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マニアライクなアンソロジー  矢野浩三郎編『世界怪奇ミステリ傑作選 正・続』
 矢野浩三郎編のアンソロジー『世界怪奇ミステリ傑作選』『続・世界怪奇ミステリ傑作選』(番町書房イフ・ノベルズ)は、海外の怪奇幻想小説の秀作を集めた良質なアンソロジーです。珍しい作品も多数収録されています。以下、内容を見ていきましょう。


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矢野浩三郎編『世界怪奇ミステリ傑作選』(番町書房イフ・ノベルズ)
 内容は「吸血鬼たち」「悪と魔法」「錬金術と秘儀」「超神話」「エッセー」のテーマで分けられています。

シャイラー・ミラー「河を渉って」
 森の中で突然目覚めた男には記憶がありませんでした。あるのはただ血を飲みたいという渇望だけ。森の動物で渇きをいやす男でしたが、なぜか川やその水に触ったとたんに体から力が吸い取られてしまいます。男はやがて物陰から現れた女と出会いますが…。
 吸血鬼になった男を本人の視点から描く物語。本人には記憶がないものの、過去に何があったのかが徐々に明かされる展開はミステリアス。迫力のある吸血鬼小説です。

ロバート・ブロック「蝿の悪魔」
 ハワードは蠅に悩まされていました。常時、自分のそばで飛んでいる蠅について医者に相談しますが、それは自分の妄想ではないかというのです。それが原因で妻は出ていってしまいますが…。
 蠅がつきまとうという妄想にとりつかれた男を描くサイコ・スリラー作品です。

ジャック・シャーキー「魔女志願」
 幼い頃から魔女に憧れるケティは、たびたび魔法をかけようと試みますが、全て失敗してしまいます。成長したケティが出会った魔女らしき老婆は、魔女になるには「愛」を捨てなければならないと言いますが…。
 「愛」ゆえに魔女になれない「魔女志願」の少女を描くファンタジー作品。それまでの展開から暖かい結末が待つのかと思いきや、とんでもなくブラックな結末に。これは一読の価値のある作品ですね。

アーサー・ポージス「三番目のシスター」
 美しい女優の母が病で瀕死の状態にあるのを心配した娘は、熱に浮かされた状態で町に飛び出しますが、ふと三人の老婦人が織物の作業をしている家に飛び込みます。娘は、彼女らは母の命を司る作業をしているのではないかと直感しますが…。
 命を司る女神たちの家に飛び込んだ少女を描く、神話的なファンタジー。美しいファンタジーかと思いきや、これまたブラックな結末に。

ピーター・S・ビーグル「死の舞踏」
 ロンドンに住む資産家フローラ・ネヴィル夫人はパーティを催すことのみが楽しみでしたが、年老いた夫人はそれさえもが退屈になってきていました。ある日、戯れに死神にパーティの招待状を出そうと考えた夫人でしたが、やってきたのは若く美しい娘でした…。
 死神は若く美しい娘だった…という幻想小説。死神の娘を怖がった参加者たちが彼女と踊るのを躊躇う、というシーンは印象的。何とも美しい寓話的ファンタジーです。

W・B・イエイツ「錬金術の薔薇」
 カリスマ的な人物マイケル・ロバーツに誘われ秘 儀的な体験をする語り手を描いた幻想小説です。

ダイアン・フォーチュン「秘儀聖典」
 オカルトに通暁するタヴァナー博士を主人公に、秘儀が記された写本をめぐって、ある人間の転生が描かれるという作品です。

アーシュラ・K・ル=グイン「解放の呪文」
 宿敵ヴォールに囚われた魔法使いフェスティン。様々なものに変身して脱出しようとしたフェスティンでしたが、先回りしたヴォールによって全て阻止されてしまいます。フェスティンはとうとう「解放の呪文」を使いますが…。
 囚われた魔法使いの脱出を描くファンタジー作品です。様々な魔法の効果が描かれるシーンは非常に視覚的で見事ですね。最後まで敵であるヴォール自身が姿を現さないのが面白く、そこがまた伏線にもなっています。短めながら印象に残る作品ですね。

H・P・ラヴクラフト「CTHULHU の喚び声」
 大叔父アンゼル教授が遺した奇怪な薄肉浮彫(バレリーフ)や書類に関心を惹かれた「私」が知ったのは、太古から生き続ける謎の存在でした…。
 ラヴクラフトの代表作ともされる作品です。彫刻家や警察官など、複数の視点から間接的に「謎の存在」が仄めかされます。「CTHULHU」を始め、作中で現れる呪文などがアルファベット表記のままに使われているのが、今見ると面白いですね。

