FC2ブログ
さまざまな奇想  ロバート・ブロック編『フレドリック・ブラウン傑作集』
フレドリック・ブラウン傑作集 (1982年) (サンリオSF文庫)
 ロバート・ブロック編『フレドリック・ブラウン傑作集』(星新一訳 サンリオSF文庫)は、ブラウンの友人だったブロックが、ブラウン没後に編んだ傑作集です。30篇と収録作品が多めなのと、代表的な作品が沢山入っているのとで、ブラウン入門書としても非常に良い短篇集ですね。
 同じく星新一の訳になる『さあ、気ちがいになりなさい』(ハヤカワ文庫SF)と収録作が結構かぶっているのですが、逆に言うと『さあ、気ちがいになりなさい』が、かなり精選されたブラウン傑作集だということがわかりますね。

 超越的な知性体により人類の代表として異星人と戦わされることになるという「闘技場」、人間の中に実在する人物とそうでない人物がいることに気付いた男の物語「事件はなかった」、究極の音を求めて旅をする音楽家を描く幻想小説「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」、ファーストコンタクトに現れた異星人は異様な姿をしていたという「人形芝居」、膨大な数の単性生殖児が生まれた世界を描く「ジェイシー」、ある日夜空の星が皆移動を始めるという「狂った星座」、少女が手に入れた人形ごっこの通りに家族が災難に会うという怪奇小説「ギーゼンスタック一族」、タイムマシンによって若返ってしまった男を描く「鏡の間で」、小惑星の住民によって知性を持ったネズミを描く「星ねずみ」、ある日突然意識を持ち始めたライノタイプを描く「エタオインさわぎ」、タイムマシンを発明した青年の末路を描く「タイムマシンのはかない幸福」などが面白いですね。

 収録作は、だいたい他の短篇集で読めるものが多いのではありますが、代表的なものがほど良く集まっているという意味で、非常にバランスの良い傑作集です。ロバート・ブロックによる序文も、ブラウンの人柄を中心に敬意にあふれた内容で良いものですね。

 収録作で一番のお薦めは「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」です。理想の「音」を求めて世界中を旅する男ドーリー・ハンクス。彼はクラリネットを吹いて小金を稼ぎながら旅をしていました。ドイツを訪れたドーリーは、酒場で楽士が奏でているオーボエのような古い楽器の演奏に夢中になります。
その楽器なら理想の「音」に近いものが手に入るのではないかと考えたドーリーでしたが…。
 音楽をテーマにした非常に香気の高い幻想小説です。これがブラウンの遺作だそうですが、もしブラウンがもうちょっと長生きしていたら幻想小説の分野にも傑作をいくつか残していたかもしれませんね。
 この「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」、他には雑誌掲載されたものと、仁賀克雄編のアンソロジー『幻想と怪奇』(ハヤカワ文庫NV)ぐらいでしか読めないと思います。ただ、現在刊行中の『フレドリック・ブラウンSF短編全集』(東京創元社)にはいずれ収録されるのでは。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

奇想と哀愁  エドモンド・ハミルトン『星々の轟き』
hosibosinotodoroki.jpg
 エドモンド・ハミルトンの短篇集『星々の轟き』(安田均訳 青心社SFシリーズ)は、奇想に富んだアイディア、豊かな情緒、時折挟まれるペシミズム…と、今読んでも面白い短篇が多く含まれた作品集です。

「進化した男」
 科学者ポラード博士は、人間の進化の原因が宇宙線にあることを突き止めます。通常の何百万倍もの宇宙線を凝集させる装置を作った博士は、それを自ら浴びることによって人間が進化することを証明しようというのです。友人たちが止めるなか、博士は実験を強行しますが…。
 膨大な宇宙線を浴びることによって進化を促進させようとする科学者を描いた物語です。宇宙線を浴びた博士は、浴びるたびに変容を遂げていきます。肉体的な強靭さを手に入れたかと思えば、脳が巨大化したりと、人間からどんどんとかけ離れていく過程はホラー味が強いですね。
 人類の進化の膨大な時間を一夜のうちに再現するという発想がすごいです。ハミルトンの代表的短篇「フェッセンデンの宇宙」が空間的なスケールの話だとすると、こちらは時間的なスケールの話ですね。結末も驚くような展開で、ハミルトンの短篇中でも傑作の一つといっていいかと思います。

