本バトン
折れた魔剣 ナイトランド 地中海遊覧記 奇術師の密室

 「くろにゃんこの読書日記」くろにゃんこさんから、本バトンのご指名をいただきましたので、ちょっと書いてみようかと思います。こういうのは、あんまり好きではないのですが、内容が「本」とくれば、答えないわけにもいきません(笑)。

1.持っている本の冊数
 わかりません。数えたことがないので。
たぶん3000~4000冊ぐらいだと思います。10年ぐらい前に整理したときに、たしか2500ぐらいだったので、それぐらいになってるかと。
「気になった本は、とりあえず買っとけ!」をモットーにしていますので、本の増加が半端ではありません。これでも随分処分してるはずなんですけどね(笑)。あと基本的に、読んで面白かったと感じた本は、処分しません。ちなみに、文庫よりは、ハードカバー派。


2.今読みかけの本、読もうと思っている本
 以前の記事でも、似たようなことを書いた覚えがありますが、今回はまた別の本をいくつか。たまには小説以外のものも混ぜてみましょうか。といっても、実際に読むのはいつになるやら。

ポール・アンダースン『折れた魔剣』(ハヤカワ文庫SF)
竹下節子『キリスト教』(講談社選書メチエ)
中野美代子『ひょうたん漫遊録』(朝日選書)
今邑彩『時鐘館の殺人』(中公文庫)
コーネル・ウールリッチ『マンハッタン・ラブソング』(新樹社)
イサク・ディネーセン『復讐には天使の優しさを』(晶文社)
西川正美『孤絶の諷刺家アンブローズ・ビアス』(新潮選書)
コリン・ウィルソン『世界犯罪史』(青土社)
江村洋『フランツ・ヨーゼフ』(東京書籍)
中野博詞『ハイドン復活』(春秋社)
磯山雅『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』(東京書籍)
ボリス・ヴィアン『人狼』(早川書房)
ロジェ・カイヨワ『蛸』(中央公論社)
マーク・トウェイン『地中海遊覧記 上下』(彩流社)
栗原成郎『スラヴ吸血鬼伝説考』(河出書房新社)


3.最後に買った本
最後というか、ほぼ毎日何か買ってるような気がするので、きりがないんですが。
とりあえず最近買ったのは、

ダグラス・アダムズ『ほとんど無害』(河出文庫)
リチャード・マシスン『奇術師の密室』(扶桑社ミステリー)
梶尾真治『百光年ハネムーン』(出版芸術社)
コニー・ウィリス『わが愛しき娘たちよ』(ハヤカワ文庫SF)
ボアロ&ナルスジャック『犠牲者たち』(創元推理文庫)

あたりでしょうか。


4.特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊
えーと、これもありすぎて、きりがないんですが。涙を飲んで挙げてみます。

阿刀田高『恐怖コレクション』(新潮文庫)
絵本や児童文学を除いて、大人向けとしては、初めてまともに読んだ本。ホラー小説集と勘違いして買ったので、エッセイだと知ってがっかり。けれど、せっかくだからと、読んでみたところ、そこに紹介されていたレイ・ブラッドベリ、ロバート・ブロック、ジョン・コリアなどの異色作家への道を開いてくれたということで、読書のよき指針となってくれました。

ジャック・フィニィ『盗まれた街』(ハヤカワ文庫SF)
おそらく、初めて読み通した長編小説。それまで短いものしか読んでいなくて、長編はいくつか挑戦したものの、挫折していました。強烈なサスペンス、ひねりのきいたプロット。本当に面白い作品は、長さなど関係ない、ということを教えてくれた本。

W・H・ホジスン『ナイトランド』(原書房)
荒俣宏の本で紹介されていて、読みたくなった本。未来を舞台にしたヒロイック・ファンタジーは数あれど、この作品ほど独創的なものには、未だお目にかかっていません。荒廃した世界、異次元からの侵入者、徘徊する亡霊。凄まじい迫力に満ちた世界観は、まさに「異界」。同じような暗い未来を描いていても、これに比べると、映画『マトリックス』なんか、お粗末の極み。