 「錬金術と秘儀」コーナーに入っている、W・B・イエイツとダイアン・フォーチュン作品が浮いている感じはするものの、こうしたオカルト的な作品が一緒に入っているのも、1970年代のアンソロジーだなという感じはしますね。
 全体に面白い作品が集められており、大変良い怪奇アンソロジーです。序盤に並んだ「河を渉って」「蝿の悪魔」「魔女志願」「三番目のシスター」「死の舞踏」などが、どれも秀作・傑作で、読めば満足感が味わえると思います。



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矢野浩三郎編『続・世界怪奇ミステリ傑作選』(番町書房イフ・ノベルズ)
 正編に引き続き、海外の怪奇幻想小説の秀作を集めた良質なアンソロジーです。「戦慄」「変身ものがたり」「もう一つの世界から」「幻覚」「エッセー」にテーマ分けがされています。

スティーヴン・バー「目撃」
 新婚の夫婦エリックとカーロッタは山に登りますが、先に山頂を見た夫は顔色を変えます。夫は理由も語らず、直後に失踪してしまいます。数十年後に夫らしき男の情報を聞いた妻は、彼に会いに出かけますが…。
 災難を避けようとした結果、逆にその結果を引き寄せてしまう…というタイプのストーリー。物語の始まりと終わりがループするような、技巧的な作品です

シリア・フレムリン「階上の部屋」
 夫も外出し、誰もいなくなったアパートで深夜子供たちと自分だけになった主婦マーガレットは不安を感じていました。しかもアパート内には誰か人間の気配がするのです。子供たちが連れてきた、様子のおかしい見知らぬ子供のことを思い出すマーガレットでしたが…。
 「生き霊」もしくは「分身」を扱った物語というべきでしょうか。主婦を襲う「怪物」もまた救われるという、ユニークな幻想小説です。

マイケル・ジョセフ「黄色い猫」
 ギャンブルで生計を立てる男グレイは、ある日自分についてきた黄色い猫を飼うようになってからツキが上がってきたことに気がつきます。しかし付き合い始めた女の言うままに、猫を殺してしまいます…。
 不思議な猫は一体何者なのか? 悪夢のような雰囲気で展開する作品です。トーマス・オーウェン「黒い玉」を思わせるというと、雰囲気がわかってもらえるでしょうか。

ジェラルド・カーシュ「たましい交換」
 黒人をひどく憎んでいた老人の少佐は、逃げ込んだ黒人の男を追って森の中へ入っていきますが、そこから出てきた少佐は、まるで人が変わったようになっていました。彼が言うには、黒人と少佐の中身は入れ替わったというのですが…。
 人格交換を扱った作品ですが、人種差別的な要素も扱っており、テーマ性の強い作品になっています。

ジョイス・マーシュ「樹」
 妻のリータは、庭に生えた大木を気味悪く思っていました。その枝からは人間の血液のような樹液がにじみ出しているのです。それと同時に、夫のジョージがだんだんと体調を悪くしていくのを心配する妻でしたが…。
 植物を扱った怪奇小説ですが、登場する木の気色悪さが強烈です。主人公の若妻がインド出身であるというのも、作品の神秘主義的な色彩を濃くするのに貢献していますね。

チェスター・ハイムズ「へび」
 行方知れずになった息子を探しに訪れた義父は、孫娘がヘビに襲われたと聞き、部屋中を探しますが、ヘビの姿はありません。夫に対して不満を持っていたらしい妻は、義父に関係を迫りますが…。
 超自然的な要素は薄いのですが、何やら不気味な雰囲気のする作品です。ヘビは本当に実在するのかという点も含めて象徴的な要素もあったり、妻と義父の関係も怪しかったりと、妙な気味悪さの横溢する作品ですね。

ヘンリー・ハッセ「バイオリンの弦」
 精神科医シェルマン博士を訊ねた「私」は、フィリップ・マクストンの症例について話を聞きます。フィリップは、頻りに耳にするバイオリンの音色は異次元から彼とコンタクトしようとする女性の弾くものだと話していたというのですが…。
 ラヴクラフト「エーリッヒ・ツァンの音楽」を思わせる音楽怪談です。異次元から現れる魔性の女の不気味さも強烈。

エリオット・オドンネル「開かずの間の謎」
 使用人として、資産家らしき未亡人ビショップ夫人の家に雇われた身寄りのない娘アメリア。夫人の留守中、彼女から立ち入りを禁じられている部屋に入ることに成功したアメリアでしたが…。
 主人は人殺しだったという犯罪実話的な要素と、超自然的な現象の起こる怪談実話的な要素の組み合わさった、ユニークな作品です。

フリッツ・ライバー「煙のお化け」
 ラン氏は電車で通勤する途中、決まった場所に現れる煙のような得体の知れないものに不安を感じていました。他の人間にはそれが見えないようなのです。夜、会社に戻ったラン氏は、秘書のミリック嬢の様子がいつもと違うのに気がつきますが…。
恐怖の焦点が捉えにくいという、ユニークな怪奇小説。「都市怪談」とでもいうべきでしょうか。