「星々の轟き」
 太陽の寿命による人類の絶滅を防ぐため、太陽系の九惑星評議会はある計画を実行します。それは惑星自体に推進装置を付け、惑星とその衛星ごと、別の太陽を求めて太陽系を脱出するという計画。彼らは脱出に成功するものの、候補であった恒星系はどれも人が住むには難しい環境でした…。
 惑星に推進装置を付けて、惑星自体を宇宙船にしていまおうという、とんでもない設定のSF作品です。ガス惑星にどう人類が住んでいるのかとか、細かい設定は気になるものの、波乱万丈の展開で非常に面白い作品です。ある恒星では、敵のエイリアンと惑星とが戦ったり、エイリアンが太陽系の真似をして惑星を宇宙船に改造して追いかけてくるなど、 破天荒なストーリーが楽しいですね。主人公が太陽系で一番小さい水星人であり、この水星が太陽系の救世主になる…というのも面白いところです。
 ある種馬鹿らしいまでのアイディアでありながら、その強烈な奇想と推進力で読ませる作品になっています。長篇にできそうなぐらいの密度がありますね。


「呪われた銀河」
 山奥で休暇を楽しんでいた新聞記者ギャリー・アダムスは、空から何か隕石のようなものが落ちてくるのを目撃します。落ちてきたのは、明らかに知的生命体が作ったような構造物でした。知り合いのピータース博士とともに構造物を開けようとするギャリーでしたが、一向に開く気配はありません。博士は構造物は純粋なエネルギーの固まりではないかと言うのですが…。
 宇宙からの飛来物をきっかけに、生命誕生の秘密が明かされることになる…という壮大なテーマの作品なのですが、それがまた奇想に富んだ驚くべきもの。実に皮肉めいた作品になっています。
 当時話題になっていたらしい「膨張宇宙説」が上手く物語に使われています。冗談のような結末も、よく考えてみるとハミルトンのペシミズムから来ているような気もしてきます。

「漂流者」
 困窮しているエドガー・アラン・ポオの事務所に、見知らぬ若い女性が現れます。エレン・ドーンセルと名乗る女性は、ポオと自分ははるか未来からやってきて、この時代の人間に精神を宿した未来人だというのです。そしてポオが描く小説には、無意識にその元の世界が反映されているのだと…。
 ポオの小説に現れる空想は真実を元にしていた…という幻想小説です。未来人と名乗る女性が妄想に囚われているのではないか、と見せかけて余韻を持たせる結末も効果的。

「異星からの種」
 画家スタンディファーは、隕石の中から現れた容器の中に二つの植物の種のようなものを見つけます。種を植えてみると、見たこともない植物が発芽し始めます。やがてそれらは人間の男性と女性に似た形に成長していきます。女性型の植物の美しさに驚くスタンディファーでしたが…。
 人型の植物を描いた作品です。宇宙から飛来したという設定ではありますが、その手触りはSFというより幻想小説ですね。短めの作品ではありますが、強い印象を残す佳品です。

「レクイエム」
 住めなくなった地球を離れ、様々な星に人類が植民するようになってから長い時間が経っていました。マスコミ関係者の一行は、太陽の膨張で飲み込まれる寸前の地球の様子を放映しようとやってきます。彼らを苦々しげに見つめるケロン船長は、ふと見つけた一軒の家に心を惹かれます…。
 母なる惑星が滅びるにあたって何の感興も抱かない人間たちと、それを苦々しく思う船長の心境が対比的に描かれます。滅びる地球に捧げる「レクイエム」は一体誰のものなのか? ペシミスティックながらある種の感動をもたらす作品になっています。

「異境の大地」
 伐採場を求めてラオスのジャングルを訪れたファリスは、ジャングル内で微動だにしない現地の男たちを見つけて驚きます。現地で「ハナチ憑き」と呼ばれる彼らは、信じられないほどの遅いスピードで生きているというのです。
 現地で知り合った研究者アンドレが「ハナチ憑き」に執着していました。ファリスは、アンドレを心配する妹リースの手助けをすることになりますが…。
 土着の薬の効果により、時間を異様に遅くすることができる現象が描かれます。ユニークなのは、それにより動きのないと思われていた植物の世界が、動きに満ちた世界であることが明かされるところです。しかも植物たちには意識があり、人間に対して敵対的な意識を持っていた…という恐怖小説的な展開になるところが面白いですね。

「プロ」
 SF作家として名を成したバーネットは、息子ダンがロケットのパイロットになったのは、自分の作品の影響なのではないかと思い悩みます…。
 自らの作品内での想像が実現したことによる喜び、息子が危険な職業に付くきっかけを与えてしまったのではないかという後悔…、過ぎてしまった時間の回想とともに、複雑な思いを抱く作家を描いた心境小説風の作品です。ビターな味わいながら、ハミルトン最良の作品の一つですね。

 この作品集。現在では入手難になっています。以前、これを含む<青心社シリーズ>の復刊がされましたが、結局こちらの本は復刊されませんでした。創元SF文庫でもハミルトンの短篇集が二冊ほど刊行されていますが、この青心社版でしか読めない短篇も多いです。
 「進化した男」「星々の轟き」「異星からの種」「レクイエム」は、この本でしか読めないんじゃないでしょうか。
 上記4篇含め、もう一冊傑作選を編めるぐらいの傑作・秀作はあると思うので、ぜひ新しいハミルトン傑作集を出してほしいものです。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

