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ジョーン・エイキン作品を読む(短篇集を中心に)
 イギリスの作家、ジョーン・エイキン(1924-2004)は短篇の名手といっていい作家で、本邦でも児童向け短篇集が多く訳されています。児童向け作品といっても、ユーモラスであっけらかんとしたものから、シリアスで幻想的なものまで、その作風は非常に幅広いです。以下、いくつかの作品集を見ていきましょう。



ジョーン・エイキン『夜八時を過ぎたら…』(井辻朱美訳 ヤン・ピアンコフスキー絵 くもん出版)

 ユーモアとユニークなアイディアの溢れる作品集です

 夜八時以降に子どもはベッドに入らなければならないという法律のある街を描いた「夜八時を過ぎたら…」、子どもが増えすぎた街と足りない街の境目の森にある孤児院と不思議な男の子の物語「緑のゆりかご」、父親の歌によって不思議な夢を見る女の子を描いた「パパがマネシツグミを買ってくれる」、兄が撃ったクジャクのせいで赤ん坊に呪いがかけられてしまうという「バンティングぼうや」、誰もルールを知らない魔法がたまたま発動するという「クッションを縫えますか」、通りがかったタマネギ売りの男の古代の呪文により赤ん坊が目覚めなくなってしまうという「ルーレイ・ルーラ」、カラスの親子と共に育てられた子どもが嵐の難を逃れるという「木のてっぺんの赤ちゃん、おやすみ」、自らの天職を認識する少年の物語「四人の天使」の8篇を収録しています。

 奇想天外な発想によって、物語が思いもかけない方向へ進んでいく…というところが魅力でしょうか。例えば表題作「夜八時を過ぎたら…」。夜の八時を過ぎたら子どもはベッドに入らなければならず、破ったら親は相当の罰金か重労働を科されるという法律のある街が舞台です。
 祖母ヘロンと共に暮らす少女ジェニーは、祖母と共に空想上の猫グラジオラスを飼っていました。ある日熱を出した祖母は、空想の猫が逃げ出してしまったとパニックになってしまいます。八時を過ぎた夜、友人と共に医者に向かうジェニーでしたが…。
 夜の街の中を<子ども監視人>が歩いているという設定もユニークなのですが、前半に出てくる空想上の猫が上手く使われていて、非常によく出来たお話になっています。

 たまたま特定の時刻・場所である歌を歌ったために魔法が発動し、不思議な女性が現れるという「クッションを縫えますか」では、現れた女性が何者なのか、何のために出てきたのかも皆目わからないまま終わってしまいます。

 「ルーレイ・ルーラ」も変な話です。泣き止まない赤ん坊を眠らせたいという夫婦の願いに対して、通りがかったタマネギ売りの男が、古代の呪文を教えてくれ、それにより赤ん坊が目覚めなくなってしまうという物語。ナンセンス味が強烈です。

 ユーモア、ナンセンス味が強い作品が多いなかで、繊細さと叙情味が強いのが「緑のゆりかご」
 子どもがやたらと生まれるマーカムとほとんど生まれない町リトルハム。二つの街の中間にある森の孤児院には、マーカムから養い切れない子どもが次々とやってきて、子どもを欲しがるリトルハムの人々が引き取っていくということが繰り返されていました。
 孤児院で子どもの世話をする女性ゲルダは、ある日美しい赤ん坊を拾います。その容姿から「緑の子」と名付けられますが、時が経ってもその子は大きくならず、他の子の半分ぐらいの大きさにしかなりません…。
 「緑の子」の不思議な存在と行動を描く作品です。おそらく人間ではないのでしょうが、そのあたりもぼかして描かれています。結末も印象的で、余韻を持ったものになっていますね。集中でも心に残る作品です。

 本全体に、ヤン・ピアンコフスキーによる影絵風の挿絵が沢山散りばめられており、こちらも魅力的です。




ジョーン・エイキン作、マーガレット・ウォルティー絵『ぬすまれた夢』(井辻朱美訳 くもん出版)

 奇想にあふれたファンタジー短篇集です。

「虹の最後のかけら」
 風と話のできる少年ジェイスンは、風を助けたお礼に自分だけの虹を手に入れるための手段を教えてもらいます。首尾よく小さな虹を手に入れたジェイスンでしたが、帰りに様々なものたちの手助けをするたびに、虹は擦り減っていきます…。
 「虹」を手に入れた少年の物語です。物理的に手でつかめ、擦り減ってしまうという虹の性質が面白く描かれています。

「ぬすまれた夢」
 クレムが目を覚ますと、自分の楽しかった夢が盗まれていることに気がつきます。<歯の妖精>が自分の歯とともに夢を持ち出したことを知ったクレムは、夢を取り返すために<歯の妖精>の城を目指すことになりますが…。
 夢が盗まれるというファンタスティックなお話ですが、その夢を含め、少年が旅する幻想世界が非常に視覚的・具体的に描かれているのが特徴です。<歯の妖精>を始めとして、<歯ブラシの妖精>や<バスマットの妖精>など、さまざまな妖精が登場するのも楽しいですね。

