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バカバカしい面白さ >H・F・セイント『透明人間の告白』
これ、ずいぶん昔に読んだような記憶が。
食べ物が体の中を通過していく様子が見える、
という科学的分析?に「おおっ!透明人間も大変だな」と
妙に感心した覚えがあります。
>西澤保彦『七回死んだ男』
これ、かれこれ3年くらい脳内積読本リストに挙がったまま
いまだに読んでいません。
そういえば、ミステリーの
「陸の孤島」や「密室」あるいは「特殊な館」といった設定も
お約束とはいえ、その有り得なさはバカバカしさと紙一重ですね。
【2007/12/17 21:42】
URL | 菊花 #- [ 編集]
こりゃ楽しい 菊花さん、横レス失礼!
『透明人間の告白』はいいですよねえ。
真面目にバカをやるという路線では、正にど真ん中を行く作品ではないでしょうか。
これ映画化もされましたが、そちらは狙ってバカをやっているのが少々興ざめでした。
『羊を数えて眠る本』
ええと、これ持ってました(爆)
企画はおバカでしたが、購入当時、あの絵が何ともシュールに思えて、
数を数えるでもなく、ただボーッと見ていたものです。
ご参加ありがとうございます 早い! そして大変な密度!と、びっくりです。
フレドリック・ブラウンははずせませんよね。
短編集を読んで気に入ったかたがいたら、ぜひ「火星人ゴー・ホーム」を読んでほしいと思います。
フレドリック・ブラウンの最高傑作はこれだと信じてやみません。
「カンディート」、やはりバカバカしいですか。
ずっと気になっていた作品です。
kazuouさんの記事を読み、ぜひ読まねばと思いました。
「透明人間の告白」は白状すると挫折したんですよね。
ちょっと描写が濃すぎました。
当時は未熟でした。いまなら読めるかも。
アンドリュー・クレメンツの「ミエナイ彼女と、ミエナイ僕。」という透明人間小説では、光学迷彩状態になるので、消化中の食べ物はみえないという設定でしたね。
「羊を数えて眠る本」は知りませんでした。
これはバカですねえ。
よく出版したものです。
楽しい紹介、ありがとうございました。
【2007/12/18 01:01】
URL | タナカ #- [ 編集]
>菊花さん トラックバックありがとうございます。
『透明人間の告白』は、目から鱗の本でした。透明人間のアイディアを使って、現代でまともに作品を書く、という時点ですごいですよね。この作品の上手いところは「透明」のメリットよりもデメリットによって作品を成立させているところだと思います。
『七回死んだ男』 は、すっごく面白かったですよ。登場人物がかなりデフォルメされていて、マンガチックなのを除けば、SF的なルールが上手く働いていて、あんまり類のないタイプの作品になっています。
そうなんですよね。ミステリ、とくに本格推理って、お約束ルールがたくさんあるので、下手するとバカミスになってしまう恐れが多分にあります。ディクスン・カーなんかは、半ば意識的にやったりしている節がありますが。なかなか難しいところです。
>sugataさん 『透明人間の告白』は、やっぱり傑作ですね。
この手の題材を取り上げると、「できること」の方に意識が向かいがちですが、この作品の場合、「できないこと」を中心に据えて、上手くサバイバル的な方面に話を進めたのが、成功の要因だと思います。
『羊を数えて眠る本』ご存じでしたか!