ユーモアと風刺  ヘンリー・カットナー『世界はぼくのもの』
sekaihabokunomono.jpg
 アメリカの作家、ヘンリー・カットナー(1915-1958)の短篇集『世界はぼくのもの』(米村秀雄編訳 青心社)は、SF・ファンタジー的な作品を集めた短篇集。非常にレベルの高い作品揃いなのですが、中でもユーモアを基調とした作品に才気を感じますね。

「世界はぼくのもの」
 ギャラハーが二日酔いから目覚めると、見たこともない小動物が三匹ほど目の前に立っていました。彼らは500年先の未来の火星からやってきて、世界は自分たちのものだと豪語します。どうやらギャラハーが酔って自分でもわからぬうちに、タイムマシンを発明したようなのです。
 リブラと名乗る小動物たちの言うままに作った光線銃はすさまじい威力を持っていました。その直後に、何者かわからぬ死体が突然出現しますが…。
 タイムマシンによって未来から火星人が出現し、彼らの知識のおかげで、未来ばかりか並行世界までが不安定になる…という、SF設定がてんこ盛りの作品です。とにかくアイディアが沢山つめこまれているのと、ところどころで炸裂するぶっ飛んだユーモアが楽しいです。「リブラ」たちの存在もキュート。

「どん底より」
 分裂症を患う「わたし」は度々<雲>の訪問を受けていました。やがて別の存在<訪問者たち>が「わたし」を訪れるようになります。彼らは異界の存在であり「わたし」を触媒としているのだというのです。「わたし」は医者に彼らのことを話しますが、妄想だと取り合ってもらえません…。
 妄想だと思っていた精神的存在が実は実在した…というテーマの作品なのですが、さらにそれをひねった展開が待っています。<訪問者たち>そして<雲>の不気味さが強烈ですね。終始不穏な雰囲気に支配された怪奇小説です。

「ショウガパンしかない」
 意味論を研究するラザフォードとオブライエンは、意味論に従った完璧な文句ができれば、それは頭から忘れられないものになるという理論を発見します。彼らはドイツ語の歌を作り、ドイツ向けの放送でその歌を流すことにしますが…。
 その歌を聞くと、まともに物が考えられなくなるという歌をテーマにした作品です。その歌をドイツ軍に広め、彼らをかく乱しようというのです。
 第二次大戦終結前に書かれた作品らしく、戦意高揚的な面もあるのですが、それを差し引いても、ブラック・ユーモアがあふれており面白い作品です。

「小人の国」
 青年ティム・クロケットは労働条件の調査のため、炭鉱夫に化けて炭鉱に潜入しますが、ダイナマイトの爆発に巻き込まれ岩盤の奥に閉じ込められてしまいます。気がつくと彼の体は醜い小人になっていました。
 突如現れたグルー・マグルーと名乗る小人は、子孫を増やせない小人を補充するため、定期的に人間を小人に変えて連れてくるというのです。長時間労働に就かされたクロケットは周りの小人たちを扇動して、小人の王に歯向かわせようと考えますが…。
 小人にされてしまった青年の脱出行を描くユーモア・ファンタジー。小人たちは皆長時間労働を何とも思わず、唯一の趣味が「喧嘩」であるなど、小人や彼らの国の様子がユーモアたっぷりに描かれます。後半の王との争いは魔法合戦の趣もあり、こちらも楽しいですね。デフォルメの効いた楽しい作品です。

「大いなる夜」
 物質転送機の普及で、時代遅れになりつつあったハイパーシップ「ラ・クカラチャ」。あくまで船の輸送にこだわるサム・ダンバース船長は老朽化した船を修理する費用を工面するために、無茶な行動を始めます。ベテラン航宙士ヒルトンは船長を止めようとしますが…。
 宇宙を舞台に輸送船とその乗組員たちを描くスペース・オペラ作品です。ただテクノロジーの進歩で、船もその乗組員たちも時代遅れになっており、皆が将来を悲観する中、船長やベテラン乗組員などが自らの信念を貫こうとする…という男気にあふれた作品になっています。
 船長を時代遅れだと考える航宙士ヒルトンが、考えを翻すシーンにはある種の感動がありますね。微かな諦観が全篇を覆う作品で、ちょっと方向性は違うのですが、例えばエドモンド・ハミルトン「プロ」などにも似た雰囲気の感じられる作品です。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

正気と狂気  フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』
さあ、気ちがいになりなさい (ハヤカワ文庫SF)
 フレドリック・ブラウンの短篇集『さあ、気ちがいになりなさい』(星新一訳 ハヤカワ文庫SF)は独創的なアイディアとユーモアにあふれた名短篇集です。アイディア自体が面白いのはもちろんなのですが、「不死鳥への手紙」「沈黙と叫び」「さあ、気ちがいになりなさい」などに見られるような、相対主義的な思想、正気と狂気を相対化するような哲学的な発想にはユニークなものがありますね。