「鍵のかたちをした葉っぱ」
 幼いティムは、庭の池の上の小さなほら穴に入りたいと願っていました。願いを叶えるためには葉っぱを集めろと言う石のゴブリンに従ったティムは、鍵のかたちをした葉っぱでゴブリンの鍵穴を開けますが…。
 主人公が小さくなったり、石のゴブリンが動き出したりと、ファンタスティックな作品です。三輪車に乗って走り出す石のゴブリンのイメージはなんともシュール。

「さけぶ髪の毛」
 ローレスティニア島の5歳になる王女クリスティーナは、両親の留守中、いたずらで飼い猫のひげを切っていまいますが、その猫は実は名付け親の妖精でした。妖精のひげが元に戻るまで9年間、クリスティーナの髪の毛は意地悪な言葉を話し続けるようになってしまいます…。
 髪の毛がひっきりなしに話し出すようになってしまった王女の物語です。両親が行方不明になり女王になった主人公が、髪の毛の言葉を止めようとしたり、無視しようとしたりと、涙ぐましい努力が描かれます。スラップスティックでありながら、妙にシリアスなテーマもはらんだ秀作です。

「女の子を愛した木」
 小さな村の中心に立つ大きなカシの木は、村で生まれた少女ポリーを愛していました。成長したポリーは村を出て別の町で暮らすようになりますが、カシの木は彼女を村へ呼び戻そうと考えますが…。
 一人の少女を愛したカシの木の物語です。葉っぱに思いを乗せて送り出す…というのは、何ともロマンティック。

「探しもの 足を一組」
 みえっぱりでいばりやの少年カルは、いたずら半分にテニスのラケットでチョウを叩き気絶させてしまいます。<つばさのあるものたちの女王>に罰として、カルの両足を切り離してしまいます。切り離された両足は、それぞれ別の方向に走り去ってしまいますが…。
 両足が逃げ出してしまうという、シュールかつユーモラスな物語です。足を失った少年がしおらしくなるのと同時に、走り去った両足はいろいろなことをし、人生を満喫します。何か寓意があるようなないような、変な作品です。

「世界一の画家」
 画家に憧れる少年マイケルは、海岸で子供の亀を見つけます。母親に会うために動物園に連れて行ってほしいと頼まれ、世界一の画家にしてくれるのを条件に、助けを請合います。しかし動物園に着いて亀を入れたはずの袋を見てみると、中には何も入っていませんでした…。
 画家になりたい少年と、彼をからかう水の妖精ケルピーを描く物語です。画家になりたいという夢は叶うのですが、それが少年の努力の賜物なのか、ケルピーによる魔法なのかがわからないところは面白いですね。人を喰ったような結末も楽しいです。

「おふろの中のクモ」
 性格の悪いエンマ姫は、先祖の魔女の血を引いており、少しばかり魔法が使えました。召使いのハッティーに意地悪をしては楽しんでいたエンマは、ある日おふろの中に大きなクモを見つけ念力で動かそうとしますが、クモは大きすぎて動かすことができません。
しかも追い払ったクモが何度もおふろの中に現れるようになりますが…。
 魔法の使える意地悪な王女とクモの物語。後半のとんでもない展開を読んだ読者はびっくりするのではないでしょうか。意地悪な姫も「不幸」にはならないという結末も印象的です。

「ことばをひとつ」
 口の悪い少年ダンは、魔法使いのおばあさんを罵倒したために魔法をかけられてしまいます。それは口汚い言葉を話すたびに、体の一部がガラスのように透けていくという呪いでした。やがてダンは、人と話すのを避けて、山で羊の番をしながら考え込むようになりますが…。
 ことばには「力」がある…ということをテーマにした寓意的な短篇です。ことばによってかけられた呪いを、ことばによって解く、という首尾一貫した流れに見事ですね。

 この本、エイキンの物語も素晴らしいのですが、マーガレット・ウォルティーによる挿絵が素晴らしく、印象に残ります。繊細な描線で、どこか日本の少女漫画を思わせるところもある可憐な画風です。
 可憐ではありながらユーモラスなところもあり、特に意地悪な姫の登場する「おふろの中のクモ」の挿絵では、姫のアンニュイかつ不敵な表情が魅力的に描かれています。
 巻頭8ページのカラー口絵のほか、本文のところどころにモノクロの挿絵が挟まれ、非常に楽しい本になっています。




ジョーン・エイキン『魔法のアイロン』 (猪熊葉子訳 岩波少年文庫)

