2周年
 少し過ぎてしまったのですが、2月7日で、ブログ開設からちょうど2周年になりました。
 始めた当初は、こんなに続くとは思っていませんでした。これだけ続けられたのは、ご愛読くださる皆様、およびネットでの友人たちのおかげです。ありがとうございます。これからも、なるべく長く続けていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
 
 さて、これだけで終わるのも何なので、ついでに、雑記でも。
 今週末に、早川書房から出た『SFが読みたい!2008年版』を買ってさっそく読んでみました。巻末の出版社の2008年度の予定を見て気になったのは、河出書房と国書刊行会ですね。
 《奇想コレクション》のラインナップは、もうすでに公開されているので驚くほどでもないんですが、一番嬉しいニュースなのは、河出文庫からマイクル・コニイ『ハローサマー、グッドバイ』が新訳で出ること。ほかにもスタージョン『海を失った男』が文庫化されるようです。
 国書刊行会からは、《未来の文学》の第3期ラインナップが! ジーン・ウルフ短編集、ジャック・ヴァンスのベスト選集、ラファティの長編、スラデックの長編、ジョン・クロウリーのオリジナル選集、サミュエル・ディレイニー短篇集成、ハーラン・エリスン犯罪小説集、伊藤典夫編アンソロジー、と以前にもまして、凄まじくマニアックなラインナップです。もっとも、2008年中に一冊出るかどうかも怪しいですけどね。
 あと気になるのは、早川書房から9月に刊行予定のコニー・ウィリス『マーブル・アーチの風』(仮題)、出版芸術社の日下三蔵編のアンソロジー『日本SF全集』(全六巻)あたりでしょうか。
 そういえば、長らく入手困難だったマルセル・エーメ『第二の顔』(創元推理文庫)が復刊されています。ある日突然、顔が美青年になってしまった中年男が、別人として妻を口説くという、かって乱歩も褒めていた傑作ユーモア小説です。ほんとうに面白い作品なので、ぜひ読んでいただきたいですね。
この記事に対するコメント
おめでとうございます
2周年おめでとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。

kazuouさんのご紹介本で、多少(?)読む範囲(挑戦する範囲?)が広がりました。
もっとも、ダメなものは借りてもすぐに挫折するのですが。
「短篇集」(最近ちょっとだけ復権していますかね)の同好の士は少ないような気がしていますが、増えるといいなと思っています。

エーメ「第二の顔」は復刊だったんですね。書店でみかけて、うーん知っているような、どうだったかなぁと思って、後で確認してからと思っていたんです。
近所の書店に行きましたら、翻訳ミステリの棚にかなりファンタジーが入ってきてました。
ミステリ危うしなのか?「奇想コレクション」は一応ミステリあつかいになってましたが。。。
【2008/02/10 01:46】 URL | fontanka #- [ 編集]

>fontankaさん
ありがとうございます。
最近は翻訳ものに関する限り、短編集ブームが続いていて、短篇ファンにとっては夢のような状況だと思います。すこしでも短篇集やマイナー作品のファンが増えてくれると、このブログを続けていく甲斐があるというものですね。

「第二の顔」は30数年ぶりの復刊だと思います。この本はずいぶん探したんですが、文庫版は全然見つからなくて、結局、元版の〈世界大ロマン全集〉版を手に入れた覚えがあります。突然復刊されていたので驚いたのですが、映画化でもないようだし、有名作家の推薦でもないようだし、不思議ですね。

奇想コレクションはいちおう「SF」の文字を外して一般向けにしてますから、翻訳ものでミステリと一緒くたにされてるんでしょうね。「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」以来、ファンタジーブームですから、ファンタジーが増えるのも仕方がないと思います。
でもジャンルでいちばん安定しているのがミステリなので、このジャンルが廃れることはないと思いますよ。
【2008/02/10 08:40】 URL | kazuou #- [ 編集]

2周年おめでとうございます
2年間でこの密度というのは、ほんとうにすごいです。
これからも参考&堪能させてください。

先日、kazuouさんが紹介されていた、「カンディード」を読みましたが、とても面白かったです。
すさまじいスピード感でした。
メモをとろうとしたんですが、要約不可能ですね、これは。

今後の更新も楽しみにしています。


【2008/02/10 23:19】 URL | タナカ #- [ 編集]

>タナカさん
タナカさん、ありがとうございます。
最初の頃に比べて、更新頻度がだいぶ落ちてしまってるんですけど、長く続けたいと思ってます。これからもよろしくお願いしますね。

「カンディード」は、やっぱりすごい作品ですよね。数百年前のものとは思えない疾走感、風刺、そしてエンタテインメント!筒井康隆の先駆、という評価も頷けるところです。
個人的にヴォルテールはエンタメ作家(!)だと思ってるので、もっと広く一般に読まれてほしいですね。
【2008/02/10 23:53】 URL | kazuou #- [ 編集]

おめでとうございます
2周年おめでとうございます。
今後も様々な角度からの”奇妙な世界”を楽しみにしています。

それにしても、新訳でコニイに国書の《未来の文学》の第3期ラインナップ・・・凄いですね。
現在、古本はおろか新刊も手に入れ難い状況なのでこれは辛い情報です。
でもウルフにクロウリーは絶対逃したくないですね。