 
「みどりの星へ」
 不時着した惑星で5年も放浪している男マックガリー。見るもの全てが赤い惑星の中で、地球を思わせるみどりの色が見えるのは、光線銃を放つときだけでした。現地の5本足の生物をドロシーと名付け相棒にした彼は、かって同じ星で遭難した宇宙船があったという記憶を頼りに、地球に帰るべく、宇宙船をずっと探し続けていました…。
 他惑星に遭難し、地球に帰るべく放浪を続ける男を描いた物語です。彼の精神を支えるのは現地の生物「ドロシー」と、かって同じ星に不時着した宇宙船があったという記憶だけ。極限状況に置かれた人間の希望と絶望とを描いた名作です。

「ぶっそうなやつら」
 精神病院から殺人狂の患者が脱走したという話が流れるなか、弁護士ベルフォンテーン氏は駅で出会った男の服が妙に合っていないのに気が付きます。相手が件の狂人ではないかと考えた氏は、たまたま預かっていた拳銃をいつでも使えるように準備しますが…
 出会った相手が殺人狂だと考えた男を描くユーモアタッチのサスペンス作品。これは笑ってしまいますね。

「おそるべき坊や」
 両親とともに魔術師「ガーバー大王」の奇術ショーに訪れたハービー坊や。しかし「ガーバー大王」の正体は本物の悪魔であり、その封印は今まさに解けようとしていたのです…。
 復活を阻止された悪魔がことを上手く収めようとする様が楽しいですね。愉快なファンタジー作品です。

「電獣ヴァヴェリ」
 発端は、過去に放送された電信やラジオ放送が急にラジオから聞こえるようになったことでした。やがて稲妻が消え、電気が使えなくなってしまいます。どうやら地球上に、電気を食らう生命体「ヴァヴェリ」が住み着いてしまったようなのです。
電気を失った人間たちは、かっての蒸気機関を復活させ、馬や人力に頼る生活に戻ることになりますが…。
 電気がなくなったら人類はどう暮らしていくのか? という発想から生まれたらしいSF作品です。結果的にある種の牧歌的な社会が復活する…というポジティブな見方はブラウンならではでしょうか。

「ノック」
 宇宙からの侵略者「ザン」により人類は滅ぼされてしまいます。残ったのは見本として選ばれた男女のみ。しかも彼らは囚われの身となっていました。自然死という概念を知らないザンは、集めた動物たちが死んでしまったのを見て困惑しますが…。
 囚われた男が宇宙人の手から逃れようと画策する…というストーリーですが、様々なアイディアが盛り込まれています。客観的にはシビアな状況ながら、終始コミカルに展開する楽しい作品です。

「ユーディの原理」
 チャーリーが発明した鉢巻型の機械は、何でも希望を実現してくれる魔法の機械でした。彼は冗談交じりに、機械は仮想の小人である「ユーディの原理」で動いていると語ります。しかし機械は何でもできるわけではなく、ある制限があると言いますが…。
 謎の理論「ユーディの原理」で作動するという機械をめぐる物語です。「ユーディ」は実在するのか? メタな趣向もあったりと、奇妙な味わいのファンタジー作品です。

「シリウス・ゼロ」
 恒星シリウスを周回する惑星フリーダとソアを宇宙船で訪れた親子と操縦士の一行は、第一惑星より内側に新たな惑星を発見し、その星を訪れます。人類未踏のはずのその惑星には、奇妙な動物だけでなく、知り合いの男サムがすでにいたことに一行は驚きます。彼は、映画会社が映画を撮るために秘密裏に活動しているのだと話しますが…。
 未発見の惑星に存在していたのは何者なのか? 未知の異星人とのファースト・コンタクトを描いた作品です。コメディ・タッチながら、人間の深層心理を再現するという「シリアス」なテーマも内包しています。

「町を求む」
 やくざ者の「おれ」は、自らのボスを蹴落とすという計画をボスに知られていまいます。争いごとを好まないボスは、手切れ金を渡し「おれ」に町を出て行ってほしいと話しますが…。
 ハードボイルドかつストレートなクライム・ストーリー。いささか風刺的なトーンもある作品ですね。

「帽子の手品」
 たまたま集まったウォルターとボブ、メイとエルジーの男女四人組。ふとしたことからウォルターは帽子を使った手品を披露することになりますが、そこから出てきたのは予想もできないものでした…。
 何の変哲も無い日常が突然恐怖の光景に変わるというホラー的作品。見たくないものは見えないという人間の心理的なテーマも扱われています。仄めかしが多用される、洗練された恐怖小説です。