 ユニークなアイディアとユーモアたっぷりの童話集です。

「めいわくな贈りもの」
 七人のおばさんを持つ少女マチルダは、毎日のようにおばさんたちから教育を受けていました。おばたちのうち、ガーティおばさんだけは遠くに住んでいるため、日曜日は休むことができたのです。
 しかしガーティおばさんは一年に一度、詩をつけたカードを送ってきていました。しかもその言葉は必ず実現してしまうのです…。
 魔法のカードを送ってくるおばさんに悩まされる女の子の物語です。それが何十年と繰り返されるのがハードですね。

「オウムになった海賊と王女さま」
 意地悪な妖精によって、生まれた直後にオウムにされてしまった王女。海賊に拾われ、たどり着いた島でオスのオウムと仲良くなりますが、ふとしたことから魔法が解かれ、故郷の王国に帰ることになります…。
 海賊と暮らし、蓮っ葉な性格になってしまった王女が引き起こすスラップスティックなコメディー作品。せっかく帰国したにも関わらず、実の両親も妹も眉を顰める…という展開はユニークです。

「魔法のアイロン」
 親切にしたおばあさんから当たりくじの番号を教えてもらった少年ジョンは、魔法のアイロンを引き当てます。しかし持ち帰る途中に、そのアイロンを盗まれてしまいます…。
 使うべき人が使えば当てたものが富に変わるアイロン、しかし心の悪い人間が使うとトラブルばかりが起こる、という物語。幸運のアイテムが「アイロン」というところがモダンです。

「料理番になった王女さま」
 グリセルダ王女は妖精の呪いで不器量にされてしまいますが、料理番になりたいという願いを持ち、努力の末それを実現します。王女の身分を隠して、他国の王子が募集していた料理番のコンテストに出ることになりますが…。
 身分を捨てコックになろうとする王女の物語です。自立した女性像が描かれているのが魅力でしょうか。

「腕のいい庭師のお話」
 動物の言葉がわかる少女カッサンドラは、動物たちの話から、友人のエルフィンストーン卿の家から盗まれた銀器の場所について知ることになります。隠し場所にやってきたカッサンドラは、泥棒たちの中に知り合いの庭師がいることに気が付きます…。
 動物たちの言葉がわかる少女が盗品を取り返すお話なのですが、少女が単純に悪人を罰するのではなく、皆が幸せになる方向に行動する…というのがユニークです。

「失業した音楽師たち」
 「ブレーメンの音楽隊」として活躍した四匹の動物たちは、その後村の一員としてそれぞれ仕事を持つことになります。しかし何者かの告げ口によって無実の罪で訴えられてしまいます…。
 彼らを良く思わない者たちがいるなか、真面目に働く動物たちが描かれるという物語です。ファンタスティックなおとぎ話である「ブレーメンの音楽隊」をしごく真面目に解釈したという意味で面白いお話ですね。

「一晩じゅう立っていた王さま」
 若き王の戴冠式の前夜、夜通し待ち続ける人々に同情した王は、城の外の焼き栗売りのおじいさんと話し込むことになりますが…。
 身分を隠し、おじいさんと話した王が民衆の心を知る一方、遠くから戴冠式に向かうおじいさんの息子と孫の様子が並行して描かれるという作品です。劇的な出来事が起こるわけではないのですが、しみじみとした味わいのある作品です。

「ふしぎなレコード」
 母親と二人暮らしの貧しい少女アーミンがレコード屋で手に入れた掘り出し物のレコード。それを蓄音機にかけると、彼女を夢のような世界に連れて行ってくれるのです。アーミンが病気になってしまったため、母親は仕事をやめることになり、仕方なく蓄音機を売ってしまいますが…。
 別世界に連れて行ってくれるレコードを描いたファンタジー。現実での状況が別世界において象徴的に反映されるという、幻想的な作品です。

「三つめの願い」
 ピーターズさんが助けた白鳥は、森の王さまが化身した姿でした。代わりに3つの願いを叶えてもらえることになったピーターズさんが一つ目に頼んだ願いは、美しい妻が欲しいというものでした。やがてやってきた女性は妻となり彼と幸せな日々を過ごします。
 しかし、妻は実は白鳥が人間になった姿であり、自然での生活に戻りたいと願い始めます…。
 自然に戻りたいと願う元白鳥の妻と、彼女を思うがゆえに妻を手放さざるを得なくなる男を描いた、ストレートな悲恋物語です。切ないテーマを扱っていますが、美しい作品となっていますね。3つの願いの扱い方もユニークです。




ジョーン・エイキン『しずくの首飾り』(猪熊葉子訳 岩波少年文庫)

 ファンタジー要素高めの童話集です。

「しずくの首飾り」
 父親の手助けにより名付け親になった北風から、魔法のしずくの首飾りをもらった娘ローラ。それをかけていれば、雨にぬれず、水に沈むこともないのです。しかし外せば、よくないことが起きるというのですが…。
 魔法の首飾りをもらった娘の物語です。首飾りの雨つぶが増えるたびに効力が増す、という設定になっています。「北風」が擬人化したキャラクターとして登場するのも面白いですね。

