6月の気になる新刊と5月の新刊補遺
発売中 ロバート・シェイ&ロバート・アントン・ウィルソン『ピラミッドからのぞく目(上・下)』〈イルミナティ1〉(集英社文庫 650円・680円)
発売中 アルベール・ロビダ『20世紀』(朝日出版社 3360円)
6月上旬刊 飯城勇三編『ミステリ・リーグ傑作選(下)』(論創社 予価2625円)
6月14日刊 長谷部史親『欧米推理小説翻訳史』(双葉文庫 予価630円)
6月15日刊 デイヴィッド・ガーネット『狐になった奥様』(岩波文庫 予価483円)
6月19日刊 『中井英夫 虚実の間に生きた作家』〈KAWADE道の手帖〉(河出書房新社 予価1575円)
6月28日刊 ロバート・シェイ&ロバート・アントン・ウィルソン『黄金の林檎』〈イルミナティ2〉(集英社文庫)
6月刊    エドガー・ウォーレス『正義の四人/ロンドン大包囲網』(長崎出版 予価1890円)
6月刊    稲垣足穂/高橋信行(編)『足穂拾遺物語』(青土社 予価3990円)

 ロバート・シェイ&ロバート・アントン・ウィルソンの〈イルミナティ〉シリーズの突然の邦訳刊行には驚かされました。幻想文学やSF関連の書物で、名前がよく言及されていたので、かねてから読みたいとは思っていました。「陰謀伝記小説の大傑作」だそうですが、どうやら『ダ・ヴィンチ・コード』の人気にあやかって、出版が実現したような節もあるようです。三部作が毎月刊行のようなので、楽しみにしています。
 これもまた驚きなのが、アルベール・ロビダ『20世紀』。前世紀末に書かれた未来予測小説の名作です。荒俣宏の著作などでも、おりおり触れられていました。イラストレータでもあったロビダの挿絵もとても魅力的です。思っていたほど挿絵は多くないのですが、邦訳刊行されただけでも感動ものですね。
 長谷部史親『欧米推理小説翻訳史』は、以前出た単行本の文庫化。探偵小説草創期の日本に紹介されたミステリ作家たちの翻訳史を扱った評論集です。クリスティー、ヴァン・ダインらのメジャー作家にまじって、マイナーなドイツ作家などにも筆が割かれています。短編ファンには、「草創期の短編作家たち」の章が参考になるでしょう。
 デイヴィッド・ガーネット『狐になった奥様』は、〈ガーネット傑作集〉から間を置かずしての刊行です。どうやら〈傑作集〉版とは訳者が違うようですが、「変身物語」の名作なので、未読の方にはオススメしておきます。

テーマ:読みたいor欲しい本 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
〈イルミナティ〉シリーズは知りませんでしたが
『ピラミッドからのぞく目(上・下)』は書店の平積み(といっても3冊重ね程度)が目について気になっていましたが、「陰謀伝奇」とはそそられます。『ダ・ヴィンチ・コード』の質はともかく、このような出版効果があるとすれば意義はあったということになりますね。

あと『正義の四人/ロンドン大包囲網』とは凄い題名ですが、ミステリ?
【2007/05/28 20:05】 URL | 迷跡 #- [ 編集]

カルト的作品
〈イルミナティ〉シリーズは、すごいすごいと、名前だけは喧伝されていましたが、邦訳はされないだろうと思っていたので、驚きでした。もう30年近く前の作品ですし。

『正義の四人/ロンドン大包囲網』は、けっこう古い作品ですね。ウォーレスは今世紀初頭の大衆的なスリラー作家で、この作品も既訳があるはずですが、今回のタイトルは、たしかに、ちょっと扇情的ですね。
【2007/05/28 21:04】 URL | kazuou #- [ 編集]


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男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
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