「不死鳥への手紙」
 放射能の影響により、不死に近いまでの長寿を手に入れた男。18万年を生きてきたという男は人類の歴史を語ります。彼によれば、核兵器を始め何度も人類は絶滅寸前に追い込まれ、文明も何度もやり直しをしているというのです。
 しかし、それゆえにまた人類は「不死」といってもいいのではないかと、彼は語ります…。
 短めながら、長大な人類史が語られるという壮大な作品です。人類は愚かながら、その「狂気」こそが人類を長らえさせているという視点はユニークですね。

「沈黙と叫び」
 遠く離れた森の中で木が倒れた音がしても、誰にも聞かれなかったらその音は存在しているといえるのか…。たまたま駅でそんな議論を耳にした男は、駅長からある事件の顛末を聞きます。その事件では浮気を疑われた妻と相手の男が閉じ込められて餓死したというのです。
 しかも、夫は耳が聞こえないためにその音に気がつかなかったと。夫は本当に耳が聞こえなかったのか…?
 男女が閉じ込められて死んだ事件、それに気がつかなかったと言い張る男の言葉は本当なのか? それとも…? 有名な哲学的命題をミステリに応用したというその発想もユニークですが、後半に示される事件後の関係者たちの関係性が更に強烈。しかも明確に真相を明かすのではなく、仄めかしによって読者に推察させるという趣向も非常にスマートです。

「さあ、気ちがいになりなさい」
 患者のふりをして精神病院に潜入する取材を命じられた記者ジョージ・ヴァイン。彼には3年前の事故で記憶喪失になった過去がありました。その事故以前の記憶は全て失われてしまったというのです。
 元々ナポレオンに対して執着を抱いていたジョージの性格にちなみ、自分はナポレオンだという妄想患者のふりをして潜入することになりますが、実はジョージには皆に言えない秘密がありました。彼は実は3年前まで本物の「ナポレオン」だったのです…。
 自分はナポレオン本人だという主人公は本当に正気なのか? 物語が進むにつれ、誰が正気で誰が狂気なのかもわからなくなってきます。やがて世界を動かしている影の支配者の存在も明らかにされ…。
 ブラウンが多用する「認識の相対性」「正気と狂気」といったテーマの総決算といった趣の作品です。「正気」であるというのも、飽くまである立場から見たときのものに過ぎない…というような結末も皮肉が効いていますね。ブラウンSFの到達点の一つともいうべき傑作小説です。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

箱の中の心  G・K・ウオリ『箱の女』
箱の女 (ハヤカワ文庫 NV)
 G・K・ウオリの長篇小説『箱の女』(富永和子訳 ハヤカワ文庫NV)は、三日間、事故で箱に閉じ込められた後に豹変してしまった女性をめぐる心理サスペンス作品です。

 夫のジョーと共に数十年間も幸せな結婚生活を送っていたエレン・ディレイは掃除をしている最中に、誤って工具箱の中に閉じ込められてしまいます。三日後ようやくジョーによって助けられたエレンは、夫が自分を殺す気だったと思い込んでしまいます。
 夫に殺意がなかったと頭では理解しているものの、何かが失われてしまったエレンは、山中の小屋に移り住み、そこで狩りをして暮らすようになります。ある日エレンの撃った弾丸がたまたま森の中で酒盛りをしていた男たちの一人に当たってしまいますが…。

 箱に閉じ込められたことから、夫との仲が破綻してしまった女性を描く心理サスペンス作品です。ちょっと猟奇的なテーマを思わせるモチーフなのですが、ホラー的な展開になるわけではなく、飽くまで女性の心の不可思議さを追っていくという、シリアスなサスペンス作品です。
 女性がすでに亡くなっているということは序盤で明かされており、件の女性エレンがどういう人間だったのか、というのを町の大工スプロッチーと、その娘でエレンの親友だったウィルマが語ってゆくという設定になっています。

 物語は「箱の女」エレンとその夫ジョーを中心に語られますが、その合間に語り手スプロッチーとウィルマを始め、エレンに敵対する警官ケアリ、ウィルマの元恋人ポイズンなど、周囲の人物の背景や人生にも触れられ、厚手の群像劇のような雰囲気もありますね。
 「箱の女」エレンはなぜ夫を捨てたのか? 彼女が死ぬことになった原因とは何なのか? 題材こそ奇抜ですが、人間の心の不可思議さを真摯に描いていくサスペンス作品で、文学性の高い読み応えのある作品になっています。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

神秘の道  ロバート・R・マキャモン『ミステリー・ウォーク』
ミステリー・ウォーク〈上〉 (創元推理文庫) ミステリー・ウォーク〈下〉 (創元推理文庫)
 ロバート・R・マキャモン『ミステリー・ウォーク』(山田和子訳 創元推理文庫)は、死者の魂を鎮める能力を母から受け継いだ少年が、様々な事件や人と出会いながら、成長してゆく様を描いた作品です。

