8月の気になる新刊
8月 8 日刊 ダグラス・アダムス『ほとんど無害』(河出文庫 予価683円)
8月 9 日刊 東雅夫編『森鴎外集 鼠坂』(ちくま文庫 予価924円)
8月14日刊 デイヴィッド・ガーネット 『イナゴの大移動』(河出書房新社 予価1890円)
8月刊    ニコラ・モーガン著『月曜日は赤』(東京創元社 予価1680円)
8月刊    アンドレイ・クルコフ『大統領の最後の恋』(新潮社クレストブックス)
8月刊?   ウィリアム・モール 『ハマースミスのうじ虫』(創元推理文庫)
8月刊?   浅倉久志編訳 『グラックの卵』(国書刊行会)
8月下旬刊  マット・マドゥン 『コミック版 文体練習』(国書刊行会 予価2100円)
8月下旬刊  シンシア・アスキス他 『淑やかな悪夢 英米女流怪談集』(創元推理文庫)

 『森鴎外集 鼠坂』は〈文豪怪談傑作選〉 の第2巻。このシリーズ、どうも作家選択がまっとうすぎて面白くない感じなんですが、シリーズ後半の『吉屋信子集』に期待しています。
  『イナゴの大移動』は、〈ガーネット傑作集〉 最終巻。全部で5卷のシリーズですが、完結までけっこうかかりました。まだ一巻しか読んでませんが、これは楽しみにとっておきたいところ。
 『月曜日は赤』作者名も作品名も聞いたことがないのですが、内容紹介が面白そうなので。共感覚をテーマにしたミステリ、らしいです。
 『大統領の最後の恋』は、『ペンギンの憂鬱』(新潮クレストブックス)が、ものすごく面白かったアンドレイ・クルコフの作品。ちなみに『ペンギンの憂鬱』は、ウクライナを舞台に、憂鬱症のペンギンを飼うことになった、死亡記事専門作家の男を描く、風変わりな小説。オススメです。
 『ハマースミスのうじ虫』は、伝説の名作の新訳。ついこないだ読んだばかりなので、あまり読む気がしないのですが、新しい訳がどんなものなのか、気になります。以前に書いた感想は、こちら
 『グラックの卵』どんどん遅れてるんですけど、ほんとうに8月に出るんでしょうか? 収録作家は、ジョン・スラデック、ハーヴィー・ジェイコブズ、ヘンリイ・カットナー、ウィリアム・テンと、ファン垂涎の面々なんですが。
 『コミック版 文体練習』は、レイモン・クノーの名作『文体練習』のコミック版。『文体練習』(朝日出版社)は、何の変哲もない日常風景を99通りの文体で描くという前代未聞の書。文章の魅力だけで読ませるという力業の作品なので、コミックにして読めるものなのか疑問が湧いてきます。
 『淑やかな悪夢 英米女流怪談集』は、親本は持ってるんですけど、文庫版の解説が気になるところです。

テーマ:本に関すること - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
買おうかな
『淑やかな悪夢』の親本は図書館から借りて読んでいるのでこれは買い。選者による解説鼎談が充実しているので、中途半端な読書感想文のような解説なら追加不要ですね。文庫版独自の装丁に凝ってもらいたいところです。
『ハマースミスのうじ虫』もkazuouさんのレビューで買い。題名もそそるものがあります。
『大統領の最後の恋』はちょっと迷います。新潮クレストブックは幸いにも今まで読んだものではハズレなしなので。
『ほとんど無害』は、もう最後までつきあうっきゃないですね。

【2006/07/24 07:44】 URL | 迷跡 #- [ 編集]

文庫化ラッシュ?
『淑やかな悪夢』が文庫化されるとは思いませんでした。最近の創元の文庫化ラッシュはすごいですね。とはいえ、単行本の文庫化よりは、新訳で怪談集をまた出してほしいものです。
ちなみに、考えたら、ここ数年(十数年?)に出た欧米怪奇小説集って、西崎憲、倉阪鬼一郎、南條竹則が必ずからんでますねえ。
ダグラス・アダムズは、とりあえず買います。読むのはちょっと先になりそうですが。
【2006/07/24 18:32】 URL | kazuou #- [ 編集]

ハーヴィー・ジェイコブズ
ハーヴィー・ジェイコブズで検索して、ここにたどり着きました。あまり海外作家に詳しくないので、教えてほしいのですが、
植草甚一のスクラップブック7に荒俣宏のエッセイを読んでいて、ハーヴィー・ジェイコブズという作家がいるのですが、この話(自分のブログに書いています)が読める本は出版されているのでしょうか?
【2009/11/09 02:28】 URL | NOWのあとさき #Ol1eGJ4Y [ 編集]

>NOWのあとさきさん
NOWのあとさきさん、はじめまして。

ハーヴィー・ジェイコブズは、SF・ファンタジー系統のマイナー作家ですね。この作家単独の単行本は日本では出版されていないと思います。短篇の邦訳はいくつかあって、雑誌やアンソロジーに訳載されています。独特のユーモアとムードのある作品を書くひとで、個人的に大好きな作家ですね。
現行の本で読める作品としては、『グラックの卵』(浅倉久志編『グラックの卵』国書刊行会 収録)、『乾杯!』(エレン・ダトロウ編『血も心も』新潮文庫 収録)、『おもちゃ』(荒俣宏編『新編魔法のお店』ちくま文庫 収録)ぐらいでしょうか。

僕個人は読んだことがないのですが、雑誌『奇想天外 1980年5月号』に掲載された『息子を作った男』(原題"The Man Who Made a Child")がお探しの作品かと思います。
【2009/11/09 20:39】 URL | kazuou #- [ 編集]


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[diary][book]植草甚一の本の中に出てくる作家はあまりにマニアックで、検索しても出てこないことがよくある。

今日もちょっと読んでみると、 ハーヴィー・ジェイコブズの”Tha Man Who Made a Baby”。内容がとても「公にできない」という理由で没にされた。 あら筋はこうだ 包茎手術の名人でお金はもうけるけど子供ができないバヒムが、人造人間は作れるけど金に縁のないユダヤの錬... NOWのあときさ日記【2009/11/09 02:21】

プロフィール

kazuou

Author:kazuou
男性。本好き。短編好き。異色作家好き。怪奇小説好き。
怪奇幻想小説の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。
主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。
記事の新旧に関わらず、コメント・トラックバックは歓迎しています。



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