【2008/02/11 00:55】 URL | shen #SgmGMb7Y [ 編集]

>shenさん
shenさん、ありがとうございます。

《未来の文学》は、第2期も完結していないので、第3期は当分先になりそうですが、ためいきの出るようなセレクションですね。
クロウリーは、『エンジン・サマー』の復刊企画も何となくあるようですし、楽しみです。
【2008/02/11 08:06】 URL | kazuou #- [ 編集]

さては…
乱歩の短編に、別人になりすまして妻と関係をもったところ、妻が“別人”に惚れてしまって嫉妬し、本当の自分を“殺して”別人として妻と新しい生活を始めるというものがありますが(「一人二役」)、『第二の顔』の顔からの着想でしょうか。
乱歩の書く軽い艶笑譚は意外とおもしろいですね。
【2008/02/11 20:58】 URL | 迷跡 #- [ 編集]

>迷跡さん
たしか『幻影城』だか『探偵小説四十年』だったかに、『第二の顔』を読んで面白かった、という感想があったので、おそらくそこからインスピレーションを得てるんでしょうね。
乱歩は「一人二役」とか「分身」に、やたら興味があった人ですけど、軽めの短篇にもそれが出てくるあたり、やっぱりなあ、という感じがします。長編なんかだと、だいたい、何らかの「一人二役」トリックが使われていて、続けて読むと、またか、という感じもするんですけど、わかってても面白いところが、乱歩のすごさでしょうか。
【2008/02/11 21:56】 URL | kazuou #- [ 編集]

二周年、おめでとうございます♪
一周年の時も確かそう思ったのですが、kazuouさんのところの
この静かな佇まい、落ち着きはもっとずっと前からあったかの
ようです。
自分になかなかすぐにコメント出来るような知識がないのですが、
わー、面白い不思議な本を読んだー!と思って、kazuouさんの
ところを検索すると、しっかりそれについて既に書いていらっしゃる
んですよね。笑

これからも頼りにしておりますね♪
【2008/02/11 23:34】 URL | つな #nfSBC3WQ [ 編集]

二周年おめでとうございます
二周年おめでとうございます。
実に幅広いジャンルの本の紹介、いつも参考にさせていただいております。更新はゆっくり目でも長く続けていただければ、などと外野の一人として思っております。
【2008/02/12 13:26】 URL | さあのうず #- [ 編集]

>つなさん
つなさん、ありがとうございます。
こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね。
【2008/02/12 21:01】 URL | kazuou #- [ 編集]

>さあのうずさん
さあのうずさん、ありがとうございます。
こちらこそ、参考にさせていただいております。
幸いにも「異色短篇」や「奇妙な味」には事欠かない状況なので、長く続けられたらいいなあ、と思っています。
【2008/02/12 21:06】 URL | kazuou #- [ 編集]

2周年おめでとうございます♪
私も2006年2月からブログを始めたので、kazuouさんとは同期生のような気持ちでいます(勝手に私が思っているだけですが^^;)
今までkazuouさんにはいろいろお世話になり、本当に感謝してもしきれません。これからももっとお世話になる予定なので、今からお礼の言葉を言っておこうかな。
「Thank you!ありがとう!Merci!謝謝!」お世話になるだろうと思われる国(翻訳本)の言葉で表現してみました(笑)。

つい最近久しぶりに『壁抜け男』を読んだせいか、エーメの『第二の顔』は読んでみたいですね。
国書刊行会はウッドハウスから読むようになり、最近は『世界探偵小説全集』に手を出し今では身近な出版社になりました。これからもいろいろと是非参考にさせていただきます♪
【2008/02/13 23:14】 URL | TKAT #- [ 編集]

>TKATさん
TKATさん、ありがとうございます。
そういえば、ブログを始めた時期も同じぐらいなんですよね。これからも「同期」として、よろしくお願いします(笑)。

エーメは、新刊書店に本を並ぶこと自体が珍しいので、『第二の顔』復刊には驚きました。『第二の顔』は、僕のオールタイムベストの一冊なので、ためらいなくオススメです!
国書刊行会は、とんでもなくマイナーのツボをついた企画を連発してくれるので、ほんとうに目が離せません。定価が高いのが難ですけどね(笑)。
【2008/02/14 21:59】 URL | kazuou #- [ 編集]

おめでとうございます
開設2周年おめでとうございます。
本来はこれをメインにすべきなんでしょうが、個人的に「ハローサマー、グッドバイ」の新訳がでるというのが本当にうれしくて・・・。なんかすみません。
高い金を出してサンリオ版も買いましたが新訳も買いたいと思います。
しかもずっと探していた「第二の顔」が復刊されていたとは。諦めかけていましたよ。
勝手な話をしてしまった気がしますが、おめでとうございます。これからも楽しみにしています。
【2008/02/15 22:38】 URL | ベネルクス #xWQIkCZA [ 編集]

>ベネルクスさん
ベネルクスさん、ありがとうございます。

コニイは、本好きの人たちの間でも評価の高い作家なのに、現在手に入る作品は全然ないんですよね。僕は『ハローサマー、グッドバイ』は未読で、ずっと読みたかった作品なので、すごく嬉しいニュースです。
『第二の顔』お探しだったとは、嬉しいですね。これを機会に是非。
【2008/02/15 23:12】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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