 インディアンの血を引く母ラモーナから、死者の魂を鎮める能力を受け継いだ少年ビリー・クリークモア。母ラモーナは、町で死んだ人々の魂を救うために働きますが、彼女の能力を信じない町の人々からクリークモア親子は排斥されていきます。父親さえも妻と息子の能力を受け入れられず悩んでいたのです。
 幼くして能力に目覚めたビリーは、一族に代々つきまとう邪悪な「シェイプ・チェンジャー」の存在を知ります。対抗する力を得るためビリーは祖母であるレベッカに師事することになります。
 一方、クリークモア母子を危険視する伝道師ファルコナーと息子ウェインは、彼らに圧迫を加えようとしますが…。

 特殊な能力を受け継いだ少年が、いろいろな出来事に遭遇して成長してゆく様子を描いた長篇作品です。細かい章に分かれており、それぞれがまとまったエピソードになっていますが、その一つ一つに非常にふくらみがあり、読み応えがあります。
 前半はビリーが町を出るまでの少年時代を描き、後半は町を出たビリーがいろいろな冒険を重ねる…という構成になっています。明確に敵が姿を現してくる後半ももちろん面白いのですが、圧巻なのはやはり前半です。

 特殊な能力を持つ母ラモーナが人々の魂を救っているにもかかわらず、彼女の能力を信じない、あるいは怖がっている人々は、彼女のみならず一家を排斥し始めます。夫のジョンは妻を愛しながらも、妻の能力を理解しきれず、精神的に病んでしまいます。
 やがてビリーが幼くして能力を発揮しはじめたころ、一家は悲劇的な事件に襲われることになるのです。この段階では「敵」である悪霊「シェイプ・チェンジャー」はまだほとんど姿を見せていないのですが、それにもかかわらず事態は非常に暗鬱な展開になっていきます。
 ビリーの「神秘の道(ミステリー・ウォーク)」は一体どこにつながることになるのか?

 少年ビリーの成長小説であり、青春小説であり、恋愛小説でもあり、そしてもちろんホラー小説でもあるという、総合的な魅力を持った作品です。マキャモンの傑作の一つといっていい作品ではないでしょうか。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

奇妙な味の物語  ウイリアム・ハリスン『ローラーボール』
ローラーボール (ハヤカワ文庫NV)
 ウイリアム・ハリスンの短篇集『ローラーボール』(小鷹信光ほか訳 ハヤカワ文庫NV)は、純文学と〈奇妙な味〉の中間のような味わいの作品集です。

 近未来、試合内で殺人までが許されるようになったスポーツを描く「ローラー・ボール」、傭兵として世界を遍歴した男の計画について語られる「戦士」、人気のない辺境に住み着いた老人と雑貨店主との心の交流を描く「世捨て人」、超自然的な能力を持つ青年が魔術として活躍する「青い穴の中へ」、おばに導かれて食べることに官能的な魅力を見出す男を描く「暴食の至福」、大家族を養う父親の生活を子供の目線から語るノスタルジックな「ピンボール・マシン」、キャッチフレーズにより成り上がった男がその人生を語る「惹句王」、資格の勉強をする夫を養うため厨房で働く若い妻と中年の料理人の奇妙な恋の行方を語った「ある料理人の話」、火事の現場で何度も幻覚と遭遇する消防士を描く「よろこびの炎」、禁煙療法を実践するための船でタバコを密売する男を描いた「良き船、エラズムス」、女好きの鉛管工の幻想を描く「床の下」、飛び抜けた実力を持つ砲丸投げ選手の青年を描く「涅槃と神々の黄昏と砲丸投げ」、天候をコントロールできると信じている気象観測官を描く「気象観測官、ある神学的独白」を収録しています。

 純文学的な作品と、異色短篇、いわゆる〈奇妙な味〉的な作品とが入り交じったような、不思議な味わいの作品集です。
 「世捨て人」「ピンボール・マシン」「ある料理人の話」などは明らかに純文学的なスタイルで描かれているのですが、そこには妙な「くせ」があるのですよね。
 一方、異色短篇的な「青い穴の中へ」「暴食の至福」「よろこびの炎」「良き船、エラズムス」「気象観測官、ある神学的独白」なども、妙なわかりにくさがあって、一概に「こういう話」と要約できないような難しさがあります。
 解説ではこのあたり、ハリスンの作風について「知的なショッカー」「テーマのない寓話」という言い方をしていて、なるほどという感じではありますね。
 映画化された表題作「ローラー・ボール」にしても、派手な題材を扱ってはいるものの、「殺人スポーツ」という目立つところにはスポットがあまり当たらず、主人公であるスター選手の心理描写がメインに描かれていくという作品です。

