4月の気になる新刊と3月の新刊補遺
3月23日刊 オーガスト・ダーレス編『漆黒の霊魂』〈ダーク・ファンタジー・コレクション〉(論創社 予価2100円)
4月10日刊 巌谷國士監修『澁澤龍彦 幻想美術館』(平凡社 予価2700円)
4月12日刊 ディーノ・ブッツァーティ『神を見た犬』(光文社古典新訳文庫)
4月12日刊 ケネス・ウォーカー『箱舟の航海日誌』(光文社古典新訳文庫)
4月17日刊 ウェンディ・ムーア『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』(河出書房新社 予価2415円)
4月中旬刊  P・G・ウッドハウス『ジーヴスと朝のよろこび』(国書刊行会)
4月25日刊 クリストファー・プリースト『双生児』〈プラチナ・ファンタジイ〉(早川書房 予価2415円)
4月25日刊  飯城勇三編『ミステリ・リーグ傑作選(上)』〈論創海外ミステリ〉(論創社 予価2625円)

 オーガスト・ダーレス編『漆黒の霊魂』は、怪奇小説ファンにはたまらないセレクション。ロバート・ブロック、R・E・ハワード、ラヴクラフト&ダーレス、ジャコビ、ホジスン、D・H・ケラー、メトカーフ、シール、ウエイクフィールドなど。
 来月の〈光文社古典新訳文庫〉は、なかなか斬新ですね。ディーノ・ブッツァーティ『神を見た犬』は、ブッツァーティ初の文庫ですが、完全未訳の作品集ではなくて、ベスト版みたいなものになるようです。とりあえず本邦初訳のものがあることを期待しましょう。
 ケネス・ウォーカー『箱舟の航海日誌』は、ノアの方舟を題材にした物語らしいのですが、ちょっと気になります。
 ウェンディ・ムーア『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』は、18世紀イギリスの博物学者ジョン・ハンターの伝記風小説、らしいです。
 来月いちばん気になる新刊は、まちがいなくこれ、クリストファー・プリースト『双生児』でしょう。とりあえずプリーストの名前だけで、期待値が上がってしまいます。
 飯城勇三編『ミステリ・リーグ傑作選(上)』は、エラリイ・クイーンが創刊した幻の雑誌「ミステリ・リーグ」の傑作選。クイーンの作品中心になるようです。
この記事に対するコメント

『漆黒の霊魂』、出版社のサイトでは「アーカム・ハウス派のアンソロジー」が謳い文句になっていますが、作家の顔ぶれを見ると結構おもしろそうですね。既訳の作品が無いようなら怪奇小説ファンは「買い」の一冊でしょう。・・・って、明日もう店頭に並ぶんですね(笑)。
この「ダーク・ファンタジー・コレクション」には、英国ホラーのアンソロジーの刊行も予定されているようですが、編者がヴァン・サールですので、ソノラマ文庫のアンソロジーにトーンが似た作品集のような気がします。(もしかしたら再編集版でしょうか?)
ディーノ・ブッツァーティの短編集は品切れのものが多く、古書でも結構値が高いので、『神を見た犬』が既訳作品を集めたベスト版であるなら、こちらもうれしい一冊ではあります。
【2007/03/22 22:14】 URL | newt #- [ 編集]

ノアの箱舟萌え
『箱舟の航海日誌』が”おおいに”気になるところ。

ノアの箱舟アンソロジィの候補作はざっと思いつくだけでも次のものがありますね。
シュペルヴィエルの…(失礼、題名失念)。
ジュリアン・バーンズ「フロベールの鸚鵡」
ドリトル先生シリーズのあの亀が出てくる話。
【2007/03/22 22:24】 URL | 迷跡 #- [ 編集]

プリースト
プリーストの「双生児」がとうとうでるのですか。
以前どこかで『「双生児」は傑作』と聞いたことがあったので翻訳がでるのをとても楽しみにしていたんです。
でもハードカバーみたいですね…。高いので文庫化まで待ちますか。
【2007/03/22 22:33】 URL | ベネルクス #xWQIkCZA [ 編集]

>newtさん
『漆黒の霊魂』は、じつはもう入手したのですが、既訳作品もいくつかあるものの、大半は未紹介のものだと思います。コストパフォーマンスはまあまあでしょうか。
〈ダーク・ファンタジー・コレクション〉は、シリーズ自体がソノラマ海外シリーズの再編集的な色が強いですね。でも、バウチャーとかクインなんかの短編集を出してくれたのは、嬉しい限り。個人的にはチャールズ・ボーモントの短編集を楽しみにしています。

ブッツァーティの短編集は、『七階』とか『神を見た犬』とか、代表作が集められているみたいですね。基本的に、この作家は、あまりハズレがないので期待できると思います。
【2007/03/22 23:04】 URL | kazuou #- [ 編集]

>迷跡さん
シュペルヴィエルは『ノアの方舟』ですね。あれは、僕も大好きな作品です。
「箱舟」を題材にした作品って、どれもソフィスティケートされているというか、洗練された再話ものが多いので、『箱舟の航海日誌』も期待してしまいますね。
【2007/03/22 23:07】 URL | kazuou #- [ 編集]

>ベネルクスさん
そうなんですよ、ハードカバーなんですよね。〈プラチナ・ファンタジイ〉って文庫のシリーズじゃなかったっけ、と思いましたが。
でも『奇術師』『魔法』と近作を読んできた身としては、やっぱりすぐ読みたいので、買ってしまうと思います。
プリーストは国書刊行会から短編集の出版も予定されていますが、じつは雑誌で読んだプリーストの短編は面白かったためしがなかったりして。この作家は、やっぱりある程度の長さがある作品のほうが本領を発揮しますね。
【2007/03/22 23:11】 URL | kazuou #- [ 編集]


もちろん『ジーヴスと朝のよろこび』は買いますよ~♪

国書刊行会からはジーヴスものの「ウッドハウス・コレクション」だけでなく、ジーヴスものと平行して別シリーズの「ウッドハウス・スペシャル」も出版する予定になってるそうで。国書刊行会はウッドハウス出版に拍車がかかったようです(笑)。
それにしても文春はウッドハウス出版にのんびりしてるなー。

【2007/03/23 20:45】 URL | TKAT #- [ 編集]

そのようですね
国書刊行会の「ウッドハウス・スペシャル」は朗報でしたね。いっそのことウッドハウス全集でもやってもらいたいものです。
文春は、あれから全然出ないし、国書より影が薄くなってしまっている感じですね。

そういえば、このまえ昭和41年刊の『ウッドハウス短編集』(富士書店)というのを入手したのですが、すごく面白かったです。全部ノンシリーズものでしたが。僕はシリーズものより、こっちの方が好きですね。 

【2007/03/23 21:20】 URL | kazuou #- [ 編集]


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男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主催。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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