ゼナ・ヘンダースン「おいでワゴン!」
 幼いころから甥のサディアスには不思議なところがありました。彼には念動力があるらしいのです。しかし成長するにつれその力は発揮されなくなっていきます…。
 不思議な力を持つ少年を描く物語です。子供と大人、常識的な思考でその純粋さが失われてしまう…というテーマが非常に上手く描かれています。

アンナ・カヴァン「頭の中の機械」
 幻想を伴った散文詩的な作品です。

クリストファー・イシャーウッド「待っている」
 成功した弁護士である弟の家に世話になっている初老の兄。彼には突然未来の情景が垣間見れるという能力がありました。未来に転位した彼は、その部屋にあった雑誌から未来の情報を得ようと考えますが…。
 タイムスリップを扱った幻想小説なのですが、語り手が人生下り坂に入った初老の男性であるのと、能力を使って何かをしたいとう強烈な欲望などがあるわけでもないため、淡々と進む物語になっています。なのですが、微妙なユーモアを伴う語り口のせいもあり、面白く読めるのは不思議ですね。

ロバート・エイクマン「強制ゲーム」
 コリンとグレイスの夫妻は、特別な魅力があるわけではないにもかかわらず隣人のアイリーンと付き合うようになります。あるときを境に妻のグレイスはアイリーンとの都合を優先し始め、夫をないがしろにし始めます。
やがて飛行機の免許を取り、飛行機を購入すると宣言したグレイスはアイリーンと一緒に失踪してしまいますが…。
 何が怖いのかわからない…という定評があるエイクマン作品なのですが、この作品では隣人のアイリーンと、それに「洗脳」されて一緒に姿を消してしまう妻グレイスの行動がかなり具体的なレベルで怖いです。
 人間の心理の怖さを扱った作品かと思いきや、超自然現象らしきものも起きたりと、恐怖の焦点は合いにくいながら、全体を通しても非常に怖さを感じさせられる作品です。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

怪奇のリアリズム  平井呈一訳編『屍衣の花嫁』
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 平井呈一訳編『屍衣の花嫁』(東京創元社)は、1959年、<世界恐怖小説全集>の最終巻として刊行されたアンソロジーです。フィクションではなく、英米の海外怪談実話集から選りすぐった作品集になっています。

 序盤は地味な実録風幽霊談が多いのですが、中盤からは、創作と見紛うような破天荒なエピソードが頻出するという面白い本になっています
 全体は三部に分かれており、一部は古典的な実録風幽霊談、二部は創作味の強い奇談集、三部はアメリカでは有名な「ベル・ウィッチ事件」についての講演録、という並びになっています。ハリファックス卿、キャサリン・クロー、エリオット・オドンネルなど、怪奇実話で有名な著者たちの本からのアンソロジーとは書いてあるものの、一部はしがきにあるものを除いて、どのエピソードが誰のものなのかは記されていません。

 第一部は地味なお話が多いのですが、イギリス心霊学協会の会報に掲載されたという「ある幽霊屋敷の記録」はちょっと出色です。
 持ち主の夫婦が亡くなった後に引っ越してきたモートン家の人々が、女の幽霊に出会った顛末を描くレポートなのですが、最初は普通の人間に見紛うような実在感を備えていた幽霊がだんだんとその存在感を失っていったというのです。
 また面白いのが、語り手が幽霊に対して科学的な興味から、物理的に接触可能かどうかなど、いろいろ実験的なアプローチを行い、それを細かく記述しているところ。それゆえ「怖く」はないのですが、妙な面白さがありますね。

 一番面白いのが第二部で、こちらは興味深いエピソードが目白押しです。首のない幽霊をめぐる「首のない女」、過去の殺人を夢の中で追体験するという「死の谷」、ポルターガイストを引き起こすテーブルの由来について語られる「魔のテーブル」、声の出なくなった歌手の代役として突然現れた不思議な男が引き起こす怪現象を扱った「呪われたルドルフ」、二人組の男女の幽霊が現れる「屍衣の花嫁」、予知夢を扱った「舵を北西に」、宿屋の鏡に起こる怪異を描いた「鏡中影」、汽車の中で過去の惨劇の幻覚を見る「夜汽車の女」、二十年前に失踪した兄の人生を追体験するという「浮標」などが面白く読めます。

 実話というより、創作のようにも見える非常にアイディアのひねられたお話も多いです。例えば「死の谷」では過去の殺人を夢の中で体験する男が描かれるのですが、実は被害者は事故死しており、殺人は行われていなかったというのです。実行するつもりだった殺人の思念を追体験するという面白い趣向です。
 「呪われたルドルフ」では、悪魔的な音楽で人を魅了する怪人物が現れますが、非常によくできたお話で、その読後感はまるでホフマンの作品のようです。
 「鏡中影」は鏡に映った人物が魔術にかけられるという怪奇作品ですが、こちらは、江戸川乱歩の分類でいうところの「鏡怪談」でしょうか。