「足ふきの上にすわったネコ」
 貧しいために、エマとルウおばさんは廃バスを住まいとしていました。ある日助けた妖精のおばあさんから、服を3着もらいます。そのうちの一枚で足ふきを作ったところ、なぜかそこにネコがすわっているときだけ、願いが叶う魔法がかかっているようなのです…。
 ネコが上に乗っているときだけ魔法が発動する足ふき(もとは服なのですが)という面白い設定の物語です。結末も非常にファンタスティック。

「空のかけらをいれてやいたパイ」
 ある日、おばあさんがアップル・パイを焼いていたところ、そこに空のかけらが入り込んでしまい、パイはどんどんと空に浮かび上がってしまいます。パイの上に乗ったおじいさんとおばあさんは、途中で様々な人や動物たちを乗せることになりますが…。
 飛び上がったパイに乗った老夫婦が冒険をするというファンタジー作品。何とも破天荒な展開の物語です。

「ジャネットはだれとあそんだか」
 両親が出かけてしまい、遊び相手をほしがっていた幼いジャネットは、部屋の中の本から妖精や動物など、様々なものが出てきているのに気付きます。彼らと遊ぶジャネットでしたが…。
 本の中のキャラクターと遊ぶ少女を描いた、空想的な作品です。後半に登場するトラのキャラクターがいい味を出していますね。

「三人の旅人たち」
 とほうもなく大きなさばくに設置された駅に勤める三人の駅員たち。休みにもどこにも行けない彼らは退屈していました。やがて駅員の一人ジョーンズさんがお金を貯め、旅行に出かけることを宣言します…。
 砂漠の駅に勤める三人の駅員たちの、それぞれ三者三様の「旅行体験」を描く物語。寓意的な要素が強いのですが、傑作といえる作品ではないでしょうか。

「パン屋のネコ」
 パン屋のジョーンズさんの飼い猫モグは、イースト入りのミルクを飲んだところ、みるみる体が巨大化し、家を壊すまでになってしまいます。モグが町の人々から追放されかかっていたところ、町を災害が襲います…。
 大きくなった体を利用して、町を災難から救うことになるネコを描いた物語です。体を元に戻すのかと思いきや、最後までそのまま…というのはユーモラス。

「たまごからかえった家」
 世界を旅して回る四人の音楽家たちは車を失ってしまい、一夜の宿を求めて、いろいろな家を訪ねますがどれも断られてしまいます。おばあさんの住む奇妙な家を訪ねたところ、盗まれた大きくて白いたまごを探してくるように言われますが…。
 不思議なたまごをめぐる物語ですが、主人公の四人の音楽家たちといい、彼らがたずねる家やその住人たちといい、ファンタスティックな設定がてんこ盛りの楽しい作品になっています。タイトルの「たまごからかえった家」も結末で登場しますが、その存在もどこかシュールです。

「魔法のかけぶとん」
 ヌートおばあさんが孫のニルスのために編んでいた魔法のかけぶとんが、遠い国の魔法使いアリ・ベグによって盗まれてしまいます…。
 じゅうたんならぬ、魔法の「かけぶとん」の登場する作品です。主人公側が特に何もせず、悪い魔法使いが手下の動物たちに裏切られてしまうという展開も痛快ですね。

 ヤン・ピアンコフスキーによる切り絵風の挿絵も魅力的な一冊です。




ジョーン・エイキン文、クェンティン・ブレイク絵『ふしぎな八つのおとぎばなし』(こだまともこ訳 冨山房)

 タイトル通り、8篇の童話作品が収められています。原著は1994年刊行と、著者としては後期に発表されたものですね。

「雲深き山をこえて」
 お妃が突然空に浮かび上がり行方不明になってから、悲しみに沈む王とその双子のシラ姫とテブ王子。渋る父親を説得して、離れた学校へ通うことになったシラとテブでしたが…。
 母親が残してくれた魔法の青いくつによって、不思議な体験をする子供たちの物語です。オーソドックスな展開のお話ではあるのですが、最後までお妃が消えた理由も、その行方も全く判明しないというのがシュールです。

「燃えろ、燃えろ、かげぼうし」
 魔法使いの老婆ニクタラシ夫人に、魔法のほうきの製作を頼まれたトリラは、妹のルーティをカバノキに変えられてしまいます。妹を助けるために魔女の家に向かうトリラでしたが…。
 邪悪な魔女と対決(といっても運よく倒す…という感じですが)する娘の物語です。魔女の魔法が強力で、あっという間に多数の人間が姿を変えられてしまうというのが怖いですね。

