7月の気になる新刊と6月の新刊補遺
6月下旬刊 バルザック幻想・怪奇小説選集3『呪われた子他』(水声社 3675円)
7月上旬刊 ロバート・E・ハワード『黒河を越えて』〈新訂版コナン全集4〉(創元推理文庫 予価924円)
7月10日刊 東雅夫編『文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会』(ちくま文庫 予価924円)
7月10日刊 マークース・ズーサック『本泥棒』(早川書房 予価2310円)
7月12日刊 ギャヴィン・プレイター=ピニー『雲の楽しみ方』(河出書房新社 予価2520円)
7月20日刊 P・G・ウッドハウス選集3『マリナー氏の冒険譚』(文藝春秋 予価2700円)
7月20日刊 ロバート・シェイ&ロバート・アントン・ウィルソン『リヴァイアサンの来襲』〈イルミナティ3〉(集英社文庫)
7月25日刊 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『輝くもの天より墜ち』(早川文庫SF 予価987円)
7月25日刊 東雅夫『百物語の怪談史』(角川ソフィア文庫 予価860円)
7月予定 イーディス・ウォートン『幽霊物語の旅』(作品社 予価2520円)


 バルザック幻想・怪奇小説選集シリーズは、もう何巻か刊行されていますが、今回の巻は短編集。収録作品では、カストラートを扱っていることで有名な『サラジーヌ』が気になります。
 マークース・ズーサック『本泥棒』は、作者名も馴染みがありませんが、「数奇な運命を辿る「本泥棒」の一生を、「死神」がナレーターとなって読者に語りかける異色の物語文学」だそうで、本好きには気になる作品。
 『マリナー氏の冒険譚』は、前巻より随分間があきましたが、文藝春秋のウッドハウス選集の続刊です。個人的にはウッドハウス作品のシリーズ中では、いちばん好きなマリナー氏ものです。
 ギャヴィン・プレイター=ピニー『雲の楽しみ方』は、「世界初の雲のガイドブック」。ちょっと洒落た本のようです。
 イーディス・ウォートン『幽霊物語の旅』は、ウォートンのゴーストストーリーを集めた短編集。怪奇小説好きには見逃せない本ですね。
 

テーマ:**本の紹介** - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
怪談が買い!
バルザックは人間喜劇数編がとてもおもしろかったので、このシリーズは興味があります。もっとも世界幻想文学大系(妻の蔵書)の『セラフィタ』を読むのが先でしょうか。
東雅夫さんの2冊は当然買うとして、『幽霊物語の旅』とはそそられる題名ですね。ウォートンはたぶん未読の作家だと思うのですが、英国ですか。

それにしても、「読むに追いつく積読なし」なんですがねえ…。最近のブログは身辺雑記が多くなってちょっと反省してます。
【2007/06/26 19:50】 URL | 迷跡 #- [ 編集]

>迷跡さん
バルザックの作品には、けっこう幻想小説が多いのですが、日本ではその辺のアプローチが弱かったので、このシリーズは画期的ですね。
とはいえ、僕もあんまりバルザックは読んだことがないんですよね。バルザックの、幻想文学系ではたぶんいちばん有名な『あら皮』も『セラフィタ』途中で挫折してます(笑)。短編集なら、面白く読めるんじゃないか、ということで、今回の巻には注目しています。

イーディス・ウォートンはアメリカの作家です。怪奇小説史でも、わりとビッグネームの一人ですね。『あとになって』とか『万霊節前夜』とかが有名でしょうか。

うーん、本の感想だけでブログを維持するのも、なかなか大変ですよね。僕は本を読むのはともかく、感想を書いている時間があまりないのが、悩みの種です。
【2007/06/26 21:10】 URL | kazuou #- [ 編集]

こんばんは
私も『本泥棒』は気になってる本の一冊です。少女と死神が手をつないでる原書の表紙を見て興味津々。
>「死神」がナレーターとなって読者に語りかける異色の物語文学」
ますます興味倍増です♪

そしてやはり『マリナー氏の冒険譚』!!
ちょうど今『エムズワース卿受難録』を読んでる途中で、エムズワース卿にはまりつつあるのですが、次はもうマリナー氏。ちょうどいいスピードでウッドハウスを堪能できて満足です♪
マリナー氏は、kazuouさんがウッドハウス作品のシリーズ中ではいちばん好きということで、私も今から楽しみです。
【2007/06/26 21:20】 URL | TKAT #- [ 編集]

>TKATさん
エンタテインメントなのかどうかもわからないんですけど、『本泥棒』はやっぱり気になりますね。
ちなみに「本」といえば、来月号の『ミステリマガジン』の特集の予告が「本をめぐるミステリ」になっていて、これはぜひ買いたいところ。

『マリナー氏の冒険譚』は、〈世界ユーモア文学全集〉で読んで以来、邦訳を待ち続けたシリーズだけに、期待もひとしおです。
【2007/06/26 22:08】 URL | kazuou #- [ 編集]


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男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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