これ、かなりおバカな本ですよね。そもそも通読できないし、再読も難しい(笑)。
>タナカさん 楽しいお題をありがとうございます。
今回のお題は、候補作品がいっぱいあって、選ぶのに苦労しました。
筒井康隆とか小松左京とかも思い浮かんだのですが、こちらは誰かが取り上げるだろうということで、今回は見送りです。
『火星人ゴーホーム』は、僕もブラウンの最高傑作だと思います。ただおかしいだけじゃなくて、どこか「哲学的」な趣さえあるところはさすがです。『発狂した宇宙』だったと思いますが、解説でブラウンは「哲学」をネタにしている、という指摘があって、なるほど!とひざを打った覚えがありますね。
『カンディード』というか、ヴォルテールのコント作品は、どれも読みやすくて面白いのでお勧めですよ。語り口が童話に近い感じなので、すらすら読めると思います。
『羊を数えて眠る本』は、もう一種の「お笑い本」なんですけど、妙に記憶に残っています。
トラバさせていただきました バカバカしい本っていうお題でもこれだけマニアックな本をリストアップされるなんて、改めてすごいなぁ〜っと感動してしまいました。
シュペルヴィエルの『海に住む少女』は話題の光文社古典新訳文庫で読みました。発想はナンセンスだけど、文体も美しくて、珠玉のファンタジーに思えました。
フレドリック・ブラウンは若い頃に熱中して読んだものですが、内容をほとんど忘れているので(最近復刊ブームみたいですし)また再読したいです。
あと意外だったのがkazuouさんが田中啓文を読まれること(笑)
>哲学者として有名なヴォルテールが書いた物語『カンディード』
岩波文庫だし、ヴォルテールって・・って一瞬あれっと思ったのですが、面白そうですね。今回も、たくさん知らない本を紹介していただき、嬉しいです。
【2007/12/18 11:42】
URL | 猫のゆりかご #QG0IHlXE [ 編集]
>猫のゆりかごさん トラックバックありがとうございます。
今回は楽しいテーマで、選ぶのも面白かったです。
ブラウンやシュペルヴィエルの作品は、やっぱり外せないなあ、ということで選んでみました。とくにシュペルヴィエルのイメージの美しさは比類がないと思います。
田中啓文って、意外と好きなんですよね。読んだのは一部だけなんですけど、お話の作りはけっこうしっかりしているし、「ダジャレ」を連発されても、そんなに気にならなかったりして(笑)。
ヴォルテールは、名前だけで敬遠してしまうのは、もったいない作家だと思います。『カンディード』は、旧版は岩波文庫のワーストセラーだったそうですけど、それが信じられないくらい面白いですよ。
すばらしいラインナップ! こんばんは。
今回も素晴らしいラインナップですね!
今回のお題、「広義のSF」というものの存在を感じました。
それは何か大きな、まだ人の手があまり触れてない文学ジャンルにつながっているかも、と。
日本でSFが業界的にすごく売れてた時代、SF関連の雑誌もいくつもあって、SFのすそ野がどんどん広がってました。
SFと呼べるものの範囲も広がってた。
たぶんあの頃の日本SFの感覚でいくと、クノーの「文体練習」もSFに入ってしまいそう。
実際、筒井さんなんかは、そういう方向へ創作を向けて行った。
今年の日本SF大賞は、最相葉月の「星新一」評伝に決まったそうです。
SFといっても、まさに星作品は、広大なきら星の広がりを持つ「広義のSF」。
直木賞候補にあがると「人間が描けてない」(懐かしいフレーズですが)といつも言われてたとかw
それは弱点ではなく、星作品の魅力の秘密であったわけですが。
そして、「異形家の食卓」☆
タナカさんが取り上げておられる火浦功や佐藤哲也、それに田中啓文さんも、
「遅れてきた日本SF作家」と呼べそうです。
たぶん十代の頃がSFブームで、その影響で作家になってみたら、ブームは去っていたw
この手の「広義SF」は発表の場所が少なそうです。
田中啓文さんは最初は若い人なのかと思ってたけど、そうじゃなかった。
90年代は作品がほとんどなかったけど、ここにきて、ものすごく書きまくってて、それは新しいムーブメントを予感させます。
最相葉月のようなブーム仕掛け人が星新一を取り上げてることもあり、ひょっとすると「広義SF」の逆襲が始まるのかも(^▽^)
そんなこと、思いました。
>overQさん トラックバックありがとうございます。
「広義SF」! たしかにおっしゃる通りですね。
今回のお題「バカバカしい」を聞いて、連想したのは「奇想天外」「破天荒」などのキーワード。となると、やっぱりSF作品が、先に頭に浮かんできます。この手の発想を描かせたらSFはやっぱり強いです。というか、日常生活を描く普通小説では描けない、ものを描こうとするには、SF的な手法が有効、ということなんでしょうね。それがいわゆるSFの「浸透と拡散」になったのだと思います。
田中啓文という人、じつはもの凄い才能の持ち主なんじゃないか、と個人的には思っていたりします。
トラックバックさせていただきました kazuouさん、こんばんは。
またまた参加してしまいました。それにしてもkazuouさんの引き出しの多さは素晴らしすぎです!自分の方はワンパターン気味ですが、いろいろ読んだものを思いだしたり、昔の本を引っぱり出したりするのはやっぱり楽しいですね。
【2007/12/20 22:45】
URL | さあのうず #- [ 編集]
>さあのうずさん トラックバックありがとうございます。
この企画、毎回、自分でも思いもしなかった本のことを思い出したりして、楽しいですね。他の方が挙げている本を見て、そういえば、あの作品も…、となかなか啓発されるところがあります。
今回のテーマは、たくさん思い当たるものがあって、その点では、とても選びやすかったです。
こんにちは天藍です^^
遅くなりましたが、お邪魔いたします。
やはりkazuouさん、すごいラインナップ…!!