 第三部の「ベル・ウィッチ事件」は、アメリカでは有名だとされる「ベル・ウィッチ事件」について語ったフォーダー博士の講演録とのこと。「魔女」によって起きた怪奇現象のおかげで最終的に一家の父親が殺されてしまったというお話なのですが、精神分析的な解釈により、一家の娘が父親を殺したのではないかという解釈がされているのが特徴です。これはこれでなかなか面白いノンフィクションではありました。

 様々な趣向のお話がバラエティ豊かに配置されたアンソロジーで、今読んでも非常に面白いです。これは何らかの形で復活させてほしい本ですね。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

アメリカ怪談の伝統  荒俣宏編『アメリカ怪談集』
アメリカ怪談集 (河出文庫)
 荒俣宏編『アメリカ怪談集』(河出文庫)は、ポオ、ホーソーン、ビアスといった古典から、ラヴクラフト、パルプマガジンホラーまで、アメリカ怪奇小説の美味しいところをバランス良く収録したアンソロジーです。

ナサニエル・ホーソーン「牧師の黒いヴェール」
 温厚で知られるまだ若い牧師フーパー氏は、ある日突然顔を黒いヴェールで覆い始めます。理由も聞いても答えず、そのヴェールをかぶり続けるフーパー氏に対し、周りの人々は恐怖を覚え始めますが…。
 黒いヴェールは何を表しているのか…? キリスト教的な寓意もあるのでしょうが、それらを抜きにしても普遍的な不気味さの感じられる作品です。

ヘンリー・ジェームズ「古衣裳のロマンス」
 オックスフォードに留学したウィングレーブ家の息子バーナードは、友人になった資産家の息子アーサー・ロイドを伴って帰郷します。バーナードの妹でそれぞれ美しい姉妹ロザリンドとパーディタは、アーサーをめぐって不和になりつつありましたが…。
 結婚相手をめぐって憎みあうようになってしまった姉妹が、片方の死後もその「呪い」を受ける…というオーソドックスなゴースト・ストーリーです。超自然的な趣向よりも、姉妹の細かい心理のすれ違いの方が印象に残る作品ですね。

H・P・ラヴクラフト「忌まれた家」
 昔から人々が変死するという噂のある「忌まれた家」。その家に住む人々は生気を失い次々と死んでしまうというのです。家に興味を持った「わたし」は叔父のエリュー・フィップルと共にその家に乗り込むことになりますが…。
 幽霊屋敷テーマの作品かと思いきや、それに類する超自然現象は否定されます。家の来歴について読み進むうちに増加してゆく不気味さは強烈ですね。
 クライマックス、屋敷内での変容のヴィジョンのイメージは圧巻です。

アルフレッド・H・ルイス「大鴉の死んだ話」
 インデアンの酋長「大鴉」は商人から人をあっさりと殺してしまう薬品「旋風」を手に入れ、気に入らないものを殺してしまいます。夫である占者「灰色のトナカイ」を殺された妻の「夢をもってる女」は「大鴉」に復讐を企てますが…。
 インデアンたちの社会で展開する話だけに、魔術的な世界観に満ちているのですが、お話自体はストレートな復讐物語です。大量の登場人物たちがあっさりと殺されたりする関係もあり、どこか民話的な味わいもありますね。

メアリ・E・カウンセルマン「木の妻」
 家同士が犬猿の仲だったフローレラ・ダブニーとジョー・エド・ジェニングスは恋仲となり、伝道師の立会いのもと結婚式を挙げようとしますが、激怒したフローレラの父親によりジョー・エドは殺されてしまいます。
 フローレラはやがてジョー・エドがその下に埋められた木をジョー・エドそのものだと思い込むようになりますが…。
 死んだ恋人が木になって蘇るという植物幻想小説。それが少女の妄想なのかどうかを、第三者が客観的な視点から描くというのが上手いですね。

ヘンリー・S・ホワイトヘッド「黒い恐怖」
 娘との結婚を望む不良青年コーネリスを疎ましく思った裕福な黒人商人コリンズは、魔術師に頼み、青年に呪いをかけてしまいます。埋めた呪物を見つけ出し燃やさなければ死んでしまうと思い込んだコーネリスとその母親エリザベスは恐怖に駆られますが…。
 西インド諸島を舞台にした作品を多く残したホワイトヘッドの恐怖小説です。実際に超自然現象が起こるというよりも、それらや魔術が信じられている黒人社会をリアリスティックに描くという、シリアスな作品です。「信仰」や「信念」に関わるテーマも感じられる面白い作品ですね。