 超自然的な力で別の空間「青い穴」に隠れることができる青年を描いた「青い穴の中へ」や、火事の現場に行くたびに怪しい幻覚を見続ける消防士を描いた「よろこびの炎」、禁煙療法が実践されている船の中でタバコを売り歩く男を描いたブラック・ユーモア味の濃い「良き船、エラズムス」などは、エンターテインメントとしても非常に面白い作品です。
 美食家のおばに導かれた男がやがてあらゆる物質に食欲を抱くようになるという「暴食の至福」や、超人的な身体能力を持つ砲丸投げ選手の男がひたすら砲丸を投げ続けるという「涅槃と神々の黄昏と砲丸投げ」などは、シュールな味わいがあって、これはこれで捨てがたいですね。

 この短篇集の収録作は主に1970年代前半に書かれています。短篇のいくつかは、1970年代に「ミステリマガジン」に掲載されていて、その当時にはいわゆる「異色短篇」的な惹句がついていたように思います。ただ今読むとハリスンの作品は、それらとはちょっとベクトルが異なる作品のようです。
 とにかく、かなり風変わりな作品集なのは間違いないので、変わった小説を読みたい方にはお薦めしておきましょう。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

心の漂流  シャーロット・ローガン『ライフボート』
ライフボート (集英社文庫)
 シャーロット・ローガン『ライフボート』(池田真紀子訳 集英社文庫)は、救命ボート上を舞台に、遭難した船客たちの人間関係をサスペンスたっぷりに描いた作品です。

 1914年、大西洋で豪華客船が爆発し、人々はそれぞれ救命ボートに乗り込んで脱出します。資産家の夫ヘンリーと結婚したばかりのグレース・ウィンターは、夫と別れてボートに乗り込みますが、大量の人々を乗せたボートは定員を超えて不安定になっていました。
 唯一、船と海についての知識を持つ船員ハーディはリーダー的存在となり、沈んだ船の周辺で救出を待つべきだと主張しますが、その横暴な態度から皆の反感を買いつつありました…。

 あらすじからは、極限状況に陥った人々たちのサバイバルや争いが描かれる作品を思い浮かべると思います。確かにそういう面もあるのですが、ちょっと独特の展開をする作品です。
 生き残るためのサバイバルというよりも、そうした極限状況に陥ったヒロインの心の動きを描いた作品、と言う方が当たっているでしょうか。救命ボートで生き残った人々が30人以上いること、その大部分が女性であるということからも、あまり人間同士が物理的に争うという展開はありません。

 リーダー的存在である船員ハーディと、それに反感を抱き主導権を握ろうとするハンナ・ウェストとミセス・グラントの二人の女性、二つの勢力が生まれる中で、ヒロインのグレースの心が揺れ動く様が描かれていきます。
 物語はグレースが裁判にかけられている状態から始まります。彼女自身は生還したことが分かっているのですが、救命ボートに乗り込んだ乗客たちは誰が助かり誰が死んだのか? グレースは何の罪で裁かれているのか?

 大きな謎を引っ張りつつ展開する物語には、サスペンスが溢れています。
 物語はグレースの一人称で語られるのですが、グレースは意思があまり強くない女性として描かれており、状況に流されたり、多数の意見に与したりします。語りには自分を正当化するような部分もあり、彼女の言っていることが本当なのかどうかは定かではありません。
 飽くまでヒロインであるグレースの心理がメインに描かれていくので、後半、法廷劇が前面に出てくると、グレースが裁かれる原因となった事件が回想されるほかは、遭難事件のその後の展開がちょっとぐたぐたになってしまうのが残念なところではありますね。

 通常の「漂流もの」とはかなりベクトルの異なった作品で、同種の作品にあるような波瀾万丈感はあまりありません。飽くまで漂流を題材にした心理サスペンスとして読んだ方が、その面白さを味わえる作品でしょう。
 ヒロインがある種の「狡さ」を持っているため、読む人によっては「イヤミス」感を感じる人もいるかもしれません。


テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

幻想の日常  柴田元幸編訳『どこにもない国 現代アメリカ幻想小説集』
どこにもない国―現代アメリカ幻想小説集
 柴田元幸編訳『どこにもない国 現代アメリカ幻想小説集』(松柏社)は、現代アメリカの幻想小説を集めたアンソロジー。風変わりな設定ながら物語性が強い作品が多く集められた好アンソロジーです。

エリック・マコーマック「地下堂の査察」
 フィヨルドのそばの入植地に設けられた6つの「地下堂」には、それぞれ問題を起こした人物や危険人物とされる人間が閉じ込められていました。「わたし」には月に一度「地下堂」を査察する仕事が課せられていましたが…。
 閉じ込められている人々の過去が順番に語られるのですが、それらがどれも幻想的なエピソードに満ちています。人口の森、無限ボール投げ器など、登場するガジェットも不思議なものばかり。査察官自身の秘密も明らかになるという展開もミステリアスですね。

