10月の気になる新刊と9月の新刊補遺
9月21日刊  『ユリイカ臨時増刊/総特集=稲垣足穂』(青土社)
9月25日刊  『SFマガジン2006年11月号 ロバート・シェクリイ追悼特集』
9月25日刊  G・K・チェスタトン 『マンアライヴ』(論創社)
9月25日刊  デイヴィッド・アリグザンダー『絞首人の一ダース』(論創社)
10月12日刊 シュペルヴィエル『海に住む少女』(光文社 古典新訳文庫)
10月12日刊 綾辻行人編『贈る物語 Mystery お楽しみの始まり』(光文社文庫)
10月17日刊 テオフィル・ゴーチエ『モーパン嬢(上)』(岩波文庫)
10月刊    ガブリエル・ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』(新潮社)
10月刊    ジャック・リッチー『10ドルだって大金だ』(河出書房新社 予価2000円)
10月刊    ロバート・E・ハワード『黒い海岸の女王』〈新訂版コナン全集1〉(創元推理文庫 予価819円)
10月刊    ジェラルド・カーシュ『壜の中の手記』(角川文庫)
10月予定   都筑道夫『ポケミス全解説』(仮題)(フリースタイル 予価2200円)
10月下旬刊  ピーター・トレメイン『蜘蛛の巣(上・下)』(創元推理文庫 予価各903円)
10月下旬刊  ライオネル・デヴィッドスン『ローズ・オブ・チベット』(仮)(扶桑社ミステリー)

 『ユリイカ臨時増刊/総特集=稲垣足穂』は、新発見作品が収録されるそうで楽しみ。稲垣足穂の作品はどれを読んでも、似たり寄ったりというか、ほとんどヴァリエーションなのですが、好きな人は好きという、マンネリなところが魅力です。新発見作品も『一千一秒物語』風のショート・ショートだといいんですが。
 『SFマガジン2006年11月号 ロバート・シェクリイ追悼特集』は、異色作家シェクリイの追悼特集号だということで、躊躇いなく買いです。でもたしか、シェクリイが亡くなったのって、去年の12月ですよ。こんなに遅い追悼特集というのも珍しいですね。これを機に絶版のシェクリイ作品もいくつか復刊してほしいものです。
 デイヴィッド・アリグザンダー『絞首人の一ダース』は、今月いちばん気になっている本です。〈論創社ミステリ〉には珍しい短編集。この人の作品って、読んだことのあるのは『呪われた者』(旧異色作家短編集『壜づめの女房』収録)ぐらいでしょうか。でも序文がスタンリイ・エリンらしく、その点からも異色度の高い作品集を期待してしまいます。
 シュペルヴィエル『海に住む少女』は、大好きな作家シュペルヴィエルの新訳の短編集。未訳の作品がいくつか入っているといいんですが。以前書いたシュペルヴィエルの感想は、こちら
 綾辻行人編『贈る物語 Mystery お楽しみの始まり』は、以前ハードカバーで出たものの文庫版。収録内容に異動があるのかはよくわかりませんが、ハードカバー版は未読なので、買いですね。
 ジャック・リッチー『10ドルだって大金だ』は、《KAWADE MYSTERY》第一弾。とりあえず、続刊も順調に刊行されることを祈っています。
 ロバート・E・ハワード『黒い海岸の女王』は、〈新訂版コナン全集1〉ということだそうですが、前の版になにかプラスアルファがあるんでしょうか。
 ジェラルド・カーシュ『壜の中の手記』は、以前〈晶文社ミステリ〉で出た単行本の文庫化。単行本は持っているのですが、新訳作品が二編ほど加わっているそうなので、こちらも買いでしょう。
 ピーター・トレメイン『蜘蛛の巣(上・下)』は、以前出た『アイルランド幻想』が素晴らしかったトレメインの歴史ミステリ。興味があるのですが、しょっぱなから上下巻というのも、ちょっとつらいものがありますね。
 ライオネル・デヴィッドスン『ローズ・オブ・チベット』(仮)は、イギリス冒険小説の古典、だそうです。この作家何作か読んだ覚えがあるのですが、どれも決めてに欠けるというか、面白い、といい切れないところがあった覚えがあります。

テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

SFマガジンはシェクリィの追悼集ですか、いや凄い遅れたタイミングですね。まあ特集を組んでくれるだけでもありがたいことですが。
ジェラルド・カーシュは角川のサイトを見る限りでは残念ながら11月に延びたみたいです。
しかし、私はなんといっても都筑道夫『ポケミス全解説』ですね。去年からずっと待ち続けていましたから、来月でなくっても待ち続けますよ(笑)
【2006/09/20 19:28】 URL | Takeman #- [ 編集]

遅いですよね
レムが亡くなったときなんか、間髪入れずに特集してましたよね。それを考えると、ものすごい遅さではあります。でも特集してくれるだけで、ありがたいと思わなくちゃいけないんでしょうね。とりあえず未訳短編が何作か載るそうなので、楽しみです。シェクリイは、異色作家短編集の『無限がいっぱい』も復刊したことだし、このタイミングで短編集とか復刊すれば、売れそうな気がするんですけど。
カーシュは延期ですか! まあ大部分既読だし…。
『ポケミス全解説』は、かなり延びてますよね。本当に来月出るかどうか怪しいです。
【2006/09/20 19:40】 URL | kazuou #- [ 編集]

けっこう買いそう
とりあえず題名だけで買いは『モーパン嬢(上)』。”…嬢”に弱い。
『蜘蛛の巣(上・下)』についてはkazuouさんに同じ。全く同感です。
『ポケミス全解説』はかつての都筑道夫名編集長の著作として食指が動きます。
コナンは早川SF文庫、創元推理文庫ときて今さらどんな新機軸があるのかな…


【2006/09/20 23:15】 URL | 迷跡 #- [ 編集]

『コナン』は気になります
『モーパン嬢』は、男装の令嬢が登場する話、らしいです。『ベルサイユのバラ』風の話なんでしょうか。でも、ゴーチェって長編の構成力がないので、けっこうつらいかも。
『ポケミス全解説』は、とりあえず買いです。
『コナン』は、創元社のページを見たら、ハワード自身の作品だけを収録する、という方針のようですね。今までの版は、後代の加筆や模作がいっぱい混じっていたという話のようです。新訳のようですし、すこし食指が動きますね。
【2006/09/21 06:51】 URL | kazuou #- [ 編集]


マルケスの『コレラ時代の愛』は2年ほど前に映画化!という話がでていました。
その後のうわさが「??」なので途中で頓挫してしまったのでしょうか。なんにしろ
映画が公開される前に翻訳が読めて良かったです。
カーシュの『」壜の中の手記』は、文庫化に際して再チェックしたといってました。
西崎 憲 氏の翻訳は好きなので氏が”翻訳する”というだけで買ってしまい
ます。
【2006/09/21 10:03】 URL | shen #SgmGMb7Y [ 編集]


『コレラ…』は、映画化されるんですか。それは知りませんでした。でも原作本のほうは、ちゃんと出るかは怪しいですね。
カーシュは、大部分既読とはいえ、楽しみです。できれば、オール新訳のカーシュの短編集を出してほしいところです。そういえば西崎氏は、ファンタジー大賞をとってから、小説作品って、出してないですよね。小説家としてやっていくつもりはないのかな。
【2006/09/21 12:33】 URL | kazuou #- [ 編集]


西崎氏、短編を「文学界」にポツポツとだしています。最近、「本をだすかも。」とも。
翻訳(ポー、辞典など)、音楽のお仕事と、お忙しいようです。小説はじっくりと
いいものを書いて欲しいですよね。
【2006/09/22 01:16】 URL | shen #SgmGMb7Y [ 編集]

そうでしたか
短編はいくつか発表されていたんですか。まだ一作しか読んでいませんが、たぶん西崎憲の資質は短編作家ですよね。短編集が出るとしたら楽しみです。でもそれよりも、翻訳の仕事の方をがんばってほしいですね。
【2006/09/22 06:56】 URL | kazuou #- [ 編集]


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絞首人の一ダース

デイヴィッド アリグザンダー, David Alexander, 定木 大介絞首人の一ダース「絞首人の1ダース」デイヴィッド・アリグザンダー・著/定木大介・訳論創社・出版/論創海外ミステリ『ラスト一行型の短編』 宝島社「このミス2007」の海外部門、9位です。論 個人的読書【2007/04/12 00:33】

プロフィール

kazuou

Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
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