かって晶文社から『異端審問』というタイトルで出ていたものの文庫化です。ボルヘスのエッセイって、難解なイメージがありますが、この本に関してはかなりわかりやすいです。目から鱗が落ちるような発想が含まれているので、読んでみていただきたいです。
 ハヤカワ・ミステリ文庫からは、《現代短篇の名手たち》という新シリーズがスタート。かって光文社文庫から出た《英米短編ミステリー名人選集》というシリーズがありましたが、あれの現代版といった感じですね。第1回配本は、ルヘインとランキン。短編好きには期待が高まるシリーズですね。
この記事に対するコメント
岡本綺堂怪談選集
綺堂の目新しい作品でも入るのでしょうか。
ちょっと気になりますね。
選者の結城信孝さんという方、私は初耳でした。
【2009/06/21 19:05】 URL | タツナミソウ #- [ 編集]

>タツナミソウさん
結城信孝は、たまにアンソロジーの編者なんかで名前を見る人ですね。
綺堂の主だった怪談作品は、大分手に入れやすくなっているので、何かプラスアルファが欲しいところですよね。版元の小学館のページを見ても、収録作品もわからないし。
そういえば、出版社のページって、大体近刊のタイトルだけで、内容が皆目わからないところが多いんですよね。特に大手。創元とか早川みたいに、少しでも内容紹介を入れるだけで、大分違うと思うんですけど。
【2009/06/21 21:16】 URL | kazuou #- [ 編集]


ランキンはポケミスの文庫化みたいですね。リアルタイムで読みましたが、意外な芸達者ぶりに驚いた一冊です。おすすめ。長篇はなんだか紹介が止まっちゃったみたいなので、皆さん、ぜひお買い上げいただいて、早川さんにやる気になってもらいたいものです(笑)。
【2009/06/23 01:33】 URL | sugata #8Y4d93Uo [ 編集]

>sugataさん
ランキンは文庫化ですか。ポケミス時には見逃してました。このシリーズ、ラインナップにあがっている作家は、馴染みのない人が多いんですが、短編集ということで無条件に揃えるつもりです。
最近の早川は、なかなかいい企画が出てきつつありますね。
【2009/06/23 21:00】 URL | kazuou #- [ 編集]

現代短篇の名手たち・・・
早川のミステリマガジン最近、翻訳短篇がめっきりへったと思っていたのですが
文庫化で、少しは復活するといいなと思います。

現代短篇→古いもの好きの私にとっては苦手なパターンもあるとは思いますが、
短篇の復権(?)のためにはうれしいことです。
【2009/06/24 19:54】 URL | fontanka #- [ 編集]

リニューアル後は
『ミステリマガジン』は、リニューアルしてから、国産ものが増えて、翻訳ミステリ誌としてはちょっと物足りなくなりましたよね。ただ、カラーページが増えたり、コラムが増えたりして、「雑誌」としては個人的に前より好きかもしれません。

僕も翻訳短編は、一昔前のものの方が好きですね。ただ、現代のものでも、新しいタイプの短編作品もありますし、積極的に読んでいきたいと思ってます。
【2009/06/24 22:00】 URL | kazuou #- [ 編集]

『SF本の雑誌』は
予約注文してしまいました。こういうガイド本のコラムとか読むのが好きなんです。

このまえ、掲示板のコメントに書かせていただいたフィニイについては、『ふり出しに戻る』を買ってみました。意外と、時間ものが好きなのかもしれません。
【2009/06/29 01:09】 URL | green-flow #- [ 編集]

>green-flowさん
『SF本の雑誌』は面白そうですよね。僕もこういうガイド本が大好きで、下手すると実作品を読むより好きかもしれません。「本の雑誌」の記事は、みな名だたる読書家の方が多く執筆しているので、面白さは保証つきだと思います。

『ふり出しに戻る』は、フィニイの集大成的な作品だと思っているのですが、やっぱりこの人にしか描けない世界を描いているんですよね。タイムトラベルもののひとつの極致だと思います。
【2009/06/29 20:58】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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