「メリュシーナ」
 お妃が大事にしていた魔法の香り玉がたまたま通りかかった赤ん坊メリュシーナの手押し車に入ってしまいます。盗まれたと思い込んだお妃は、香り玉を持っている相手に対して、日曜日ごとにピンクの蛇に変わる呪いをかけますが…。
 巨大な蛇になってしまう呪いにかけられた女の子の物語です。蛇の姿を利用して仕事をしたり、「特に気にしない」というスタンスで生きるという、何ともタフなメンタルのヒロインがユニークですね。

「バスケットいっぱいの水」
 船のりの娘ジョスリンは、海の王ネプチューンに見初められ、花嫁として海で暮らすことになります。男の子二人も生まれ幸せに暮らすものの、ジョスリンはその生活に満足できなくなっていきます…。
 意欲たっぷりのヒロインの登場する物語です。あっさり夫と別れて、友人として付き合っていく…という展開はドライながら現代的ですね。

「リコリスの木」
 マットとロッドはおばあちゃんと一緒に暮らしていました。ある日、火星人が捨てていったかいじゅうたちが村を荒らし始めます。彼らをなだめるための生贄候補としてマットとロッドの名前が挙げられてしまいますが…。
 前作「バスケットいっぱいの水」の続編で、ジョスリンが生んだ息子マットとロッドの冒険が描かれます。かいじゅうを退治するために、ライバルである不良の兄弟たちと手を結ぶ展開には熱いものがありますね。

「怒り山」
 山頂にある「怒り山」と呼ばれる村。そこは二つの国の境にあり、たびたびそこで戦いが起こり、多くの人々が命を落としていたという場所でした。ある日突然村に現れた旅人は、体のけがを何でも直すといいますが、代わりに自分の父親が何を言い残したか知りたいと話します…。
 医者である不思議な旅人と、治療を受ける村人たちを描いた物語。村人たちの利己心と恐怖心が悲劇を引き起こすことになります。作品集中でも、もっとも暗鬱で「怖い」物語です。

「冬の夜にさまよう」
 木彫りを趣味とする粉引きの男バーナードは、美しい娘アリスを大事にしていました。材料にするため、村境に植えられた樹齢数百年のオークの木を切り倒したバーナードは、朝起きて一番に触ったものが木になってしまうという呪いをかけられてしまいます。
 娘を木にしてしまうのを恐れ、離れたところに娘を寝かせて鍵をかけさせるバーナードでしたが…。
 呪いで触ったものが木になってしまうようになった男と、その娘の物語です。シリアスなトーンで描かれる話で、結末にも一抹の寂しさがありますね。

「落ちていく世界をつかまえろ」
 宇宙で天使たちとともにサッカーをしていた聖イカロスは、宇宙のヒューズを切って進化を遅らせてしまい、永遠に落ち続けるという罰を科されてしまいますが…。
 宇宙的なスケールで展開されるユーモラスかつシュールなファンタジーなのですが、それがあれよという間に創世神話につながっていく、というのがユニークな作品です。




ジョーン・エイキン『心の宝箱にしまう15のファンタジー』(三辺律子訳 竹書房)

著者が70歳になったのを記念して、1995年に編まれた自選の短篇傑作集です。

「ゆり木馬」
 意地悪でケチな継母と暮らす少女エスメラルダ。外面の良い継母は、資産を持ちながらも慈善事業やバザーに費やし、娘には全くお金をかけずに放置していました。おもちゃも全く持っていないエスメラルダは、たまたま手に入れたお金で、汚れたゆり木馬を手に入れます。
 普段、継母の入らない地下室にゆり木馬を置いたエスメラルダは、毎日のように木馬に話しかけるようになりますが…。
 孤独な少女が、偶然手に入れたゆり木馬を友人とする物語。幻想的な結末が美しいのですが、このラストが比喩的な表現だとすると、かなり救いのないお話とも取れますね。

「シリアル・ガーデン」
 マークは、プライドさんのお店に売れ残っていたシリアルを手に入れます。中身は美味しくはないものの、そのパッケージには魔法がかけられていました。紙を切り抜いて組み立てた庭に対して、箱に書かれた詩を唱えると、その庭は大きくなり、そこに入ることができるのです。
 シリアルのシリーズをいくつか入手したマークは、それぞれの庭に入っていきますが、その中に若い王女がいることに気付きます。王女は身分違いの音楽家と駆け落ちしようとしたものの、手違いで恋人と出会えず、50年間もずっと待っているというのですが…。
 <アーミテージ一家>シリーズの一篇です。シリアルの箱から出現した魔法の庭が何とも魅力的。恋人たちは再会することができるのか? 単純なハッピーエンドにならないところも面白いですね。

