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1月の気になる新刊と12月の新刊補遺
発売中 ニコライ・レスコフ『魅せられた旅人』(河出書房新社 3190円)
発売中 田辺剛『クトゥルフの呼び声 ラヴクラフト傑作集』(KADOKAWA 913円)
発売中 マルセル・エーメ『壁抜け男 エーメ ショートセレクション(世界ショートセレクション)』(理論社 1430円)
1月6日刊 ジェイムズ・ヒルトン『失われた地平線 新装版』(河出文庫 予価935円)
1月7日刊 マーク・トウェイン『アダムとイヴの日記』(河出文庫 予価836円)
1月7日刊 スタニスワフ・レム『完全な真空』(河出文庫 予価1375円)
1月7日刊 南條竹則『ゴーストリイ・フォークロア 17世紀~20世紀初頭の英国怪異譚』(KADOKAWA 予価3080円)
1月9日刊 レオポルド・ルゴーネス『アラバスターの壺/女王の瞳 ルゴーネス幻想短編集』(光文社古典新訳文庫)
1月10日刊 ディーノ・ブッツァーティ『怪物』(東宣出版 予価2420円)
1月10日刊 フレドリック・ブラウン『フレドリック・ブラウンSF短編全集2 すべての善きベムが』(東京創元社 予価3850円)
1月22日刊 ナターリヤ・ソコローワ『旅に出る時ほほえみを』(白水Uブックス 予価1980円)


 レスコフ『魅せられた旅人』は岩波文庫でも出ていた作品の新訳。饒舌な語りのピカレスク小説です。ほら話的な性格の強い面白い作品なのでお薦めです。

 マルセル・エーメ『壁抜け男 エーメ ショートセレクション(世界ショートセレクション)』は、エーメの短篇傑作選。本邦初訳作品も入っているようです。エーメの作品が訳されるのは久しぶりなので、嬉しい企画です。

 河出文庫からは海外の復刊・文庫化ものがまとめて出るようです。ジェイムズ・ヒルトン『失われた地平線』はロマンティックな秘境もの作品。マーク・トウェイン『アダムとイヴの日記』は、アダムとイヴがそれぞれ日記を書いていたら…という発想の面白い作品です。スタニスワフ・レム『完全な真空』は、実在しない書籍に対する架空の書評集というメタな発想の作品です。

 南條竹則『ゴーストリイ・フォークロア 17世紀~20世紀初頭の英国怪異譚』は、英国の怪異談に関する随筆集、とのこと。これは面白そうです。

 レオポルド・ルゴーネス『アラバスターの壺/女王の瞳 ルゴーネス幻想短編集』は、日本でも短篇「火の雨」や、ボルヘス選〈バベルの図書館〉の一巻『塩の像』で知られるアルゼンチンの作家ルゴーネスの幻想的な作品集。これは好企画ですね。

 ディーノ・ブッツァーティ『怪物』は、全18篇を収録。著者の未邦訳短篇を集めた短篇集シリーズの第三弾です。


テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

エーメは本当に久しぶりですね。
ヒルトン「失われた地平線」→昔、どこかの復刊で出た気がします(かなり昔?)
ヒルトンは他の作品も出してほしいんですが(復刊とか)

とおもっています。
【2019/12/25 22:31】 URL | fontanka #- [ 編集]

>fontankaさん
エーメは久しぶりの翻訳で嬉しいです。早速買いました。
ヒルトンは一度新潮文庫の復刊で出ましたね。河出文庫でも一度出ていたと思います。ヒルトンは小説作りが上手いので、ほかの作品も復活してほしいところですね。
【2019/12/26 21:36】 URL | kazuou #- [ 編集]

アラバスターの壺、大阪まで遠征するも店頭に無かった。
「チップス先生」も「失われた地平線」も映画は見た事がありましたが原作は初めて読みました。事故で電車が一時間以上動かず、買ったばかりの「失われた地平線」を一気に読んでしまいました。冒険小説でコミューン小説で歴史ファンタジーでもありコンウェイの好漢レベルがカンストしてます。同性に一目置かれ頼りにされるのは当然ですがマリンソンには腹が立ちました。出ていきたけりゃ一人で行け!コンウェイが無事に跡を継いで文化大革命も乗り越えて現代まで桃源郷が存続していたらなあ!
【2020/01/09 14:37】 URL | 奈良の亀母 #- [ 編集]

>奈良の亀母さん
『失われた地平線』は、ユートピアもの作品の代名詞的な存在ですね。今読んでも面白い作品だと思います。
【2020/01/09 17:17】 URL | kazuou #- [ 編集]


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Author:kazuou
男性。本好き、短篇好き、異色作家好き、怪奇小説好き。
ブログでは主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。twitterアカウントは@kimyonasekaiです。
怪奇幻想小説専門の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。twitter上の怪奇幻想ジャンルのファンクラブ「 #日本怪奇幻想読者クラブ 」主宰。
『ミステリーズ!vol.96』(東京創元社)に怪奇小説の翻訳概況を書きました。
同人誌『海外怪奇幻想小説アンソロジーガイド』を2019年8月に刊行しました(完売しました)。
「海外怪奇幻想作家マトリクス・クリアファイル」、同人誌『物語をめぐる物語ブックガイド』『迷宮と建築幻想ブックガイド』を盛林堂書房さんで通信販売中です。



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