そうそう。真面目に馬鹿をやるのは難しいですよね。
「羊を数えてー」、どんな本なんでしょうか…。気になります;
翻訳ものはなぜか苦手な分野でして(汗)ほとんど未読のものばかりなのですが
まず澁澤さんとヴォルテールから、いってみたいと思います。
【2007/12/23 16:41】
URL | 天藍 #- [ 編集]
>天藍さん ご参加ありがとうございます。
翻訳ものばかり読んでるので、そのジャンルばっかりになってしまいましたが、国内でも、探せばいろいろとあるんじゃないかと思います。でも発想の「とんでもなさ」加減だと、海外の人にはかなわないところがありますね。
『羊を数えて眠る本』は、ほんとうに下らないですよ(笑)。最初から最後まで羊の群がずっと出てくるだけです。この羊が無駄にリアルなところがおかしいです。復刊することはあり得ないでしょうけど、ひとにプレゼントしたりすると喜ばれそうですね。
ヴォルテールはかなりお勧め!です。ぜんぜん古びていない、というか、今読んでも非常に新鮮です。あんまり「古典」という意識なしに読めるし、なにより物語としてとても面白いところが凄いです。
こんにちは。遅くなりましたが、TBさせていただきました。
みなさんと同様「バカバカしいがお題のテーマで、ここまで作品が集まるものか!」と
感嘆しています。そしてさっそく作品名をメモメモ(笑)。
一番気になるのは、ジュール・シュペルヴィエルでしょうか。
光文社の古典新訳文庫で積んでるので、来年こそは読みたいです>『海に住む少女』。
レア中のレア、妖精文庫の『火山を運ぶ男』!!
こんな風にご紹介されると、つい古書店で手に入れ、読んでみたくてたまらなくなります(笑)。
山本弘さんの作品はさほど読んでいないんですが、
60年代のSFが好きだというだけあって、「おバカ」と呼びたくなるのが判る気がします。
あとでこっそり、山本弘編『火星ノンストップ』も挙げれば良かったと後悔しました。
そして!『異形家の食卓』!だ〜い好きです、私も。
「オヤジノウミ」と聞いただけで、身悶えしちゃいます(笑)。
西澤さんは、SFとミステリが融合したヘンテコさが斬新でよく読んでいたけれど、
最近はご無沙汰ぎみですね。
『七回死んだ男』に負けず劣らずヘンな話の『人格転移の殺人』が好きです。
【2007/12/25 11:49】
URL | かな #EBUSheBA [ 編集]
こんにちは。
気楽に読める、楽しい本は息抜きになっていいですよね。
それにしても、すごいコレクションというかラインナップですね。
さすがです。
【2007/12/25 15:27】
URL | ワンドリサーチ好き #- [ 編集]
>かなさん シュペルヴィエルの小説作品は、どれも素敵なファンタジーになっていて、お勧めです。『火山を運ぶ男』は、なかでもかなりシュールな話なんですけど、捨てがたい魅力がありますよ。
山本弘は、「おバカSF」が好きだと明言しているだけあって、作品にもそのエッセンスが上手く出ていますね。『火星ノンストップ』も、ちょっとレトロだけど、面白かったです。
『異形家の食卓』お好きでしたか!これ、僕もかなりお気に入りの一冊です。
ダジャレはともかく、グロテスクさとユーモアが渾然一体になっていて、とにかくエネルギッシュな作品集でした。
『人格転移の殺人』もヘンな話でしたね。この人の書くSF系ミステリは、どれも発想はヘンなんだけど、中身はガチガチに本格推理をするので、そのギャップがたまらないです。
>ワンドリサーチ好きさん コメントありがとうございます。
「バカバカしい」本を集めただけに、肩ひじはらずに読める本が多いと思いますよ。
はじめまして、いつも楽しみに拝見しています。
これだけ多くの本を紹介してくれているって大変ありがたいです。
これからもお願いします。
【2007/12/29 01:12】
URL | りょう@奥様は魔女 #- [ 編集]
>りょうさん はじめまして、コメントありがとうございます。
マイナーなものばかりで恐縮ですが。
これからも、よろしくお願いしますね。
『異形家の食卓』( 田中啓文『異形家の食卓』(集英社文庫) そんな本があるのですね〜・・・
伊東家ファンの私としてはぜひ読まなければ!!という1冊です
そんな入り方もありですよね〜(笑)
【2008/01/01 19:41】
URL | gantz #- [ 編集]
>gantzさん gantzさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
「そんな入り方」もありだと思いますよ(笑)。
『異形家の食卓』は、面白いんですが、伊東家ファンの方が読んだら驚くかも。
かなり冗談がきつい本ですのでご注意を。
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