「三つ目の願い」
 ピータース氏が助けたハクチョウは、森の王が化身した姿でした。三つの願いを叶える権利を手に入れたピータース氏は、一つ目の願いとして美しい妻を願います。現れた女性は妻としてピータース氏の生活を幸福なものにしますが、妻のレイタはだんだんと元気をなくしてしまいます。
 彼女は元々ハクチョウであり、残してきた姉やハクチョウとしての生活に未練を残しているというのです…。
 ハクチョウが化身した妻を娶った夫が、妻のために自分の幸福をあきらめる…という物語。三つの願いを自分のために使い切らない、という展開もユニークです。男は結局幸福だったのか…? いろいろと考えさせる切ないお話です。

「からしつぼの中の月光」
 母親の病気のため、おばあちゃんに預けられた少女デボラ。おばあちゃんは、ミツバチや草花にも話しかけ、年老いた今でも自分一人で仕事をこなそうとする、元気で変わり者の女性でした。
 おばあちゃんとの生活を楽しむデボラでしたが、夜中に起きた際に、祖母に「おまえはだれだ?」と問いただされ驚きます。翌朝そのことを話すと、祖母は、表面だけではなく自分の中身まで話さなければだめだと諭します…。
 風変わりながら愛情たっぷりの祖母と孫娘との生活を描いた物語。コミカルな展開が続くだけに、二人の別れが描かれるラストにはぐっと来るものがありますね。

「キンバルス・グリーン」
 孤児院からヴォーン夫人の家に引き取られた少女エメリーン。しかし、夫人はエメリーンの面倒はろくに見ず、毎日家から追い出す始末でした。エメリーンの友達は野良猫スクラウニーと、かっては有名な元フルート奏者だったという、くたびれた老人ヤキーモさんだけ。
 ヤキーモさんに頼んで図書館から借りてきてもらった本にエメリーンは夢中になります。本の中の登場人物になったつもりで、壊れた公衆電話で電話ごっこをしては一人遊びをしていました。
 ヴォーン夫人の息子でならず者のコリンは、スクラウニーに腹を立て、彼を殺そうとします。エメリーンは彼を守ろうとしますが…。
 本を愛する少女が、友人を守るために立ち上がる…という物語。彼女の空想が現実化して不思議な力を発揮します。少女の不遇な生活が描かれるだけに、希望の見えるラストは後味が良いですね。

「ナッティ夫人の暖炉」
 音楽家のヨハンセン先生は、マークたちから情報を得て、部屋を交換したいという広告に応募しますが、それに応じてやってきたナッティ夫人は、文字通り家の中のその部屋のみを入れ替えてしまいます。
 窓から見えるのは異国らしい風景、部屋に置いてある不思議なオルガンなど、部屋の魅力に囚われた先生や子どもたちでしたが、部屋にあった卵が孵化するのを見て驚きます。 卵から生まれたのは何とグリフィンでした。子どもたちはグリフィンを育てようとしますが、グリフィンは体の大きさに似合わず、どんどんと重くなっていきます…。
 <アーミテージ一家>シリーズの一篇。「シリアル・ガーデン」から引き続きヨハンセン先生が登場する、年代の近い続編といっていい作品です。空間的に部屋が入れ替えられてしまうという発想が魅力的ですね。
 素性の分からない不思議なナッティ夫人、孵化するグリフィンなど、いろいろなテーマが盛り込まれた楽しい作品です。

「魚の骨のハープ」
 粉ひきの老人ティモラッシュと暮らす孤児の少女ネリーン。老人は方々へネリーンを働きに出しますが、空想がちな彼女はすぐにお払い箱になってしまい、働き先を転々とします。やがて魔女の噂もある老女サルーンの家に雇われることになったネリーンは、サルーンから自分の父親のことを聞きます。
 山の向こうの国からやってきた父親は、女神の怒りに触れて凍り付いてしまった国を助けるため、幼い娘とともにここにやってきていました。持っていた金色のハープを粉ひきの老人に預けたものの、老人は鋳つぶしてそれを売ってしまったというのです。さらに父親は、森を抜けようとしてハゲタカに襲われて死んだしまったことも知ります。
 ネリーンは父親の故郷を訪ねたいと考えますが、森を抜けるにはハゲタカを音楽によって眠らせねばならないといいます。金のハープがない今、別の材料でそれを作らなければならないのです。ネリーンは魚の骨でハープを作ることを考えますが…。
 身寄りを無くし不遇な少女が、自らの来歴を求めて冒険をするという作品です。設定はおとぎ話的なのですが、少女が自らの力で運命を切り開くという点で、ヒロイック・ファンタジー的な味わいも強いですね。
 物語のメインモチーフとなる魚の骨のハープも、ユニークでインパクトのあるアイテムですね。

「望んだものすべて」
 マチルダには七人のおばさんがおり、毎日のようにそれぞれから教育を受けていました。唯一、ガーティおばさんは海外にいるため、日曜日は休める日となっていましたが、その代わりに誕生日に詩が送られてきていました。
 その詩には魔法がかけられており、書いてある通りのことが実現してしまうのです。
 成長したマチルダは役所に勤め始めますが、ガーティーおばさんの詩のせいで、歩く先から花が生えてくるという状況に陥ってしまいます…。
 現実が書かれた通りになってしまうという魔法のバースデーカードをめぐるファンタジー。はた迷惑なだけなのですが、それが毎年送られてくるという、スラップスティックな作品になっています。