マルセル・エーメ『マルタン君物語』(ちくま文庫)
すっとぼけたユーモア、奇天烈な登場人物と事件、破天荒なストーリー。想像力に満ちた、真に独創的なユーモア小説集。以前に書いた感想は、こちら

織田正吉+松田道弘『遊び時間の発想』(日本経済新聞社)
知る人ぞ知る、パズルやトリック、ミステリや謎解きの啓蒙者である二人の著者が、縦横無尽に語り合う対談集。ミステリのミスディレクションや、固定観念を打ち砕く思考方法など、どこを読んでも面白い一冊。そんじょそこらの自己啓発本や思考トレーニングの本とは、まったく次元の異なる名著。


5.部屋にある本棚の数
2メートルぐらいの大型の本棚が6つ。小型の本棚が2つ。それでも入りきらないので、そばに山ができてます。本棚を新しく購入しても、あっという間に埋まってしまいます。それ以前に置くスペースもないんですが(笑)。


6.よく読む5冊
そんなに繰り返し読む本はないですね。そんな暇があったら、積読本を消化しないと。あえて挙げれば、いわゆるブックガイド系の本でしょうか。こちらは、よくパラパラと眺めています。

荒俣宏『世界幻想作家事典』(国書刊行会)
「読む」事典の最高峰。プロパー作家だけでなく、ヘッセ、マン、シェイクスピア、ゲーテなど、いわゆる純文学作家の幻想作品にも筆を割いている点が強み。

荒俣宏『空想文学千一夜』(作品社)
空想的な文学についての文章を集めた本。いくつかの大枠の章に分かれています。幻想文学ファンにはたまらない本。著書鍾愛のダンセイニの章などは、熱気に満ちた文章が収められています。

北上次郎『冒険小説論』(ハヤカワ書房)
デュマ、ヴェルヌからスパイ小説、現代物まで、冒険小説に分類される作品を取り上げた評論集。その分析が非常にわかりやすく、面白い! 『ミステリマガジン』連載だっただけあって、ディクスン・カーの剣豪小説なんかにも触れているところがユニーク。

「幻想文学」編集部編『幻想文学1500ブックガイド』(国書刊行会)
幻想文学系統の作品を長編・短編とりまぜて、それぞれのテーマ別にあらすじ紹介をした本。これはもう本当に、すり切れるほど読んだかもしれません。

瀬戸川猛資『夢想の研究』(創元ライブラリ)
ミステリファンには同著者の『夜明けの睡魔』でしょうが、僕にとってはやっぱり『夢想の研究』。本や映画、ミステリ・SF・ホラーなど、ジャンル横断しつつ語られる文章には、まさに目から鱗。評論というのは、わかりやすくあるべし!といった見本のような本。


7.次にまわす人
こういうのを指名するのも何なので、興味のある方、答えてみたい方は、ご自由にお持ち帰りください。

この記事に対するコメント
凄い数ですね
いっぱい本を持っているんだろうなぁと漠然と思っていましたが、まさかこんな数だとは。
驚きました。
コリン・ウィルソン『世界犯罪史』、気になります、読んでみたい。
コニー・ウィリス『わが愛しき娘たちよ』は、絶版でしたよね。
古本屋ですか?
アマゾンではけっこういいお値段でしたが。
『マルタン君物語』、面白そう。
エーメはこの本から入ろうかな。
ブックガイド系の本は、これを読もう、次はアレにしようとか、想像をめぐらすだけで楽しいですよね。
【2006/08/11 22:53】 URL | くろにゃんこ #Rr/PoIDc [ 編集]

こだわりですね
あ、もう書かれたんですね。
なるほどこだわりのあるセレクション。
W・H・ホジスンのヒロイック・ファンタジー! 『異次元を覗く家』とは別物なんですね。(未読とはいえ)『折れた魔剣』もヒロイック・ファンタジーだし、ちょっと意外。もっとも好みの作品がたまたまヒロイック・ファンタジーだったということなのでしょうか。
でも"小説以外"が一番興味深かったです。
蔵書環境は、察するところ愛書家の楽園or地獄?
【2006/08/11 23:50】 URL | 迷跡 #- [ 編集]

