1月の気になる新刊と12月の新刊補遺
12月21日刊 コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社 予価1995円)
12月25日刊 ジョン・ディクスン・カー『幻を追う男』(論創社)
1月上旬刊 シーバリー・クイン『グランダンの怪奇事件簿』(論創社)
1月11日刊 ラドヤード・キプリング『プークが丘の妖精パック』《光文社 古典新訳文庫》
1月15日刊 ブライアン・W・オールディス『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』(河出文庫 予価672円)
1月15日刊 異色作家短篇集18『狼の一族 アンソロジー/アメリカ篇』 若島正編(早川書房 予価2100円)
1月20日刊 マイケル・マーシャル『孤影』(villagebooks 予価945円)
1月下旬刊 ウィリアム・トレヴァー『聖母の贈り物』(国書刊行会 予価2520円)
1月下旬刊 ジェフリー・フォード『記憶の書』(国書刊行会 予価2520円)
1月刊 山田正紀・恩田陸『読書会』(徳間書店 予価1575円)
1月刊 石上三登志『名探偵たちのユートピア』(東京創元社 予価2205円)

 コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』は、もう店頭に並んでますね。巻末の続刊予定のリストに名前が増えていて、びっくりです。ウィリスの次は、グレッグ・イーガンとロバート・F・ヤングで終わりかと思ってました。新たに予定にのぼっている作家は、パトリック・マグラア、タニス・リー、ジョン・スラデック、ジョージ・R・R・マーティン。一番気になるのは、マグラアでしょうか。短編集『血のささやき、水のつぶやき』(河出書房新社)が素晴らしい出来だったので、楽しみです。あとは『サンドキングス』(ハヤカワ文庫SF)がなかなかだったマーティンも面白そうですね。
 ジョン・ディクスン・カー『幻を追う男』は、ラジオドラマ集だそう。カーのラジオドラマは、かなり娯楽性に富んでいるので、気になります。
 〈ダーク・ファンタジー・コレクション〉の新刊は、シーバリー・クイン『グランダンの怪奇事件簿』です。怪奇探偵ものでは、けっこう有名なシリーズですが、まとまった短編集が邦訳されるのは初めて。
 復刊中の異色作家短篇集もとうとう新編集のアンソロジーまで来ました。今回の『狼の一族 アンソロジー/アメリカ篇』に続いて、アンソロジーが続くはずなので、楽しみです。
 マイケル・マーシャル『孤影』は、あの傑作『死影』の続編。『死影』で作中の大体の謎は明かされてしまったので、続編でどうつなげるのか気になるところです。
 

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この記事に対するコメント
ゴースト・ハンター?
『グランダンの怪奇事件簿』はゴースト・ハンターものだったら読んでみたいような…
ところで、オールディスはまだ現役なんですね。バラードも盛んに作品を発表しているようですから不思議はないのでしょうが。この二人、イギリスのニュー・ウェーブ二人組みと頭にインプットされてしまってます。

【2006/12/23 20:27】 URL | 迷跡 #- [ 編集]

わりと面白いと思います
グランダンものは、ゴーストハンターものでは、わりと有名な作品ですね。レ・ファニュの〈マルチン・ヘッセリウス〉やブラックウッドの〈ジョン・サイレンス〉、ホジスンの〈カーナッキ〉なんかとよく並べて言及されたりします。これらの大家と比較するのも酷ですが、クインは、パルプライターだっただけに、通俗性が濃い作家で、いい意味でB級の味がするので、個人的には好きだったりします。
オールディスの新刊にはびっくりですね。映画の「A.I.」が公開されたときにも突然短編集が出たりしましたが、まだ現役であるということに驚きます。バラードにせよ、イギリス作家は、晩年まで渋い作品を書いたりする人もいるので、侮れませんね。
【2006/12/23 20:58】 URL | kazuou #- [ 編集]

グランダン
『グランダンの怪奇事件簿』、タイトルは好きになれませんが楽しみですね。
90以上もあるこのシリーズ話の中からどれを選んでくるのかとても興味があります。
なるべくなら未訳のものを選んで欲しいのですが、あんまり”冒険”もしないかしら?

河出書房新社の以後の予定で気になるのはジョン・スラディック。トマス・M・ディシュとの共著
『黒いアリス』が印象的でした。SFとミステリィのどちらの作品が翻訳になるのでしょうね。
どちらにしても楽しみですが。

【2006/12/23 23:49】 URL | shen #SgmGMb7Y [ 編集]

スラデック
ラヴクラフトは、クインを嫌っていたとかいうような話がありましたが、実のところラヴクラフトよりはクインの方が面白いような気がしますね(笑)。とりあえず短編集が出るだけで満足なので、収録作品はどうでもいいかな。
『黒いアリス』は、たしかにとんでもない怪作でしたね。あの内容だと、復刊は難しいんでしょうか? もっとも、一般に受ける作品とも思えませんけど。スラデックは、今までいくつか読んでみましたが、ほんとうに得体の知れない作家、という印象が強いです。〈奇想コレクション〉には、ふさわしい作家かもしれません。
【2006/12/24 00:41】 URL | kazuou #- [ 編集]

オールディスは
いくら映画化されたからといって「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」が翻訳されるとは思ってもみませんでしたねえ。「A.I.」の時は勢いでイアン・ワトスンまで出たので、タイトルの元ネタとなった「Barefoot in the Head」の方も翻訳されないものかなあと思ったりもするのですが、そこまではさすがに無謀というものですね。
問題は元本のイラストがしっかりと収録されているかどうかってところなんですが……。
奇想コレクションでは、ファンタジー作家という印象しかなかったタニス・リーにはびっくりしました。しかし、これでますます「たんぽぽ娘」は遅くなりそうな気がします。というか遅くなるので新しいラインナップを入れたのかな。
【2006/12/25 15:18】 URL | Takeman #- [ 編集]

たしかに
「A.I.」のときに出た、オールディスの短編集はあんまり面白くなかったので、今回もちょっと不安ではあります。
〈奇想コレクション〉のタニス・リーは、驚きましたね。ちょっとジャンルがずれているような気がするんですが。
結局『たんぽぽ娘』は、最後に回されてますね。遅くなるので、新しいラインナップを入れたというのは、案外事実かもしれません。
【2006/12/25 21:51】 URL | kazuou #- [ 編集]

こんばんは
マイケル・マーシャルの『孤影』購入しました♪
前作の内容を忘れかけてるため、『死影』を確認しようにも図書館で借りてたので現物が手元にない!と思ってたら『孤影』の解説でこれまでのおさらいが記載されててちょっと安心(かなり大まかな説明ですが)。

まだ『孤影』は読んでないのですが、解説によると今作品は著者の大ボラの度合いがスゴイんだとか。多分読むのは2月に入ってからになりますが今から楽しみです。

P.S 『死神の友達』読みました!想像を絶するストーリー展開にかなり衝撃を受けました(笑)。こんな幻想小説もあったのかと・・・。驚きの一冊でした。
【2007/01/25 21:31】 URL | TKAT #- [ 編集]

そうみたいですね
僕も『孤影』は、すでに入手しました。前作の細かい部分を覚えてないのは、TKATさんと同様です(笑)。買ったらすぐに解説を読むクセがあるんですが、たしかに「トンデモ系」の要素が強そうですね。

おお!『死神の友達』読まれましたか。僕もあれは、衝撃を受けました。あまりに破天荒な展開に唖然としてしまいますよね。
【2007/01/25 21:57】 URL | kazuou #- [ 編集]


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男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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