メアリ・E・ウイルキンズ=フリーマン「寝室の怪」
 夫の死後、エリザベス・ヘニングス夫人は大きな家を借りて下宿を開きますが、その家は過去に何人もの人間が失踪しているという家でした。下宿人ウィートクロフト氏は自身が体験した不思議な出来事を日記に記しますが…。
 これはゴースト・ストーリーというよりは別世界物語でしょうか。深夜にある部屋で暗闇の中でのみ、部屋が別世界につながる…という物語です。「暗闇」というのがポイントで、マッチやランプを点けた途端に元の部屋に戻ってしまうのです。
 歩いて数歩で壁にぶつかるはずが、何メートル歩いても壁につかない、という部分はかなり怖いです。「部屋」を調べているうちに、主人公がそこに恐怖というよりは好奇心(そして少しの憧れ)に近い感覚を抱くようになっていくというのも面白い展開ですね。

イーディス・ウォートン「邪眼」
 クラブの中心的人物であるカルウィンは、最年少のメンバー、フレナムに促され霊的な体験談を話し始めます。彼は人生の節目に何度も邪悪な「眼」に襲われたというのですが…。
 度々現れる「邪眼」は一体何を表しているのか? 従姉妹との結婚、作家志望の若者とのやりとりなど、作中で描かれる心理的な描写も重厚で、それらが作品のテーマとも結びついているらしいのが上手いですね。何やら精神分析的な要素も感じられる作品です。

アンブローズ・ビアス「ハルピン・フレーザーの死」
 森の中に入り込んだ青年ハルピン・フレーザーは、森で眠り込んでしまいます。夢の中で見たのは、何年も前に別れたきりの母親の姿でした…。
 終始不気味な雰囲気の怪奇作品です。母親と息子が知らぬ間にそれぞれ殺されてしまうという因縁も怖いのですが、青年を襲う怪異が単なる霊というよりは、得体の知れない悪霊(怪物?)のようであるのも怖いですね。夢と現実がごっちゃになるという趣向も効果を挙げています。

エドガー・アラン・ポオ「悪魔に首を賭けるな」
 生まれつきの悪童トービー・ダミットは、口癖として「悪魔に首を賭けてもいい」という言葉を繰り返していました。ある日、木戸の上を跳んでみせるといってきかないダミットと「私」は、いつの間にか奇妙な老紳士がそばに立っているのに気がつきます…。
 悪魔をテーマにした怪奇作品です。終始、風刺的に描かれる物語なのですが、そのブラック・ユーモアと残酷さが同居するタッチは今でも切れ味がありますね。

ベン・ヘクト「死の半途に」
 ニューヨークの外れ、チェリー街の古びた家に引っ越してきた物書きの「わたし」は、妙な猫が部屋に出入りするようになるのと同時に、窓の外にたびたび老婆が訪れるのを目撃するようになります。老婆を見るようになってから「わたし」の精神状態は悪化していきますが…。
 過去の殺人を追体験するという、わりとオーソドックスなテーマを扱った作品なのですが、そのスタイルが非常にモダンな作品です。

レイ・ブラッドベリ「ほほえむ人びと」
 グレッピン氏が家に帰ると、叔母一家がテーブルにかけてほほえんでいました。彼らの態度にグレッピン氏は満足しますが…。
 叔母一家の「ほほえみ」とは…? 恐怖と詩情が同居した、初期ブラッドベリの逸品です。

デヴィッド・H・ケラー「月を描く人」
 精神病院を経営する「わたし」を訪ねてきたウィーンの学者ルドヴィック。彼はここに入院していたという天才画家ハロルド・ジェイムズについて聞きたいというのです。彼が残したのはたった二十枚の作品だといいますが、「わたし」によればもう一枚、最高傑作ともいうべき作品がこの病院内で描かれたというのですが…。
 患者の描く絵の内容が視覚的に詳細に描かれるのですが、その内容がまた破天荒。そしてそれらが怪異を引き起こすというシチュエーションも魅力的です。
 吸血鬼ものであり、絵画怪談でもあるという怪奇小説です。

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祈りと奇跡  ラドヤード・キプリング『祈願の御堂』
祈願の御堂 (バベルの図書館 27)
 ラドヤード・キプリング『祈願の御堂』(土岐恒二、土岐知子訳 国書刊行会)は、ボルヘス選の幻想文学全集<バベルの図書館>の一冊だけあり、キプリングの幻想味の強い作品が集められています。