「ホーティングさんの遺産」
 アーミテージ夫人は競売で鏡を手に入れます。夫人と競り合ったホーティングさんは鏡に執着していましたが、直後に亡くなってしまいます。遺言でホーティングさんはアーミテージ家に二体のロボット、ティンティアとニクラスを寄贈します。
 月光エネルギーで動くという彼らを、アーミテージ家の人々は上手く利用しようとしますが、ことごとく失敗し、様々な被害を出してしまいます。ちょうど時期を同じくして、アーミテージ家には資産家の親戚エルスペスおばさんが滞在することになりますが…。
 <アーミテージ一家>シリーズの一篇。邪悪な意思を持つロボットに家庭がかき回される…という物語です。問題行動を起こすことが分かっているにもかかわらず、しつこくロボットを使おうとするアーミテージ一家の人々に笑ってしまいますね。

「十字軍騎士のトビー」
 砂浜のあるスウェイクリフという町を休暇で訪れた少年トビーとその両親。トビーは、現地に住む老人ブルーマンさんと仲良くなります。犬を愛するブルーマンさんは、トビーの愛犬ハリエットとも仲良くなります。
 ブルーマンさんは教会に昔から建っている十字軍騎士サー・ベルトランとそのお付きの犬トビーの像をも愛していました。しかし土地の浸食で、十字軍騎士の像は海に流されてしまいます。その直後からハリエットは、もう一匹の犬がいるかのような行動を取るようになりますが…。
 十字軍騎士の主人を慕う犬の魂と、それを見守る老人を描いた作品です。死んでも「思い」はずっと残るという死生観の描かれた、味わい深い作品になっています。

「神さまの手紙をぬすんだ男」
 足に障害のある郵便配達夫フレッドは、愛する母親の死後、孤独に苛まれ、出来心から他人の手紙を盗んでしまいます。その現場を目撃されてしまったフレッドは郵便配達の仕事を解雇されてしまいます。
 後任の郵便配達夫のいい加減な仕事ぶりにあきれたフレッドは、雨に濡れないように手紙を押し込んでいる様子を見られ、再度盗難をしていると非難を受けてしまいます。やけになったフレッドは、再び手紙を盗んで中身を読みますが、そこには吝嗇で知られる父親に支援を求める娘の文章が綴られていました…。
 真面目に郵便配達を勤める青年が、その孤独さから手紙の盗難事件を起こしてしまう…という物語。主人公の青年の境遇と人生があれよという間に変わってゆくのが面白く、タイトルにある「神さまの手紙をぬすむ」に至るまでの流れは、読んでいてもなかなか予想がつかないのではないでしょうか。

「真夜中のバラ」
 ウィッシュ・ウィンターグリーン村には言い伝えがありました。その村では、世界の命運を決めるバラがいつか咲くというのです。見かけないよそ者がやってきて、そのバラについて訊ねますが、誰もそれについては教えてくれません。
 一方、村ではある男が裁判にかけられるということで話題になっていました。男は、一万年前のこてを掘り出したというのですが、博物館に収められる前にそれをどこかに埋め直してしまったというのです…。
 伝説のバラはどこに咲くのか? バラの行方を訊ねる男の正体は? 非常に象徴的かつ寓意的で、エイキンには珍しいタイプのファンタジー作品ですね。

「ネコ用ドアとアップルパイ」
 突如、クラスク一家の家を、主人のクラスク氏の妹とその娘たちが訪れることになります。一家は慌てて支度をすることになりますが、長男は騒がしいいとこたちを嫌って出かけてしまいます。
 ネコ用のドアをつけなくてはいけなくなった次男や、安寧を乱された主人はその慌しい状況にうんざりしていましたが…。
 急な妹一家の訪問で慌ただしくなった家庭を描く、なんとも言い難い味わいの「奇妙な味」のファンタジー。唐突かつシュールな結末には唖然としてしまいます。

「お城の人々」
 空っぽな城の建つ山のふもとに開業した医者は、腕はいいものの人間嫌いで、来る患者を次々と追い出しては、書き物に熱中していました。医者は、ある日訪れた若い女性を治療しますが、彼女の正体は城の王女ヘレンでした。
 医者によって生まれつきの呪いが解かれたというのです。王の許可を得て王女と結婚することになった医者でしたが、彼女に対し思いやりのない言葉を発した瞬間に、娘は消えてしまうだろうという警告を受けることになります…。
 人間嫌いの医者が、明るい妻を得て変わりつつあったものの、ふとした言葉から妻を失ってしまう…という物語。王女は人間の姿をしているのですが、どこか「異類婚姻譚」的な味わいもありますね。人間関係についても、いろいろ考えさせるところのある寓意的な作品になっています。