ピーター・ケアリー「Do you love me?」
 その世界では地図制作者が尊敬を集めていました。彼らの仕事がなければ人々は不安になるほどだったのです。ある時から、世界の一部が消え始めたという噂が流れ始め、やがてそれは人間にまで及びます。
 地図制作者である「わたし」の父親は、「非物質化」はその人間が愛されなくなった証拠だという持論を話しますが…。
 生物・無生物に限らず物質が消えていくという「非物質化」が進んだ世界で「愛とは何か?」を問いかける寓話的ファンタジー。ファンタスティックな思索を含んだ魅力的な作品です。

ジョイス・キャロル・オーツ「どこへ行くの、どこ行ってたの?」
 自分の容姿に自信を持つ高慢な少女コニーは、ある日留守番をしている最中に、車に乗った若者二人の訪問を受けます。執拗に誘い続ける少年に対し嫌悪感を抱くコニーでしたが…。
 しつこい誘いを暴力的なまでにデフォルメして描いた作品。不条理小説風の展開ですが、何やら幻想的な雰囲気まで醸成されていきます。

ウイリアム・T・ヴォルマン「失われた物語たちの墓」
 文豪ポーの生活をその作品とコラージュしながら描いた散文詩的作品。ポー作品に興味がないと、あまり面白くないかもしれません。

ケン・カルファス「見えないショッピング・モール」
 マルコ・ポーロは、フビライ汗に幻想的なショッピング・モールの事々を語ります…。
イタロ・カルヴィーノの名作『見えない都市』のパロディで、都市の代わりに幻想的なショッピング・モールについて語っていくという幻想小説です。
 何の変哲もない日用品や食物、駐車場や消費税などに混じって摩訶不思議な商品の名前が並びます。いかにも現実的な語り口にも関わらず、エピソード自体は幻想的。それぞれのショッピングモールが「モニカ」であるとか「アリス」であるとか、女性の名前になっているのも気が利いています。

レベッカ・ブラウン「魔法」
 鎧と面頬付きの兜で全身を覆った「女王様」に荒野で拾われた「私」は、彼女との優雅な生活に満足していました。しかしふとしたことから「女王様」を怒らせ、城を追われてしまいます…。
 支配するものと支配されるものとの関係を描いた寓話、といった作品でしょうか。城を追われた「私」が、休息を与えてくれる人々と出会うという後半部分には、どこか「癒し」に満ちた魅力がありますね。

スティーヴン・ミルハウザー「雪人間」
 雪の日に、人々は「雪人間」を作ります。やがてその技術と精度は向上し、雪の動物や邸宅など、雪による幻想的な光景が現出しますが…。
 雪像作りがエスカレートし、幻想的な光景が現れるという作品。超自然的な現象が起こるわけではありませんが、これはやはり幻想小説としか呼び様のない作品ですね。少年の目線から描かれる語り口も効果的です。

ニコルソン・ベイカー「下層土」
 農業史家ナイルは、砕土機に関する調査のため博物館を訪れます。彼が宿をとったのは、女主人のスープが自慢の宿でした。ナイルが宿屋のクローゼットを開けると、古い「ミスター・ポテトヘッド」が一セット入っているのに気がつきますが…。
 「ジャガイモ」に襲われるという、ブラック・ユーモアの利いたホラー小説です。野菜と一体化してしまうという展開は、ジョン・コリア「みどりの思い」を思わせますね。

ケリー・リンク「ザ・ホルトラク」
 ゾンビも訪れる終夜営業のコンビニ。店に住み込んで働くエリックは、店をたびたび訪れる女性チャーリーに恋をしていました。同僚のバトゥはエリックの恋を応援しますが、チャーリーと気安く話すバトゥに対し、エリックは複雑な思いを抱いていました…。
 男女の不思議な三角関係が、ゾンビが存在する世界を舞台に描かれるという、ポップなラブ・ストーリーです。処分されてしまう犬の最後の夜を、犬とドライブして過ごすというチャーリーのキャラクターも魅力的ですね。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学



プロフィール

kazuou

Author:kazuou
男性。本好き、短篇好き、異色作家好き、怪奇小説好き。
ブログでは主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。twitterアカウントは@kimyonasekaiです。
怪奇幻想小説専門の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。twitter上の怪奇幻想ジャンルのファンクラブ「 #日本怪奇幻想読者クラブ 」主宰。
『ミステリーズ!vol.96』(東京創元社)に怪奇小説の翻訳概況を書きました。
同人誌『海外怪奇幻想小説アンソロジーガイド』を2019年8月に刊行しました(完売しました)。
「海外怪奇幻想作家マトリクス・クリアファイル」、同人誌『物語をめぐる物語ブックガイド』『迷宮と建築幻想ブックガイド』を盛林堂書房さんで通信販売中です。



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する