「祈願の御堂」
 夫を亡くした後、ミセス・アシュクロフトはハリー・モックラーに恋をしますが、母親との生活を優先するハリーは彼女の誘いを断ります。ハリーが死ぬかもしれないほどの大怪我を負ったと聞いたミセス・アシュクロフトは、雑役婦の子ソフィーから、祈れば自分がその身に病や怪我を引き受ける代わりに、祈った相手の体を直すという「祈願の御堂」の話を聞き、そこに祈ろうとします…。
 ミセス・アシュクロフトは死病にかかっているのですが、それが死病であると知っているがゆえに、愛する男性のための自己犠牲であると自分で信じ込んでいる…という解釈も可能なように書かれています。超自然的な力を持つという「祈願の御堂」は本当に存在するのか? テーマ性の強い作品ですね。

「サーヒブの戦争」
 インド出身の従卒ウムル・シンは、敬愛するカーバン・サーヒブ(コービン大佐)についてボーア戦争に参戦します。そこで大佐の死を看取ったウムル・シンは同僚のシカンダル・カーンと共に、彼の復讐をしようとしますが…。
 大佐の死とその後の奇跡を、従者が語るという物語。純朴なインド人従卒による語り口に味わいがありますね。


「塹壕のマドンナ」
 ヒステリーの発作に襲われた元軍人ストランドウィック。元軍医のキードは彼の病状は戦争体験によるものではないかと考えるのに対し、ストランドウィックは自らの経験を語ります。
 彼にショックを与えたのは、戦地における彼の上司であり古い知り合いでもあったゴッドソウ軍曹の自殺にも見える死でした。そしてその事件には、ストランドウィックの伯母であるアーミンの幻影が関係しているのだと…。
 精神的に結ばれていた恋人たちが、片方の死によりもう一人も自殺を遂げる…という物語なのですが、その事件を体験した語り手の青年が、その事件のみならず気付いていなかった二人の関係にショックを受けて精神障害に陥ってしまうという、複雑な関係性を描いた作品です。
 しかも、青年は伯母に対して無意識に女性として魅力を感じていたのではないか…という仄めかしもあったりと、読むほどにいろいろなテーマや要素が出てくるという作品です。超自然的な現象が起こらないにしても非常に複雑な作品なのですが、そこに 明確な超自然的な現象が起こることにより、さらにテーマの深化が図られている…といった印象を受けますね。

「アラーの目」
 十三世紀イングランドの僧院、ブルゴスのジョンによってアラビアからもたらされた「アラーの目」は、西洋にはない不思議な光学器械でした。しかし、その品物は高僧たちによって異端の道具ではないかと議論されます…。
 中世の迷信深い世界における科学を描いた作品、といっていいのでしょうか。ちょっとだけ、ロジャー・ベイコンが登場するのも興味深いですね。

「園丁」
 弟の遺児マイケルを大事に育ててきたヘレン・タレル。しかし戦争によってマイケルを失ってしまいます。戦死したマイケルがフランスの墓地に埋葬されたことを知らされたヘレンは、フランスへ向かいますが…。
 タイトルにもある「園丁」が、結末において奇跡を暗示するという幻想小説です。この作品、キプリングの最高傑作とする意見もあるようですね。問題となる結末を差し引いても、愛していた家族を次々と失う女性の心情が繊細に描かれており、味わい深い作品です。一見、とっつきにくい作品が多いのですが、どの短篇にも何気なく読んでいると読み飛ばしてしまうような、隠れたテーマの感じられる作品集になっています。その点、訳者の解説も非常に参考になりますね。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

悪夢と祈り  ミッシェル・フェイバー『祈りの階段』
祈りの階段
 ミッシェル・フェイバーの長篇小説『祈りの階段』(林啓恵訳 アーティストハウス)は、ゴシック色が濃厚な幻想的作品です。

 ヨークシャーの港町ウィットビー、修復士を生業とする女性シーアンは、7世紀に聖ヒルダが建立したというウィットビー大修道院の発掘作業に参加していました。この地に到着してから、シーアンは毎晩、同じ男に首を切り裂かれるという悪夢にうなされていました。
 ある日犬を連れた男性マグナスと知りあったシーアンは、父親の遺品だという小さな瓶を差出します。中に入っている書類を解読してみてほしいというのです。その書類には、18世紀に生きた男性の「殺人」の記録が記されていました…。

 古い品物の修復を生業とする主人公が古い手記を解読するうちに、その不思議な事件にのめりこんでいき、それと同時に彼女の周りにも悪夢が近づいてくる…という、ムードたっぷりの作品です。ただ、最後まではっきりとした超自然的事件は起こらず、ヒロインが見る悪夢についても明確な説明はされません。
 その意味で「雰囲気小説」ではあるのですが、その「雰囲気」が絶品なので、これはこれでありなのかなと思わせる魅力があります。手記の主の「殺人事件」については、かなり明確な解決があり、その意味で合理的に収まるのですが、その事件とヒロインの悪夢とのつながりの部分が曖昧にされており、このあたり、この作品が「幻想小説」として解釈することが可能な部分かなと思います。