「本を朗読する少年」
 母親を早くに亡くし、再婚した父親もすぐに亡くしてしまった少年セブは、血の繋がらない継母と三人の姉にいじめられていました。母親が残してくれた3つの形見を次々と取り上げられてしまったセブは、最後に残った物語の本だけは手放すまいと、家を出奔してしまいます。
 村の掲示板で「海」が本を読んでくれる男の子を探しているという掲示を見たセブは自分を雇ってもらおうと出かけます。途次で朗読の練習をしていたセブは、それを聞いた古い車や空き家から、物語のお礼にといろいろな情報を教えてもらうことになりますが…。
 本を愛する少年が、物語を語ることと引き換えに、様々な物を手に入れるという物語。 彼の手に入れた物を羨んだ継母や姉たちがそれを奪おうとするものの失敗してしまう…という展開もお約束ながら楽しいです。
 継母や姉たちが失敗の結果、死んでしまったり、閉じ込められたりと、結構容赦がないところも面白いですね。

 この『心の宝箱にしまう15のファンタジー』、底抜けに楽しい物語もあれば、切ないお話もある。神秘的なファンタジーもあれば、いろいろと考えさせる作品もありと、バラエティに富んだセレクションになっています。
 個人的には、「ゆり木馬」「からしつぼの中の月光」「十字軍騎士のトビー」「神様の手紙を盗んだ男」「お城の人々」など、孤独や淋しさなどが重要なテーマとなった作品群に魅力を覚えますね。
 日本ではこの本でしか読めない作品も多数収録されています。<アーミテージ一家>もののように、他の本でも読める作品もありますが、こうした傑作集の並びで読んでみると、また違った味わいがありますね。
 ちなみに、この本は二分冊されて文庫化されています(『ひとにぎりの黄金 鍵の章』『ひとにぎりの黄金 宝箱の章』竹書房文庫)。原題が A HANDFUL OF GOLD なので、文庫版の方は忠実な訳題になっているようですね。


 絵本作品も一冊紹介しておきます。



ジョーン・エイキン文、アラン・リー絵『月のしかえし』(猪熊葉子訳 徳間書店)

 月の「呪い」を描いた幻想的なお話で、西洋の伝承を組み合わせて作られた作品だそうです。

 港町の馬車作りの家の七番目の息子セッピーは、バイオリンの名手だったというおじいさんに憧れていました。ある夜、悪魔が住むと噂される空き家の前に立ったセッピーは、どうしたら国いちばんのバイオリンひきになれるか尋ねます。
 小声で返ってきたのは、靴をかたっぽずつ、月に向かって七晩続けてなげろ、という答えでした。セッピーは、大時計にしまってあった幼い頃の靴を持ち出し、それを実行します。
 七晩が終わった後、セッピーの部屋に現れた月は、願いを叶える代わりに、七年間セッピーははだしでいなければならないこと、大時計に靴を全て戻すまでは妹は口をきけないこと、家族に災難が降りかかるだろう、ということを聞きます。その直後に、母親は妹を産み落としますが…。

 月の「呪い」によって、バイオリンの技術を受け取る代わりに、家族へ災難が降りかかることになってしまった少年を描く、幻想的なお話です。月、靴、バイオリンなど、おとぎ話風のモチーフが使われているほか、「七」という数字がところどころでお話のポイントとなっています。
 童話作品に現れる「月」というと、優しげなイメージを思い浮かべがちですが、本作での「月」は非常に冷たく、災厄をもたらす存在として描かれているのが興味深いところです。代償を払って手に入れたバイオリンの能力が、後半に災厄を打ち払うために使われる…というのも面白いですね

 「月光」と「音楽」が重要なモチーフとなった、魅力的な幻想物語です。アラン・リーの細密な絵もすばらしいですね。エイキンの物語を汲んだものか、リアルな絵柄の中にあって、後半に登場する怪物にはユーモラスな造形が見られるのも面白いです。


テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

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男性。本好き、短篇好き、異色作家好き、怪奇小説好き。
ブログでは主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。twitterアカウントは@kimyonasekaiです。
怪奇幻想小説専門の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。twitter上の怪奇幻想ジャンルのファンクラブ「 #日本怪奇幻想読者クラブ 」主宰。
『ミステリーズ!vol.96』(東京創元社)に怪奇小説の翻訳概況を書きました。
同人誌『海外怪奇幻想小説アンソロジーガイド』『物語をめぐる物語ブックガイド』『迷宮と建築幻想ブックガイド』『イーディス・ネズビット・ブックガイド』『夢と眠りの物語ブックガイド』『奇妙な味の物語ブックガイド』「海外怪奇幻想作家マトリクス・クリアファイル」を刊行しました。



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