2月の気になる新刊と1月の新刊補遺
1月23日刊 『無頼の画家 曾我蕭白』〈とんぼの本〉(新潮社 予価1470円)
1月27日刊 『別冊宝島/SF・ファンタジー映画の世紀』(宝島社 1575円)
1月予定  ミシェル・セール序文・フィリップ・ド・ラ・コタルディエール監修『ジュール・ヴェルヌの世紀』(東洋書林 予価5040円)
2月10日刊 アーサー・マッケン 南條竹則訳『白魔』(光文社古典新訳文庫)
2月10日刊 SFマガジン編集部編『SFが読みたい! 2009年版』 (早川書房 予価735円)
2月20日予定 都筑道夫『ポケミス全解説』(フリースタイル 予価2310円)
2月20日刊 ジョン・ウィンダム 星新一訳・長新太画『海竜めざめる』〈ボクラノSF〉(福音館書店 予価1890円)
2月20日刊 フレドリック・ブラウン 星新一訳・島田虎之助画『闘技場』〈ボクラノSF〉(福音館書店 予価1890円)
2月20日刊 筒井康隆 加藤伸吉画『秒読み』〈ボクラノSF〉(福音館書店 予価1785円)
2月刊 若島正編『モーフィー時計の午前零時 チェス小説アンソロジー』(国書刊行会 予価2960円)
2月刊 P・G・ウッドハウス 『ブランディングス城は荒れ模様』(国書刊行会 予価2310円)

 『ジュール・ヴェルヌの世紀』は、ヴェルヌを通して当時の時代背景を探る、といった感じの本のようですね。値段が高めではありますが、気になる本です。
 来月の新刊でいちばんの要注目作はこれ、アーサー・マッケン『白魔』です。なんと光文社古典新訳文庫からの刊行。まさか怪奇小説が、しかもマッケンと言うメジャーとはいえない作家を取り上げるとは、このシリーズ、ほんとうに侮れないですね。この調子で行くと、ブラックウッドとかラヴクラフトの新訳もあり得そうです。
 何度も刊行予告がなされながら、毎回のびのびになっていた、都筑道夫『ポケミス全解説』がようやく刊行のようです。ポケミスの解説だけでなく、《エラリイクイーンズ・ミステリマガジン》に連載された名コラム『ぺいぱあ・ないふ』を収録というのが嬉しいところ。
 福音館書店から刊行される新シリーズ〈ボクラノSF〉から、ウィンダム、ブラウン、筒井康隆の3冊が刊行です。どうやらヤングアダルト向けのようですが、監修に大森望が名を連ねているところからも、以外と本格的なのかも。
 若島正編のアンソロジー『モーフィー時計の午前零時』は、チェス小説というテーマはともかく、収録作家が豪華です。フリッツ・ライバー、ジャック・リッチー、ヘンリイ・スレッサー、フレドリック・ブラウン、ジーン・ウルフ、ロジャー・ゼラズニイなんて名前が並んだら、買うしかないでしょう。
この記事に対するコメント
ジュール・ヴェルヌ!
私も小中学校時代にヴェルヌを熱心に読んだものです。小学校時代の一書を挙げるとすれば『十五少年漂流記』かもしれません。十回は読んだでしょう。おかげでフランス中華思想による民族的偏見にしばらく染まってました。世紀のベストセラー作家なのに生活に浮き沈みが多く、晩年まで苦労したようです。気になる本が出ますね、高いけど。

都筑道夫は小説・エッセーとも大ファンでした。ミステリはあまり読んでいませんが『ポケミス全解説』は見逃せません。昨年読んだ87分署シリーズの最初の二冊が全く同じ文章の都筑道夫解説で可笑しかったです。
【2009/01/20 20:18】 URL | 迷跡 #- [ 編集]


マッケン! 今更(失礼!)出るとは、うれしいです。
「ポケミス全解説」これもやっと出るんでね。
です。
チェス・・・・でも、アンソロジーであればトライです。
【2009/01/20 21:15】 URL | fontanka #- [ 編集]

>迷跡さん
僕は子供時代はそんなにヴェルヌは好きでなくて、読んだのは『海底二万里』ぐらいでしょうか。好きになったのは、大人になってからですね。個人的な意見ですけど、ヴェルヌは超有名作よりも、マイナーな作品の方に意外に面白いものが多いように思います。

都筑道夫は、実作よりも評論やエッセーの方が、切れ味がするどくて好きですね。それだけに『ポケミス全解説』は楽しみにしています。この本何度も延期になってるんで、ちゃんと出るかどうか怪しいんですけどね。
【2009/01/20 22:23】 URL | kazuou #- [ 編集]

>fontankaさん
本当に、マッケンの予告には驚かされました。創元から出るならともかく、新訳文庫ですからね。最近、訳者の南條氏がマイナーなカルト作品をよく出してくれてるので、その流れでしょうか。そういえば、国書刊行会の《バベルの図書館》でもマッケンの巻は南條氏の訳だったので、それを考えると、そう意外でもないんですが。

若島正は、チェスに造詣が深いようなので『モーフィー時計の午前零時』は、趣味と仕事を両立させたようなアンソロジーですね。
【2009/01/20 22:28】 URL | kazuou #- [ 編集]


それにしても興味深い本が多いですね。
個人的には『ポケミス全解説』が外せないのは当然として、それ以外だと実は『ジュール・ヴェルヌの世紀』あたりがすごく気になっていたりします。
でも結局は、全部買ってしまいそう(さすがに〈ボクラノSF〉は様子見になるかと思われますが)。
【2009/01/21 00:52】 URL | sugata #8Y4d93Uo [ 編集]

>sugataさん
『ポケミス全解説』は、ほんとうに出るのかまだ半信半疑ですが、著者の評論ファンとしては、必読の本ですね。
『ジュール・ヴェルヌの世紀』は、値段も値段ですし、あんまりアカデミックでなければ購入しようかと考えてます。版元が東洋書林ですし、ここの本って割合ヴィジュアル面が充実してるので、そのあたりに期待してます。
【2009/01/21 21:16】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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