 過去の手記の解読と併行して、ヒロインのシーアンとマグナスとのラブストーリーが展開されていきます。その過程でシーアンの過去が明かされていき、最終的には彼女が「過去」を克服する成長小説としても読めるようになっているようですね。
 幻想的な恋愛小説といった趣の作品ですが、陰鬱なゴシック風ムードが横溢しており、この種の雰囲気が好きな人にはお薦めしたい作品になっています。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

悪夢の変容  フレッド・チャペル『暗黒神ダゴン』
暗黒神ダゴン (創元推理文庫)
 1968年発表のフレッド・チャペルの長篇小説『暗黒神ダゴン』(尾之上浩司訳 創元推理文庫)は、ラヴクラフトに触発されて描かれたという作品です。著者が詩人でもあるからか、言葉の巧みな使い方と悪夢のようなイメージ喚起力には強烈なものがありますね。

 牧師のリーランドは研究論文執筆のため、若く美しい妻シーラとともに、祖父母から相続した屋敷へ移り住むことになります。その屋敷には意味不明の言葉が書かれた書きつけ、そして屋根裏には誰かを監禁していたらしい鎖つきの手錠などがありました。
 妻との間に齟齬を来たすようになったリーランドは、シーラに殺意を覚え始めます。一方、リーランド家の敷地に昔から住むというモーガン家の娘ミナと出会ったリーランドは、魚のような異様な風貌にも関わらずミナに惹かれ始めます…。

 物語自体は、魔性のものに惹かれた男が破滅していく…というオーソドックスなものではあるのですが、その筆力ゆえ強烈な印象を与える作品です。後半、ミナの言うがままになった主人公リーランドが体験する意識の変容の描写は特に強烈で、文字通り悪夢のようなシーンになっています。

 作中で、主人公が魔のものに取り込まれていく過程が必ずしも悪いものではないという描かれ方がされているのも特徴で、むしろ「意識の拡大」のための一手段であるというような趣も感じられます。このあたり、この作品の発表年代が1960年代というのも影響しているのでしょうか。

テーマ:怪談/ホラー - ジャンル:小説・文学

カリブ海の惨劇  ロバート・R・マキャモン『ナイト・ボート』
ナイト・ボート (角川ホラー文庫)
 ロバート・R・マキャモンの長篇小説『ナイト・ボート』(嶋田洋一訳 角川ホラー文庫)は、ブードゥーの呪いによって、ナチスの潜水艦乗組員たちが蘇り、カリブ海の小島を襲う…というB級テイストあふれるホラー作品です。

 資産家の家に生まれながらも妻子を失ったショックから、カリブ海の小島コキーナ島に一人住み着くことになった男デヴィッド・ムーア。彼は海に潜っている際に、沈没したナチスの潜水艦Uボートを発見します。
 引き上げられたUボートから物を盗もうとした男が死体となって発見されたのを受け、ムーアは友人である警察署長キップと共に潜水艦内部を調査します。そこでは、かっての乗組員の死体がミイラ化していました。しかもその死体が動きはじめているのに二人は気がつきます…。

 ブードゥーの呪いによって、ナチスの潜水艦の死体が蘇って襲ってくる…というB級ホラーそのもののような作品です。妻子を失った過去を持つムーアや、魔術師だった育ての親との確執を持つ警察署長キップなど、意味深な設定付けがされているものの、正直そのあたりの設定はあまり生かされていません。
 ただナチスの死体(これはゾンビといっていいんでしょうか)が動き出してからのテンションは高く、B級ホラーとして非常に楽しい作品になっています。それまでの描写から後半の活躍を期待されたキップがほとんど活躍せず、後半になってからようやく顔を出すインディアンの族長シェインがいいところを持っていってしまうのも含めて、この手のホラー小説が好きな人には楽しめるでしょう。

 物語自体はB級ながら、「ゾンビ」が人を襲うシーンにはもの凄く精彩があるのは、やはり著者の筆力といっていいのでしょうか。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

空想と呪いの旅  パトリシア・ギアリー『ストレンジ・トイズ』
ストレンジ・トイズ (ストレンジ・フィクション)
 パトリシア・ギアリーの長篇『ストレンジ・トイズ』(谷垣暁美役 河出書房新社)は、呪いをかけられた家族の危機を救うため奔走する少女を描いた、魔術的な雰囲気に満ちた幻想小説です。

 9歳の少女ペットは、不良じみた長女のディーンがしでかしたことのため、父母のスタンとリンウッド、次姉のジューンとともに車で旅に出ることになります。家を離れる直前にディーンの部屋でペットが見つけたのは、剥製にされた愛猫マーマレードと、ディーンが書きのこしたらしい手帳でした。
 手帳の中身から、ディーンがオカルトじみた儀式に手を出していたこと、家族に対して呪いがかけられたらしいことを知ったペットは、家族の命を救う方法を見つけようとしますが…。