探すのが大変です(汗)
古書マニアの方だと、自分が何を持っているのか忘れて、二度買いしてしまう人などもいるようですが、幸いにも(笑)、僕はまだそこまで行っておりません。ただあの本を読もう!と思っても、なかなか、当のものが見つからないことがあるのが、困りものですね。
コリン・ウィルソン『世界犯罪史』は、世界の著名な犯罪を項目別に紹介しつつ、評論した本、のようです。この人の書くものは何か、みんな同じような感じがするので、一冊読んだらもういいような気もします。ただ読んでみると、読みやすいし、けっこうどれも面白いのがまた何とも。
『わが愛しき娘たちよ』は、近所の古本屋(町の古本屋)の100円均一で拾いました。ウィリスは『ドゥームズデイ・ブック』を読むまで、フェミニズム作家だと思ってたので、本も全然集めてなかったんですよ。最近は、目に付く限りは、手に入れるようにしています。
『マルタン君物語』は、すっごく面白いです! ことあるごとに吹聴しているような気もしますが、ウッドハウスの好きな、くろにゃんこさんなら気に入るはず。たしか、筑摩書房から出ていた〈世界ユーモア文学全集〉の一巻では、ウッドハウスの『マリナー氏紹介』と抱き合わせになってましたしね。
【2006/08/11 23:58】 URL | kazuou #- [ 編集]

>迷跡さん
いやいや、その通りです。基本的にヒロイック・ファンタジーは、あんまり好みじゃないです。シリーズ物とかは特に。ただ『ナイトランド』は、ファンタジー的な面よりも異様な世界観の方に魅力を感じています。
ブログを見ている限り、なんか翻訳小説ばっかり読んでるみたいに見えますが(笑)、それ以外も少しは読んでおります。それでもやっぱり西洋史関係や、西洋文化に関する本が多いですね。って、やっぱり泰西好みなんですねえ。日本物は小説、小説以外も含めて、圧倒的に弱い!
本の山に囲まれてると、本人はともかく、家族からは嫌がられますね。
【2006/08/12 00:05】 URL | kazuou #- [ 編集]


数字が四桁とは物凄い蔵書数ですね。これなら私はまだまだひよっこ、
と安心している場合ではないのでした。
本棚に適当に積んでいるだけの状態なので読みたい本を探すのが
面倒くさくなって、結局読みたい本をセレクトした本の山があちこちに点在してしまい、
部屋を乱雑にさせているんですよね。

栗原成郎の『スラブ吸血鬼伝説考』が気になりました。氏の岩波新書『ロシア異界幻想』は
日本とは違う価値観が垣間見れて面白いんだけど…、正直よく分からなかった部分が多かったです。

【2006/08/12 06:43】 URL | イーゲル #- [ 編集]

>イーゲルさん
いえいえ、冊数が多くても内容はどうか、と言われると、心もとないところです。
本棚が本棚の用をなしていない…、というのは読書家の宿命でしょうか。そもそも背表紙が並んでいる状態、というのが、もうここ十年以上達成されておりません。本の山をかきかき、探す最中に別の本を見つけて読み始めてしまったり(笑)。
『スラヴ吸血鬼伝説考』はパラパラと拾い読みしただけですが、かなり興味をそそられる内容のようです。スラヴの吸血鬼に関する民俗的な考証、らしいのですが、民族伝承やら、叙事詩やらと物語や詩のサンプルが豊富で、読みやすそう。少なくとも『ロシア異界幻想』よりは、わかりやすい本だと思います。
【2006/08/12 07:35】 URL | kazuou #- [ 編集]


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コーネル・ウールリッチについて

コーネル・ウールリッチウィリアム・アイリッシュ(William Irish、1903年12月4日- 1968年9月25日)は、アメリカの推理作家。本名コーネル・ジョージ・ホプリー=ウールリッチ(Cornell George Hopley-Woolrich)。基本的にはコーネル・ウールリッチという名前 ミステリー館へようこそ【2007/07/20 08:02】

プロフィール

kazuou

Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
記事の新旧に関わらず、コメント・トラックバックは歓迎しています。



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