 幼い少女が、長姉により家族にかけられた呪いを解こうと、家族との逃避行の最中に奔走する…という物語なのですが、その旅はどこかのんびりしていて、あまり危機感はありません。ただ主人公ペットが旅の途中で魔術的・悪魔的な存在と出会うシーンは、非常にシリアスな雰囲気になっています。

 主人公ペットが幼いせいもあり、彼女が出会う超自然的なな現象が本当のことなのかははっきりしません。もともとぬいぐるみたちとの「ごっこ遊び」を愛するペットが語り手となっていることもあり、そのペット自身の内部の空想と外部で起きる幻想的な現象が一緒くたの世界となっているのです。
 ただ、実際にペットと家族を災厄が次々と襲うのは確かであり、その意味で「呪い」は客観的に存在するように見えます。

 家族が逃げ出す原因となった長姉ディーンの行為とは何なのか? ディーンが行った魔術とは何なのか? そもそも彼女はいったいどこに行ったのか? 加えて「呪い」とは何なのか?
 そのあたりの具体的な情報が全く示されないまま物語が展開するので、かなり抽象的・観念的な作品になっています。ただ、主人公ペットによって語られる魔術的な世界観、どこか不穏さを感じさせる悪魔的な登場人物とその災厄、家族との逃避行のシーンで描かれるほのかな「家族愛」など、読みどころは沢山あり、非常に魅力的な作品になっています。

 あと、本の表紙絵にも描かれたプードルのぬいぐるみが大量に登場し、作中でも重要なアイテムとして活躍します。ぬいぐるみ好きな人にも楽しめる作品ではないでしょうか。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

異形の触れ合い  アルベール・サンチェス・ピニョル『冷たい肌』
冷たい肌
 アルベール・サンチェス・ピニョル『冷たい肌』(田澤耕訳 中央公論社)は「カタルーニャが世界に発信する新しい文学」という触れ込みでありながら、その実、怪物との死闘を描くという、ほぼホラー小説といっていい作品になっています。

 アイルランドで政治活動をしていた「私」は人間社会に倦み疲れ、南極近くの孤島での気象観測の仕事に着くことになります。その島に着いた後には、一年近く他の人間と接触することはないというのです。
 島に着いた「私」は、前任者がおらず、薄汚れた格好をした灯台守らしき男しかいないのを見て驚きます。カフォーと名乗った男は頭がおかしいらしく、灯台に引きこもっていました。夜を迎えた「私」は家の外から異様な風体の怪物に襲われます。カフォーによれば、毎夜怪物たちは襲ってくるというのです。
 嫌々ながらカフォーと協力することになった「私」は夜ごと襲ってくる怪物たちを撃退することに力を注ぐようになります。カフォーは怪物の雌を捕らえていましたが、やがて「彼女」をめぐって、二人の間に軋轢が起こります…。

 序盤こそ静謐な雰囲気なのですが、孤島に上陸してすぐに怪物が現れ、怪物との激闘がこれでもかと描かれます。拳銃の弾丸も少なくなるなか、「私」は奇人であるカフォーとも協力せざるを得なくなっていきます。倒しても倒しても、後から出てくる怪物のインパクトは強烈です。

 後半では、ある手段により数百匹を一挙に倒すことに成功しますが、それもあまり意味がない…という激烈さ。やがて怪物たちとの争いに疲れ、和解できないかと考えるようになる「私」とカフォーの対立も読みどころです。カフォーが捕まえた雌の怪物「マスコット」や怪物の子供たちとのふれあいから、彼らを怪物ではなく、ある種の「人間」として見るようになっていく「私」。そのあたりが「文学的」でもあり、評価されている部分なのでしょうか。

 異形のものを描くホラー小説としても、怪物との死闘を描くエンターテインメント小説としても面白い作品です。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学



プロフィール

kazuou

Author:kazuou
男性。本好き、短篇好き、異色作家好き、怪奇小説好き。
ブログでは主に翻訳小説を紹介していますが、たまに映像作品をとりあげることもあります。twitterアカウントは@kimyonasekaiです。
怪奇幻想小説専門の読書会「怪奇幻想読書倶楽部」主宰。twitter上の怪奇幻想ジャンルのファンクラブ「 #日本怪奇幻想読者クラブ 」主宰。
『ミステリーズ!vol.96』(東京創元社)に怪奇小説の翻訳概況を書きました。
同人誌『海外怪奇幻想小説アンソロジーガイド』を2019年8月に刊行しました(完売しました)。
2019年10月に作成した「海外怪奇幻想作家マトリクス・クリアファイル」を盛林堂書房さんで通信販売中です。
2019年12月に同人誌『物語をめぐる物語ブックガイド』『迷宮と建築幻想ブックガイド』を刊行予定(盛林堂書房さんで通販予定です)。



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